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ピラミッドと言えば、エジプトの砂漠に聳える古代文明の遺物にして、世界七不思議に数えられる謎多き存在というイメージが一般的だが、何故か日本の栃木県にも同じやつがあるらしい。 そしてそこには、生命力を強化する天然温泉が掛け流されているという。一体それはどういう事なのか?
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ピラミッド元氣温泉 |
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2015年8月のお盆休み、我々は栃木県那須塩原市に向かった。
駅前からタクシーで移動する事約10分、緑豊かな田園風景を眺めていると、
雑木林の中に突如として三角形のシルエットが出現。
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意識が朦朧となる灼熱の暑さであったが、そこには確かにピラミッド(ギザのクフ王の墓の1/10サイズ)が聳え立っていたのである。
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ただでさえ暑いのにより暑苦しい画ズラじゃないのよ・・・。 |
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しかも、あろう事かスフィンクスまで備わっているではあるまいか。
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原作よりもだいぶコストカットされたような見た目だが、
大胆にも入口の真正面に寝そべっており、人によっては回れ右して引き返しかねない雰囲気である。
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この謎の建物は、何を隠そう「世界初のピラミッド温泉」を称する入浴・宿泊施設なのである。
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参考資料:ルクソールホテル@ラスベガス
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玄関前の広場にもホルス像や観音像、動物の像の他、
実際に生きている孔雀の飼育小屋があったりと、いきなりマイペースな世界観が展開しているのだ。
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靴を収めたロッカーの横には、重量が500kgにも及ぶ巨大アメジストが誇らしげに展示されていた。
挨拶代わりにしては結構な占有面積だが、目の前に立つと元気になれるそうだ。
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フロントで受付を済ませ館内の奥へ。
とても香ばしい雰囲気が漂うロビーにはやはり色々と並んでいた。
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お盆休み直前という難易度の高いタイミングじゃったが、
どういう訳かこの宿だけあっさり部屋を予約する事に成功したぞい。 |
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なるほど、推して知るべしといった感じですなあ・・・。 |
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「まろやかなお水」が飲める像の水道。
蛇口の横に象の像が置いてあるだけだが、なんとピラミッドパワーでおいしくなっているという。
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なんという怪しさ・・・。 火災報知機の横だから防火水槽かと思ったわい。 |
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新興宗教とかにありがちな謎のありがたい水の類じゃないですよね・・・。
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“そのまま飲んだり、コーヒー用にして”って書いてあるわね。 アンタら飲んでみなさいよ。 |
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女将の手作りお土産である「ピラミッド温泉餃子」も販売していた。
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いやこれ、女将のキャラが強過ぎて餃子とか霞むっちゅーねん・・・! |
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女将さん、どうやらまさかの中国人みたいですよ・・・。 だから餃子なのか・・・。
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へえ、大胆なコピー精神とかもその影響なのかしら・・・。 |
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長い廊下を進むと宿泊エリアの客室があった。
この温泉は日帰り入浴も可能だが、せっかくなので今回我々は一泊する事にした。
ここを拠点として、周辺の珍スポットを巡る為である。
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スリッパが無いから床の感触を噛み締めながら歩かされる訳じゃな。
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ヒッピーというかエジプトスタイルなんじゃないですか。 |
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つーかマジでここに泊まるの?スカラベとか出るんじゃない? |
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こちらの6畳トイレ付きの1階和室が、今回の我々の宿泊部屋である。
外観の雰囲気とのギャップもあり、一行にしばし沈黙が発生した。
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しかし、部屋の窓からは目の前にあるピラミッドを堪能出きるという、ある意味贅沢な眺めであった。
ちなみにこのピラミッドの中が大浴場となっている。
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そしてこちらが温泉内での正装、
ピラミッド浴衣である。
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ちなみにこの客室がある建物は、外から見るとピラミッドでも何でもなく、
いたって普通の2階建て長屋であった。
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やらねえよ!まだ真昼間でしょうが!いや夜でもやらんけど! |
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内部の構造はこんな感じ。
ルクソールホテルにこそ負けるが、大小2つのピラミッド型の建物と客室棟がそれぞれ通路で繋げられており、
敷地はそれなりに広い。
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トゥームレイダー気分でちょっくらウロついてみるか。 |
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一旦落ち着いてから、
まずは大浴場のある方を軽く見に行ってみる事に。
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それにしても、パワーストーンやブレスレットなどの開運アイテムがこんなにロビーに並ぶ宿も珍しい。
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本来ピラミッドの主であるはずのファラオだが、
壁際のちょっとしたスペースにさり気なく鎮座していた。
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風呂上りにマッサージチェアを利用しているようにも見えるな。 |
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消火器や観葉植物と同じ隅っこの扱いじゃないですか・・・。
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大浴場に続く通路は、怪しくもゴージャス感が漂うミラーロードとなっており、
宿のご主人が「地球遺産」をテーマに収集した美術品が展示されたショーウインドーがある。
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王墓の埋葬品を思わせる金ピカのオブジェや、
スピリチュアル感を放つ巨大な水晶石、ザコモンスターみたいな形状の奇木など、
風呂の前とは思えない眼福なお宝が並んでいる。
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通路の天井も三角形になってたり、芸が細かいですね。
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ってか風呂場の前で写真バシャバシャ撮ってんじゃないわよ。 |
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掲示板の内容もご覧の通り、パワーカードを宣伝してたりする有様である。
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なるほど、この手があったか。 ワシらもオリジナルのパワーカードを売って儲けようぜ。 |
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素人が踏み込んではならない領域な気がしてなりませんが・・・。 |
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あたしは電話が出来たり電車に乗れたりするパワーのあるカードが欲しいわ。 |
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通路を抜けた先はプレイルームという名の脱衣所前の広間で、
風呂上りにマッサージを楽しめたりするくつろぎゾーンになっている。
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温泉感を漂わせるちょっとしたゲームコーナーもある。
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端っこの方には木馬が置かれていた。
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天井付近で凄い存在感を放つ孔雀の剥製。 外の小屋で以前飼っていたものなのだろうか。
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「何故ここに?」という珍スポ特有の不条理さが止め処なく襲ってきますな・・・。 |
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続いてスフィンクスの門を潜って再び外へ。
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先程は気づかなかったが、後頭部には「スフィンクスはパワーと知恵と富をおくります」の文言があった。
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ここで記念撮影した写真をSNSにあpすれば、
今年の夏はエジプト旅行したという事に出来るな。
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敷地内には明らかにコンテナを改造した感じのコインランドリーが併設されている。
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内部は何故かカッパのイラストで占められ、我々にツッコミを止めさせる隙を与えない。
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道路を隔てた温泉の向かいには、これまたエジプト風の外観の建物があった。 こちらのエリアは、レストランや展示室、イベント劇場などの施設で構成されるピラミッドモールというらしい。
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鶏肉専門店「Solar boat・とり専」の入口にいたランプの魔人。
残念ながら訪れた時は営業していなかった。
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やるせない気持ちでふと横側を見ると、なんとこの先に「楽園」がある事を示す看板があった。
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無料の足湯じゃと? 足湯ソムリエのワシとしては見過ごす訳にはいかんな! |
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し、試飲するんですか?秘密の花園的な場所なんですかね。 |
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バカ油断すんじゃないわよ、罠みたいな雰囲気がプンプンだわ。 |
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ででーん。
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見覚えのある楽園の門番がいるぞ。
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リボンの似合うガールフレンドもいるぞ。
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ハハッ!まつ毛のせいで眉毛が省略されてる牝ネズミじゃ! |
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楽園の内部には、遠くの方に何やら櫓のようなものが見えた。
しかしあまり手入れされてるように見えず、癒しの森というより妖しの森といった感じである。
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やはり選ばれし者しか入れないという事なのでしょうか・・・。 |
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これ普段も開いてるかどうか疑わしい雰囲気じゃない・・・。 |
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凶暴そうな牛が訪れる者を威嚇していた。
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さらに近くにあった変な像。
我々はパラダイスロストの罠に打ちひしがれながら、ゆっくりこの場を立ち去った。
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まあこんな草むしり必要そうな所じゃなく、あとで室内の温泉に入ればいいじゃないですか・・・。 |
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なんなのよ、この意味不明なオブジェの数々はさ・・・。 |
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こちらは少し離れた場所にあったコテージタイプの別館、クレオ館。 外観の配色だけピラミッド感がある。
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ピラミッド温泉の正面に掲げられた看板。
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“ピラミッドパワー×温泉×アサヒスーパードライ”のパワーワード感が凄いな・・・。
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以前は「ピラミス整心苑温泉」という名だったようですね・・・。 |
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続いて本館の裏側の方を散策。
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ピラミッドの横側に回りこんでみた。
こうして見ると、とても内部が風呂だとは思えない。
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左手を見ると、2011年に建てられた新館のナイル館があった。
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全室有線LANでのインターネットが常時使用可能で、ベッドのある洋室やペットと泊まれる部屋もあるそうだ。
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我々の方は部活の合宿みたいな感じになってますからね・・・。 |
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ったく、この微妙な気持ちどうしてくれんのよ・・・。 |
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裏手には、ピラミッド温泉カーが駐車されていた。
随分と奥の草むらにあるのが気になったが、普段使用されているのだろうか。
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さらに、こんな場所にもさり気なくピラミッドがある事を発見。
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ピラミッドの真裏。 オアシスみたいなノリで結構オープンだったらどうしようと思ったが、露天風呂がある部分はちゃんと高い壁で遮蔽されていた。
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わざわざ汗ばみながらここまで来たのに、とても不毛な気持ちにさせられる眺めじゃな・・・。
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なるほど、砂漠の遺跡であるピラミッドだけに・・・。 |
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一体どんな如何わしい景色を期待してたっつーのよ・・・。 |
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そんなこんなで時は流れて夕方。
ひぐらしの鳴き声も聞こえて、いい感じの雰囲気だ。
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食事の準備が出来たという事で、宴会場近くの個室に案内された。
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この辺は珍スポとか多いんで、つい深入りしそうになりましたね・・・。 |
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宿自体がこんなだもんね・・・。ったく、迷惑な土地だわ・・・。 |
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※那須周辺の珍スポ巡りの模様は別記事でお送りします。
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夕食は一体どんなヤバいエジプト料理が出てくるのかと思いきや、
こんな感じに意外とマトモな和食で普通においしかった。
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さて、食後は今回マストとしていたパワースペース(料金は1人840円、2人以上で630円)へ向かう。
女風呂の脱衣所近くの薄暗い階段を上ると、所々に奇妙なオブジェや不気味な絵画などがあった。
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なかなか期待と不安を煽るもったいぶった造りじゃねーか。 |
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ただの階段ですらこんなに怪しいとは、
大丈夫なんですかね・・・。 |
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こちらがピラミッド2階のパワースペース。
天空からの宇宙エネルギーと、地下の天然温泉の氣である地殻エネルギーを集めたコラボ効果により、
通常よりも生命力を強化する事が出来るという瞑想室である。 全国の霊能力者も定期的に訪れ、エネルギーを充電してるとかしてないとか。
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部屋の中央には、樹齢数百年の大根である黄金大マンダラが鎮座している。
内部には巨大な水晶が設置され、さながらラピュタの中枢のような印象だ。
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迂闊に来てはいけない場所に来てしまった感がありますね・・・。 |
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よく見ると樹の表面は大量の仏像が彫られ、
神々しくも禍々しい感じの造形が素敵である。
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電源をオンにすると、すぐにα波効果があるヒーリング音楽が流れてきて、リラックスムードになったので、一応30分ほど座禅みたいに瞑想した。
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・・・・・カッ!(目を見開く) 見えたぞ、大宇宙の大いなる意思(?)が! |
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どうです?ピラミッドパワーがみなぎってきましたか? |
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そういや今いるこの真下って、女風呂なんじゃよな・・・ムフフ。 |
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温泉の画が欲しかったので、深夜に再び大浴場にやってきた。
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ピラミッドの内部っぽい感じの脱衣所。
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男風呂はこんな感じ。
公式サイトの説明によると、“地下1200mから浴室に湧き出る天然温泉は、「天」「地」「人」「氣」とピラミッド・パワーが相まって、
他に類を見ない圧倒的パワーで自然治癒力を引き出し、「人」が本来あるべき姿に「こころ」と「からだ」を整えます”との事だ。
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思ったより内装はシンプルだが、所々にそれっぽい彫像が設置されている。
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気をつけろ、この辺結構滑るぞ(ズルッ!ボチャッ!)あああああーーーッ!!!!?
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湯船には「氣柱」と書かれた柱がある。
これは、先程2階のパワースペースにあった黄金大マンダラに直結していて、
「氣」がこの柱を伝って温泉に溶け込むらしく、
ここにもたれて入浴すると、よりパワーを多く体内に取り入れる事が出来るそうだ。
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ちなみにこの帰り、皆が寝静まったはずの廊下で何か動いたと思いきや、
こんなのに出くわしてギョッとなった。 こうしてピラミッド温泉の夜は更けていった。
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ピラミッド温泉の主である伊藤雄次郎氏が紹介された記事のコピー。
昭和6年生まれの伊藤さんは、若い頃に電子工学の分野で活躍し、数々の栄えある賞を授与されるような科学者だったが、60歳を迎えると思いきり心機一転。
物質文明の弊害であるストレスに苦しむ人々を救うべく、精神面の安らぎを追求するようになり、
元々宇宙エネルギーに興味があった事もあり、この地に理想的なピラミッド型の癒しの殿堂を建設したという。
お忙しそうだったので撮影は出来なかったが、パワースペースを借りた際に少しお話したところ、
「今日来たお客さんの中で一番いい氣を持ってるよ。ラッキーだねえ。」との有り難いコメントを頂き、
とても柔和そうな方という印象を受けた。
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「さわやかな氣分 なごやかな氣分でお帰り下さい。」
ツッコミ所は盛り沢山ながら、なんやかんや忘れられないインパクトを放つ温泉なので、またいつか来たいと思います。
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栃木県のピラミッドは確かに実在した。
那須塩原駅からも近く、値段も入浴だけなら550~650円、
1泊2食で5100円、素泊まりで2500円とリーズナブルな穴場なので、
あなたもこの夏、パワーを授かりに是非この温泉に訪れてみてはいかがだろうか?
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なかなかいいお湯であった。 あえてこーいう温泉に来るのもオツなもんじゃろ? |
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いえ、出来れば三角形とかじゃない、極普通のひなびた温泉に行きたいですが。
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アンタなんか、ファラオとして通路の隅っこに座って、ずっとここで暮らせばいいのヨ。 |
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オマケ
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せっかくなので、ついでに2014年のエリア51視察時に訪れたラスベガスのルクソールホテルの写真も併せて掲載しておきます。
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栃木のピラミッド温泉と同様、古代エジプトをテーマにしたこの巨大カジノホテルは、ラスベガスのランドマーク的存在の一つである。
NERV本部にも見える黒光りしたピラミッド型の本館は、30階建ての高さ107mで、クフ王の墓の8割程の大きさだという。
夜間は建物の先端から、宇宙からも見える強力なレーザー光線を放っており、
“死者の魂はピラミッドの頂上から光に乗って天へ昇る”という古代エジプトの考え方を表現している。
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正面の入口前にはオベリスク型の看板と、やはりスフィンクスが鎮座しており、
砂漠の街であるラスベガスに、ある意味最も相応しい存在感を漂わせている。
もし車で大通りを走っていたら、ついついよそ見運転してしまいそうで危うい。
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スフィンクスもその大きさを忠実に再現。
この下部の先がメインエントランスになっている。
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内部は吹き抜けになっており、荘厳な古代神殿の様な雰囲気。
ピラミッドパワーで一攫千金を夢見るギャンブラー達が賑やかに闊歩していた。 客室は6階以降の外壁に貼り付くようにあり、各稜線ごとに斜めに登るエレベーターが設置された独特な構造となっている。
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広大なフロアには、
カジノはもちろん、いくつものショーなどのアトラクションやレストラン、ショップなどが並ぶ。
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あまりに馬鹿デカい為、まるで一つの街のようにすら感じられる。 というか実際に街もあった。
この時はここに宿泊しなかったので、いつかまた泊まりに訪れたい。
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