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[2013.08.29]

スアラ・ナラカ
~地獄の声が聞こえる穴~



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インドネシアのスマトラ島北部プラスタギ高原の中央にある、標高2145mの休火山シバヤック山の南側中腹には、「スアラ・ナラカ」と呼ばれる、この土地の言葉で"地獄の声"を意味する巨大な穴が存在する。
直径約2km、最も深い所が300mにもなるスリ鉢状の穴だ。


シバヤック山(Gunung Sibayak)▲

古くから地元の人々の間では、「命が惜しければスアラ・ナラカには近づくな。あそこには悪魔が住んでいる。地獄の声が聞こえて、恐ろしい死を遂げるぞ」と言い伝えらているという。
周囲には草も生えず、動物も怯えて近づかないこの穴に、1956年、アメリカの探険隊が始めて挑戦した。
隊員は総勢9人で、地上では7人が待機し、長いザイルを利用して、地質技師のギルバートと測量士のフレーデルの2人が穴の底へ降りる事になった。まず、フレーデルが降りていった。
穴の斜面は普通の砂地で、毒性の物質等は含まれてなく、かなり下の方には横穴が蜂の巣の様に並んでいたそうだ。

上空から見たシバヤック山▲
影になっている部分がスアラ・ナラカのあるスリ鉢状の穴と思われる。

しかし、1分程すると、急にフレーデルの悲鳴が聞こえた為、やむなく調査は中断された。
地上に引き上げられたフレーデルの顔は真っ青で、そのうち彼は頭を抱え込んで倒れてしまったという。
隊員達の間に言い知れぬ不安が芽生えつつも、仕方なく今度はギルバートが調査を続行する事になった。
そして、降下して約5分後、ついにギルバートは穴の底に到着したのだ。ところが、彼もフレーデルと同様に悲鳴をあげた。
すぐに地上に引き上げられたギルバートは、全身砂まみれになって気絶しており、意識が回復してからも正気に戻る事はなかったという。
その後、病院で精密検査を受けた結果、彼の耳の三半規管が完全にやられている事が分かったそうだ。
人間は三半規管が正常に働かないと、平衡感覚が失われ、まっすぐ立つ事が出来ず、寝ていても周囲の風景が回転して見えたりするので、頭がおかしくなってしまうという。
一体ギルバートの身に何が起きてそうなったのかは不明だが、専門家の意見では、スアラ・ナラカの穴の底には、人間の耳を一瞬にして破壊する程の、異常な高サイクル音波が発生しており、蜂の巣の様な無数の横穴やスリ鉢状の穴に音が反響し合い、異常な変化をきたしているのではないかという事だ。しかし、詳しい事は未だに分かっていない。


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