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[2020.11.11]

エリア51
~世界一有名なUFO秘密基地~



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アメリカ・ネバダ州の砂漠にある「エリア51」(※1)は、 UFO陰謀論の終着点にして、オカルト好きなら一度は訪れてみたい聖地である。

※1:ネバダ砂漠のテストサイト地図の区画番号(51)に由来する。
米ソ冷戦時代の1955年4月、 当時両国の諜報活動が激化の一途を辿るという状況の中、 CIA(アメリカ中央情報局)の要請によって開発が進められていたU-2偵察機のテストを行う為に、 人里離れたネバダ州の砂漠に建設された。


正式名は「グルームレイク空軍基地」という軍事施設だが、“UFOの極秘開発が行われている”とか、 “ロズウェル事件の異星人の死体が保管されている”などの噂が、今なお根強く語られ続けている。


80年代よりこの周辺では奇妙な発光物体の目撃が度々なされていたが、エリア51の存在が一躍注目を浴びたのは1989年。


ラスベガスのテレビ番組にて、自称・元軍関係者のボブ・ラザー(※2)が、 “米政府と異星人は密約を交わし、エリア51内でUFOの研究・開発が極秘に行われている”と暴露した事による。

※2:ラスベガスのローカルテレビ局KLAS-TVの番組『Channel8』にデニスと名乗る核物理学者が出演したが、 後にボブ・ラザー(ロバート・スコット・ラザー)という名である事が判明する。
彼によると80年代前半、エリア51内にあるS-4と呼ばれる巨大な地下軍事施設で働き、 墜落して回収されたUFOの研究(動力源である反重力装置のリバースエンジニアリング)に携わっていたという。


その結果、日本からもUFOディレクター・矢追純一氏が度々アタックし、 当時の少年少女達に「あそこには何か大いなる秘密が隠されている」と信じさせたのである。


2013年の機密解除まで一応“秘密基地”のはずだったが、それ以前からブラックメールボックスなる入口の目印が民間にバレており、 敷地の境界線まで訪れて記念撮影する人々が後を絶たない。




ただし、当然周辺は厳重警戒で、立入禁止の看板から先に進めば、丘の上のジープで監視している警備員に逮捕される。
捕まれば600ドルの罰金が課せられ、不審な場合は警告無しに発砲される事もあるという。


この警備員は、カモフラージュの軍服を着込み、基本的に言葉を発しない為、 研究家の間では カモデュード(カモフラの気取り屋)と呼ばれている。
一説には、ワッケンハット社という民間警備会社(FBIやCIAなどのOBが要職を占める)が 担当しているとも言われている。


重々しいゲートなどは一切無く、開けっ広げな状況がかえって不気味である。
2019年には、日本の漫画『ナルト』の忍者走りを真似て、同地へ集団で押し寄せるイベント「ナルトラン」の開催がフェイスブックで告知され、 200万人以上が参加を表明した事でも話題となった(当日実際に集まったのは75人程度らしい)。






また、全米一UFOが目撃されるという事で、同地の東側を走る州道375号線は「E.T.ハイウェイ(地球外生命体道路)」と名付けられている。
元々は通称だったものが1996年2月に国に正式認可され、この名前になったのだという。



道沿いには、宇宙人が佇む観光施設「エリア51リサーチセンター」や、 UFO宿場町「レイチェル」が作られるなど、地域興しのネタとして何気に行政ぐるみで活用されているようだ。


レイチェルは元々、鉱山労働者の居住地で、最盛期は500人以上が住んでいた。
しかし鉱山の閉山に伴い、現在では人口100人未満の小さな集落となっている。




ここの名物は、レッカーされるUFOのオブジェと、グレイの看板が目印の店 「Little A'Le'Inn(リトル・エイリイン)」。








観光客向けのお土産販売やバー&レストラン、 モーテルの宿泊部屋などのサービスを提供している。


訪れたお客達は名物のエイリアンバーガーやサンドイッチを味わいながら、真剣かつ緩いUFOディスカッションに花を咲かせているようであった。


神話なき国に生まれたUFO神話の中枢は、依然厚いベールに覆われているが、 果たして全貌が明らかになる日は来るのだろうか?




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