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[2013.09.01]

アレシェンカ
~老婆に育てられた宇宙人~



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1996年8月13日、ロシアのチェリアビンスクにあるカオリノヴィ村に細々と暮らしていた老婆タマラ・ヴァシリエフナ・プロスヴィリナは、日課である墓地での花摘みから帰宅した後、夕食を食べてベッドに入った際、頭の中ですぐに再び墓地に行く様に促す奇妙な声で目を覚ましたという。


老婆に拾われた謎の小人アレシェンカのミイラ▲

彼女は訳が分からないままその声に従い、墓地へ向かうと、そこには、墓の土山の上に立つ奇妙な生物がいたそうなんだよ。
その生物は体長約25cmで、丸々と太っており、身体はまるでゼリーの様に揺れ、皮膚はくすんだ灰色で、まるで5枚の花弁が組合わさった様なタマネギ型の頭部は茶色で毛髪は無く、目蓋が無い猫の様な灰黒色の巨大な目があるも耳は無く、代わりに穴の様なものがあったという。
鼻は起伏が無く、小さな穴が開いており、また、長い指に小さな爪があり、性器らしきものも無く、全ての哺乳類が持っている、ヘソも無かったという。
また、その生物は決して喋る事はしなかったそうだが、時折、静かに笛の様な音を出したという。
不思議に思ったタマラは、その生物を家に連れて帰り、「アレシェンカ(Aleshenka)」と名付けた。

アレシェンカの顔▲
犬とか猫とかもっと可愛いの拾ってくればいいのに。
こうして、老婆と奇妙な生物の生活は始まった。
タマラはアレシェンカに餌を与えようとしたが、アレシェンカの口はただ小さな穴が開いているだけで、歯はあったが、下顎が非常に小さく、舌が異常に長い為、食べ物を口の中に運ぶ事が困難であったという。
数日後、タマラの義理の妹が彼女の家に訪れ、2人がキッチンで世間話をしていると、タマラが立ち上がり、「そろそろご飯をあげなきゃ」と言いながら隣室に向かった。
妹は不審に思いながらタマラの後について部屋に入ってみると、ベッドの上に赤ん坊の様に布にくるまれた奇妙な生物がいるのを目撃したんだ。
妹は驚いたが、その生物は、見た事が無い珍しい動物なんだろうと考え、警察等には通報しなかったという。

特別図解:これがアレシェンカの骨格だ▲

だが、ある日、隣人がタマラの事を精神科医に報告し、彼女を強制的に精神病院に連れて行ってしまった。
タマラは子供が家に置き去りになっていると主張したが、相手にされなかった。
そして、何度かアレシェンカを見にタマラの元を訪れた事のあるウラジミール・ナルディノフは、タマラが病院に連れて行かれた事を知ると、すぐに彼女の家を訪れたそうだが、その時には、既にアレシェンカはミイラとなってベッドに横たわっていという。
ナルディノフはとりあえずアレシェンカの遺体を家に持ち帰ったが、彼が近くの村から電線を盗んでいるとの容疑で、警察がナルディノフの家を捜索したところ、その奇妙なミイラが発見されたという。

アレシェンカの正体は?▲
ミイラを何処かの子供のものだと判断した警察は、専門家に鑑定を依頼した。
その結果は、人間とは明らかに異なる20の特徴を持っていたそうで、ミイラが人間の奇形児のものである可能性は無いとの事だったのだ。
しかし、ミイラが異星人のものではないかと考え、非公式に調査を行っていたある刑事は、上司によって調査の続行を中止させられ、また、ある男性が「UFO Contact in ZolotovMethod」というUFO研究団体に調査を依頼し、会長のガリナ・セメンコヴァがミイラの専門的な調査に乗り出したが、タマラは何かと理由をつけて調査を拒み、一切の連絡が取れなくなってしまったのだ。

なんとなくサイバイマンっぽいアレシェンカ▲
それでも調査を続けていたセメンコヴァは、ある時、そのミイラを発見された村から町に運ぼうとしたところ、自動車のエンジンが停止し、突然上空にUFOが現れたそうなんだよ。
しかもその後、UFOから現れた異星人がセメンコヴァにミイラを渡すよう要求してきたそうで、彼女は言われる通り、ミイラを異星人に引き渡したという。
こうして、アレシェンカの存在は闇に消えてしまったが、その後、日本のテレビ朝日がタマラの家族と連絡を取り、タマラにアレシェンカの事についての取材を申し入れたところ、それが受け入れられた。
ところが、テレビ局の取材スタッフが到着する数日前、1999年8月5日の深夜、タマラはまるで何かに呼び出されたかの様に、殆ど全裸のまま急に家を飛び出し、高速道路に向かったそうで、彼女がいない事に気がついた家族が外に探しに出て、発見された時は既に彼女は車に轢かれて、死亡してしまっていたそうなんだよ。
しかし、1997年にはインターネットのオークションに、「ロシアで発見された異星人のミイラ」というのが出品されたそうだ。
出品されたミイラの真偽は不明だが、もしこれが本物だったとすると、異星人によって持ってかれたという話は嘘という事になる。
あるいは、現在ミイラは何処か特別な機関によって極秘裏に調査されているという可能性も考えられるが、真相は定かでは無い。

アレシェンカと小物の対比▲
完全にフィギュアサイズなのが分かる。
だが実は、この事件に当初から注目していたUFO研究家のヴァディム・シェルノブロフ氏が独自に調査を進め、アレシェンカのミイラを包み込んでいたという布を入手し、モスクワ遺伝子研究所にDNA解析を依頼したところ、ついに正体が明らかになった。
2004年4月15日に、研究団は、生物を包んでいた布に付着していた血痕を解析した結果、その血痕は人間のものであり、 この布に包まれていたミイラは、生まれながらにして多くの変異を持った人間の女の子のものであるという公式声明を発表したんだよ。

再処理施設マヤーク(建造時の様子)▲
同地を含むオゼルスク周辺は出入りが厳しく制限されている。
こうした突然変異をもたらしたのは、 何らかの環境汚染によるものと考えられる。
アレシェンカが発見されたチェリアビンスクのカオリノヴィ村の地域は、オゼルスクという ロシア最大の再処理施設マヤークが存在する街(閉鎖都市)の近くであり、ここには核兵器に使われるプルトニウムを生産する6台の原子炉があり、長期に渡って高レベルの放射性廃棄物を同地域に放出していたと言われているのだ。
そして、高レベル放射性廃液を専用のタンクに貯蔵していたのだが、1957年9月29日に、そのタンクが破裂するという事故が発生しているのだ。
その結果、チェリアビンスクを含む3つの地域で被爆事故が発生し、大量の放射性元素ストロンチウムが同地域周辺を広範囲に渡って汚染し、被爆者は全員病院に運ばれたという。
アレシェンカは、この放射能汚染が原因で生まれた人間の奇形児だったとも考えられるのだが、しかし、アカデミー会員のユーリ・ザハーロフ博士はその説を否定しており、確かに放射能汚染によって、あの地域で奇形の動物や植物が誕生しているが、あのミイラの様な人間の奇形が誕生する事は考えられないそうだ。

・・・やはり、この生物は、異星人の幼体、ベイビーだったんだよ!
UFOで現れた異性人が、ガリナ・セメンコヴァに遺骸の引渡しを要求した事にも説明がつく!
それに、解析された布に付着していた血痕が、アレシェンカの血液とは限らないだろう!
恐らく、「人間のものである」という結果は、政府の陰謀によるものだ・・・! 俺の考えでは・・・異星人は密かに幼体を地球上に送り込んで環境に適応させ、内から徐々に侵略し(以下略)


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