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先日、東京・渋谷で開催されていたオリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」。
一応オカルトサイトなのにやたら男根やおっぱいを出すのはいかがなものかという葛藤もあるが、
せっかく行ったので簡易レポとしてその模様をお送りします。
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会場は以前『神は局部に宿る』をやった場所と同じアツコバルー。 イベントスペースのあるビルの5階でエレベーターを降りると、すぐに客が大勢いるのが見えて若干萎えた。
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1977年に創業したオリエント工業は、特殊ボディ(ラブドール)の老舗メーカーとして今やお馴染みの存在である。
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普段は上野と大阪にある予約制のショールームでしかお目にかかれないが、今回はこれまでの40年間の集大成として、
今昔のラブドール達が一般公開されたのである。
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室内に入ると、歴代の代表的な面子が並んでおり、まずは1980年代に発売された元祖ラブドールが佇んでいた。
これはこれでよく出来ているが、リアル過ぎる現行品と比べてみると、やはり顔の造形が見劣りするのは否めない。
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しかし、オリエント工業が試行錯誤の研究を長年続けた事により、昔はダッチワイフと呼ばれていた等身大の性処理道具も、ご覧のとおり芸術的とも言える美しい存在へと昇華したのである。
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混雑する会場内には女性客の姿も多く見かけられた。
それもそのはず、もはや来場者の6~7割は女性だというから、ラブドール人気恐るべしだ。
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ラブドールと言うと、正直おっさんのヤバい趣味の様なイメージが基本的にあったが、
最近ではそのフォトジェニックさから、若い女性などにも結構人気があるようだ。
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思えば、女性は小さい頃にお人形遊びを経験したりするので、もともと親和性が高いのかもしれない。
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それにしても、八潮秘宝館に行った辺りから、ラブドールの魅力に目覚めてしまったのか、とうとうこんな所まで来てしまった。
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窓際には、アダルトグッズまみれでソファに寝転んだアート系のラブドールがあった。
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「人をダメにする玩具」というタイトルで、今回の展示の為に制作されたオリジナル作品だという。
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艶かしくベッドに横たわる2体。
左は実際に女性モデルから型を取った「やすらぎ」と、右は造形師の理想のプロポーションとして造られた「アンジェ」という名のドールシリーズらしい。
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よく見ると、皮膚の血管までうっすら塗装で表現されていたり、
人間らしい生々しさが凄い。
2001年にシリコン製リアルドールを発売して以降、その道で不動の地位を築いたオリエント工業だが、
今も尚、慢心する事なく主力製品のブラッシュアップを続けているようだ。
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エレガントな雰囲気を放つソファーの2体。
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まるで本物の人間がいる様な存在感に圧倒される。
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こちらは絶えず回転する台座のラブドール。
一家に一台欲しいインテリアである。
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もったいつけるようにゆっくり回ってきた姿を正面から撮影。 とても色っぽいです。
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随時変色する近未来的な水槽の中で女性が幽閉されていた。
このエグいながらもシャレオツな演出は、
「Resuscitation(蘇生)」というタイトルで、これも今回のオリジナル作品らしい。
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なお、ブクブクし過ぎて肝心の顔はよく見えない。
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背中合わせで座る
ボンッキュッボン(死語)のお姉さん達。 篠山紀信が4月に刊行したラブドールの写真集『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』で撮影に使用されたものだ。
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ドールがあまりにリアルな事から、
ショールームへの搬入時に死体と間違われて、警察に踏み込まれた事も過去に何度かあるらしいが、
それも頷けるクオリティーである。
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一番奥には、ドールの胸頭部のパーツが展示(販売)されたショーケースがあった。
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こうして見るとバリエーションがとても豊富で、どれかしら自分好みの女性に出会う可能性は高いようだった。
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クールな感じの秘書っぽい子と、幼馴染っぽいツインテール。
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知的な感じのメガネっ子と、読モっぽいギャル。 |
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下段には製造段階の顔が並び、
徐々にメイクアップされていく工程が分かるようになっている。
初期のすっぴんの頃は、ほとんど犬神家のスケキヨといった感じだ。
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こちらはお触りOKらしく、
部屋の中央で皆に揉みしだかれるラブドール。なかなか事件性を帯びた画ズラとなってしまった。
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ご厚意に甘えて触れてみたところ、
しっとりもちもちの柔肌がたまらなかった。
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何だかよく分からないお土産もあった。
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どうやらホールパーツ『蜜の壷』という代物らしく、
ラブドールの股間に着脱して使用するもののようだ。 造形がリアルなので一応モザイクをかけておく。
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グラスのように置かれた女体仕様のホール用特殊カバー。
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ワンコインバー付近には、
バニーガール姿のパーティードール、さおりちゃんが佇んでいた。
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このさおりちゃん、なんと右のおっぱいを揉むと、「ああ~ん、優しく揉んでね。こんなの始めて~」と声を出して感じながら、左の乳首からラブジュース(1杯300円の白ワイン)を放出してくる。 とても秘宝館っぽいくだらない仕様である(褒め言葉)。
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一生懸命おっぱいを揉んでいると、周囲に人だかりが出来て軽く公開処刑みたいになった。 だが、そこにおっぱいがある限り、男たるもの羞恥心を捨てて揉まない訳にはいかないのである。
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厳かに鎮座する「開運の尻」。
参拝希望者はゴムをはめた指を股間の穴に入れながら祈願する。
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一体何を書いているのかよく分からないが、壁の説明にある通り、そういうシステムなのだ。
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とても使用しづらいポストカードと、「蜜の味」という名のローション。
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テーブルに置かれていた40周年記念書籍『愛人形 Love dollの軌跡』。
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壁面のフェティッシュアート。
フェティッシュというとちょいエロみたいな認識だったが、これはどうした事かモロ見えではないか。
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何やら空気嫁を片手に饒舌に語るおっちゃんがいたので、
通りすがりのラブドールに詳しい人かなと思いきや、オリエント工業の社長である土屋日出夫さんでした。失礼しました。
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たまにSF作品では“セクサロイド”として愛玩用のアンドロイドが登場するが、
情熱的なエロスのエネルギーが人類のテクノロジーの進歩を推し進めている事を改めて感じさせられた。
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アンドロイドが街を闊歩する未来はまだ当分先だけど、
いつかそれに大きく貢献しそうなリアルな人造乙女達は、
確かにこの21世紀の日本に存在していた。
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以上、美しいラブドールの数々でした。
次回はおっぱいとか出てこない所謂普通のオカルトサイト的な内容をお送りする予定です。
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