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[2013.09.01]

デス・バレーの動く石
〜ムービング・ロックの謎〜


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デス・バレーの動く石▲
海外では「セーリング・ストーン」、「スライディング・ロック」または「ムービング・ロック」とも呼ばれる。
これら動く石のほとんどは、 レーストラック南端の高さ260mの山腹から落ちてきたドロマイトと呼ばれるものだ▲
アメリカ、カリフォルニア州とネバダ州の間に位置するデス・バレー国立公園には、勝手に動く石が無数に存在する。
現場は、四季が無い代わりに雨季と乾季に別れ、1年を通して風が吹き、険しい地肌の土地で、その名の通りまさに死の谷である。
この公園のパークレンジャー達も、石が動いたと思われる跡を何度も発見しているという。
しかし、実際に石が動く所を見た者は誰もいない。
石が動いたと思われる跡がよく発見されるのは、荒涼とした砂漠が続く、レーストラック・プラヤという地点である。
そこは昔、湖だったそうだが、長い年月をかけて枯れたそうです。
ここには、成人男性が力一杯に押しても微動だにしないにも拘わらず、車の轍の様な長い軌跡を後ろにつける石が無数に存在するのだ。
300kgにもなる大きな石もあり、また、動いた距離も5〜6mのものから1.6kmにも及び弧を引いていたものもあるそうだ。
1900年頃から発見されだしたこれらの石を長年研究するジョン・リード博士は、1995年に調査隊を編成し、レーストラックにある全ての石の調査をしたそうだ。
その結果、土の成分から石の重さ、分布等が細かく調べられ、当時ここには計162個の石が数えられたという。

いずれも石が動いた事によりついたと思しき深さ2.5cm程度の跡が残されている▲
この動く石の原因については、 各機関が研究を行っており、あのNASAも調査員を派遣し、これまでに様々な説が述べられている。
例えば、レーストラックの土は乾くと固まり、粒子はとても細かく、まとまった雨が降ると、ここには水深の浅い湖が出来、ぬかるみ状態になるから、人が石を動かす事も楽になるという人為説だ。
しかし、石の動いた跡の周辺に人の足跡は無く、滅多に人の来ない様なこんな僻地で、わざわざそんな無意味な事をしている人間がいるというのは考え難い。
地球の岩盤の磁気が、マントルの対流等で移動し、磁気を帯びた石がその移動する磁力によって動いたのではないかとも言われたが、レーストラック周辺の石は磁気を帯びる石ではなく、この説も当てはまらない。
また、デス・バレーの北東に、アメリカ空軍の広大な核実験場があり、1950年代に頻繁に核実験を行われていた事から、その振動で石が動いたのではないかとも言われたが、実際の石の動いた跡は、ずるずると引きずられた感じで、この説も違う。
さらに、レーストラックは東西を高い山に囲まれた谷間にあり、ここを駆け抜ける風に石が動かされているのではないかとも言われ、実際に調査隊が模型実験を行ってみたそうだが、石は風では動かない事が判明したそうだ。
石が動くメカニズムを説明した映像▲
現在、最も有力とされているのが、リード博士の説く氷説だ。
冬にまとまった雨が降ると、レーストラックには水深5cm程の浅い湖が出来て、それが夜になると表面が2〜3cm程凍り、石が凍りの浮き輪をつけた様な状態になるという。
そして、氷の浮き輪をつけた事により、浮力が加わった石は、強風にふかれて移動するというのである。
ところで、こうした仮説を実証するには長期間の観察が必要であるが、 国立公園のデス・バレーでは、カメラや実験装置等の長期の設置が許可されておらず、 また、原因の1つとも考えられた冬の嵐や夏のモンスーンといった強烈な風が調査を難しくしているという。

[※2014.08.30追記]
2014年1月9日午前11時頃に撮影された動く石の映像▲
リチャード・ノリス氏inレーストラック・プラヤ▲
この程、カリフォルニア州にある スクリップス海洋研究所の地質海洋学・古生物学者リチャード・ノリス氏と、 インターウォーフのジェームズ・ノリス氏が8月27日付で科学誌『PLOS ONE』で発表した研究結果によると、 デス・バレーの動く石の原因はゴルディロックス現象によるものであるという最終結論が下され、長年に渡る謎が解明されたという。
彼らは2011年に同地を訪れ、選定した15個の石灰岩にGPSを取り付けて、特注した気象観測所と監視カメラを設け、 動いた距離や方向などのデータを得ていたらしく、電池交換に訪れた2013年12月20日にはついに石が動く様子を目撃し、 今年1月9日には映像に記録する事に成功しているそうだ。
ゴルディロックス現象は、薄い浮氷が割れて石に積み重なる事で摩擦が生じ、 それによって泥に覆われた池の表面を石が動くという説で(従来からあった氷説をある程度は踏襲しているように思えるが)、 天候や風量などの気象状況や氷の大きさが一定の条件を満たした場合のみ発生する珍しい現象だという。
また、この現象は溜まり水がある事が前提であり、 年間降水量が50ミリ以下のデス・バレーで研究者が動く石の様子を目撃出来たのは、大変貴重であるとの事だ。
ノリス氏によると、石が動く時に現場一帯にパチパチという弾けるような音が鳴り響いたかと思うと、 一瞬の静寂の後、再び音がして次々と氷が割れていったという。
ただし、石が移動したという報告は、レーストラックが凍結していない夏季にもなされており、 今回発表された説が大部分をカバーしてはいるものの、完全な謎の解明として捉えるには、まだ時期尚早かもしれない。

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