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超トンデモ通信Z
[2015年06月] 

世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーJKの風谷葵です。
ここでは、日々いろんな所からよせ集めたオカルトニュース&コラムなどを、私独自の素晴らしい見解を交えつつお送りしちゃいますよ。



[2015.06.21 21:30]

失われた幻の島ハイ・ブラジル伝説と、軍による未知との遭遇レンデルシャムの森事件



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【アイルランドの失われた幻の島】

1375年のヨーロッパ周辺の古地図▲
左上にある赤丸の部分にハイ・ブラジルが描かれている。

失われた大陸アトランティスのように、大西洋の何処かに「ハイ・ブラジル(Hy'Brasil)」という名の幻の島が存在するとされる伝説があるそうです。
アイルランドの伝承によれば、ハイ・ブラジルは追放された神トゥアハ・デ・ダナーンの聖域であり、 ブリザル大王なる存在が統治する霧に覆われて閉ざされた場所(あるいは意図的に海底に沈められている)らしく、 7年に1度だけ姿を見せるとされているそうです。
ちなみに、この大王の名前「ブリザル」が由来となって、 南米のブラジル連邦共和国という名になったとも言われるそうですが、 実際のところは無関係らしく、国名のブラジルは「赤い木」という意味のポルトガル語からきているそうです。
ケルト人には、ハイ・ブラジルは高い技術力と膨大な富を持つ不死の高度な文明であると信じられていたそうです。
また、島には黄金の塔などの壮大な都市が聳え、宇宙の秘密の全てを知っている魔法の力を持つ聖職者に支配されていると 言われていたそうです。
ハイ・ブラジルは「ファントム・アイランド」だとか、 年代によっては「幸運島」、「真実の土地」、「生命の島」などの異名でも呼ばれ、 伝説の島でありながらも、かつては実在する土地として信じられ、 その存在は海図にもちゃんと記されていたそうです。
その為、大航海時代から19世紀にかけては、多くの冒険者達を島探しの旅に駆り出したみたいなんですね。

1572年の古地図▲
下部の真ん中にハイ・ブラジルが描かれているが、そんな事より近くにいる奇妙なおっさんの方が気になる。
ハイ・ブラジルの島が記された1623年の地図▲

この島の存在が最も早く記録に登場するのは、7世紀の文献『フィーバルの息子ブランの冒険』だそうですが、 それよりも遥か以前から船乗り達の間で語られていたようです。
こうした多くの目撃証言を受けて、1325年のアンジェリーノ・ドゥルチェルト(ジェノヴァの地図製作者)の海図に初めて記載されて以降、 1870年までは地図上のアイルランドの西、または南西の沖合の位置に島が記されていたみたいです。
ハイ・ブラジルにまつわる噂や目撃報告は、何世紀にも渡って様々なものが数多く語られているそうですが、 17世紀の終わりになって、島が再び注目を集めたそうです。
と言うのも、ウィリアム・ハミルトンという人物が、1675年3月14日付の従兄弟宛ての手紙の中で、 ジョン・ニスベット船長と乗組員によって島が発見されたという事を詳しく書いたそうなんです。
それによると、1674年、ニスベット一行の船は、フランスからの帰路、アイルランドの沖合で深い霧に覆われたらしく、 約3時間後に周囲の視界が晴れると、彼らの船は予定の航路からはずれ、 未知の島に近づいている事が分かったみたいです。
そこでニスベット船長は、島を調査する為に4人の船員を上陸させたそうです。
彼らがしばらく内陸に入っていくと、巨大な石造りの城のような建物があったそうですが人の気配は無く、 生物といえば高台にいた牛や馬、無数の黒ウサギなどだったそうです(内容によっては城には1人だけ謎の魔術師がいたともされる)。
その後、船員達はが浜辺で火を囲って野営していると、 何処からともなくゾッとするような音が聞こえてきたらしく、 恐くなった彼らは慌てて船に戻ったそうです。

ハイ・ブラジルの島の様子を描いたイメージ▲

翌朝、ニスベット一行が起きて浜辺の方を見ると、そこには11人の男が立っていたらしく、 リーダーの紳士が島に招いたそうです。
再び上陸すると、ニスベット一行は男達に英雄のような歓迎を受けたそうで、 色々と話を聞いてみると、どうやら彼らは城に閉じ込められていた囚人で、 昨夜4人の船員達が浜辺で火を起こしたおかげで呪いが解け、 囚人とその家族が解放されたって事だったんですね。
この時、彼らはこの島がハイ・ブラジルである事を認識したようです。
ニスベット一行は男達から御礼の金貨やお土産を貰い、教えてもらった帰り道により無事故郷の港に戻ったそうです。
しかし、証拠の品があるにもかかわらず、誰も彼らの話を信じてくれなかったみたいです。
その為、数日後には、船員の1人だったアレクサンダー・ジョンソンという人物が、自分達の話が事実である事を証明する為に、 信じようとしない人々を連れて再び島に上陸し、改めて歓迎を受けたそうです。
この不思議な冒険譚を記したハミルトンの手紙は出版され、当時の人々の話題をさらったそうですが、 結局はただの創作、あるいはホラ話に過ぎないという事で落ち着いていったみたいです。

見た者は死ぬとも言われる伝説の島ハイ・ブラジル▲
そこは異次元の世界として実在しているのだろうか?

19世紀後半になると、著名な作家や学者などによって、 ハイ・ブラジルは自然現象によって生み出された幻影に過ぎないという 科学的な説明がなされる事が多くなったようで、 それはこの地域でしばしば漁師などに目撃された幽霊船と同様の原理に基くものと 考えられたりもしたそうです。
そして20世紀に入ると、ハイ・ブラジルの存在は完全に迷信であると見なされるようになったものの、 驚く事に現代でもそれらしき場所の目撃報告は続いているらしいのです。
最近では2012年2月18日の午後1時頃、個人パイロットのニジェール・ゴッセールさんが、 アイルランドの西海岸に近い海域を飛行中、やはり濃い霧に包まれた後、神秘的な土地を目撃しているそうです。
彼の証言によると、数分間に渡りコンパスなどの計器が狂ってしまった為、仕方なく機体の高度を下げた際、 存在しないはずの緑の丘を霧の中で目にしたらしく、少なくとも彼は、自分が見たものはハイ・ブラジルであったと信じているそうです。
なお、最近の研究でハイ・ブラジルは、“アイルランドの西側約200kmにある浅瀬を指しているのではないか”とも言われているらしく、 干潮の際に突然現れた地面に船底をこすり複数の船が座礁した為、この伝説が生まれたという事が考えられるそうです。


【レンデルシャムの森事件との関連】

軍によって数日間に渡りUFOが目撃されたレンデルシャムの森事件▲
しばしば「イギリス版のロズウェル事件」とも呼ばれ、多数の軍関係者が目撃し、公式文書や録音テープが公開されている事から、比較的信頼性の高い事件であるとも言われる。
森で警備兵の前に現れたUFOの様子▲

さて、このハイ・ブラジルの伝説ですが、 実はイギリスで最も有名なUFO目撃事件とも見なされる通称「レンデルシャムの森事件」との関わりがあるそうなんです。
1980年12月27日の午前3時頃、サフォーク州にあるウッドブリッジ米空軍基地(RAF)から800m離れたレンデルシャムの森に、謎の発行物体が降下していくところを東ゲート付近の警備兵が目撃しました。
早速調査の為に、3名の兵士が森に派遣されると、 そこには赤と青の光(白い光とも)を放つ直径3mの三角形の金属製物体があり、 兵士らが近づくと物体は木々の間をぬうように移動し、やがて平原の方に飛び去って姿を消したそうです。

事件当夜レンデルシャムの森で起こったUFOと警備兵の足取り▲
基地の東ゲートからジープでS地点まで向かい、そこから×印の場所まで徒歩で移動した森の中で、彼らは物体を目撃した。
事件を報道する10月2日付けの『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』紙▲

翌28日、物体が目撃された場所には3つの窪みがあり、放射能が検出されたそうです。
さらに翌29日には、森から放たれる眩い光が目撃され、 光は5つに分裂して消えたかと思うと、その直後に上空に3つの飛行物体が現れ、2~3時間に渡り輝きながら移動し続けたそうです。
これらの出来事は、米空軍基地司令官のチャールズ・L・ホルト中佐により報告書にまとめられ、 1983年にアメリカの情報の自由化法がきっかけとなり、『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』紙が「基地司令官がETと会見した」と一面で報じた事により、初めて世間に事件が知られる事となったそうです。
ただし事件について、 軍はUFOの着陸は公式に認めているものの、宇宙人に関しては否認しているそうです。

情報公開された当時の事件現場の写真▲
ウォーレンが目撃した3体の宇宙人のイメージ▲

しかし、30日午前0時頃、緊急出動を命じられたベントウォーターズ米国空軍基地のラリー・ウォーレン軍曹(後に事件の機密を外部に漏らし除隊処分)は、 レンデルシャムの森の中で内部が透き通り黄色く光る円盤が変形するところを目撃したと証言しているそうです。
彼によればその後、隊長に命じられて宙に浮かぶ機体に近づくと、下部から黄色い光が地面に向かって伸びてきて、 身長1m程の所謂グレイタイプの宇宙人が3体現れたそうなんです。
やがて基地の司令官ゴードン・ウィリアムズ大佐が到着すると、 宇宙人達は彼の前に飛んで行き、約15分に渡って会談したそうです。
もっとも、ラリー・ウォーレン軍曹の証言には矛盾点も多い事から、 この話はあまりマトモに見向きされていないようです。

ウォーレンが描いたUFOのスケッチ▲
レンデルシャムの森事件は、懐疑論者からは事件当夜にイギリス東南部で観測された火球(ソ連が打ち上げた人工衛星の部品)の誤認や、 現場近くにあるオーフォードネス灯台のライトを、森の中で通常よりも方向感覚が失われた事で誤認した、とも考えられているそうです。
また、2009年には、事件は自分の仕業(盗んだ肥料を積んで帰る途中にトラックが故障した為、燃やして証拠を隠滅した際に出た炎を軍が誤認した)であると証言するピーター・ターティルさんという66歳の老人も現れているそうですが、研究者からは信憑性を疑問視する声があがっているそうです。

解析の結果明らかになった「52.0942532N 13.131269W」という座標は、 ハイ・ブラジルの場所を示している?▲
さてさて、話をハイ・ブラジルとの繋がりに戻しますが、レンデルシャムの森の中で三角形のUFOを直接目撃した元米空軍軍人のジム・ペニストン中尉は、 黒い機体に図形や記号が彫り込んである事に気づき、表面に触れたそうです。
すると、数分間に渡りペニストンさんの頭の中に、連続する0と1から成る長い数列(16ページ分にも及ぶバイナリーコード)が洪水のように流れ込んできて、脳裏に焼きついたそうなんです。
彼はそれを書き留めたところ、いつしか記憶から消えていったそうですが、 30年後、数列が何らかの意味があるのではないかと考えるようになり、 米国UFO研究家であるリンダ・モウルトン・ハウさんを通して、 コンピュータ技師で2進法コード分析の専門家ジョゼフ・ルシアーノさんに解読を依頼したそうです。
その結果、この謎のコードは「EXPLORATION HUMANITY 666 8100(人類探索6668100)」という表記でまとめられ、 世界各地にある古代遺跡の経度と緯度を記した座標リストが含まれている事が判明したそうです。
その場所は順番にベリーズのカラコル神殿、米アリゾナ州のセドナ、エジプトのギザのピラミッド、 ペルーのナスカの地上絵、中国山東省の泰山、ギリシャのナクソス島のアポロ神殿といったものでした。
そして一番最後は、
「EYES OF YOUR EYES(あなたの目の目)
ORIGIN 52.0942532N 13.131269W
ORIGIN YEAR 8100(起源年8100年)」
という内容になっており、「52.0942532N 13.131269W」という座標はアイルランドの西南隅の沖合、即ち 伝説で語り継がれる幻の島ハイ・ブラジルがあるとされる場所だったそうなんです。

この過去と現代の謎が意外なところで結びついた事は、果たして何を意味するのか?一体ハイ・ブラジルとは何なんでしょうか?
私達人類の前に再び幻の島が現れた時、全ての答えが明らかになるのかもしれません。
でも、とりあえずはスピルバーグあたりに映画化してもらいたいところですね。



Sorce 【Mysterious Universe / etc】


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