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[2015.03.15]

愛知性地巡礼
~ウーマンズ・パワースポット~



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愛知県の名古屋北部を伸びる名鉄線沿いは、 いわばB級ラインとでも呼ぶべき珍スポットの密集地域であり、中でも例のちんこ祭り(豊年祭)が行われる田縣神社に対を成すかのように、女性のシンボルをモチーフにした性地が複数存在する。


間々観音


毎年3月15日に開催される ちんこ祭りの影響により、なんとなく周辺一帯で無礼講ムードが漂っていた小牧市だが、 同地には「日本唯一のお乳のお寺」なる聞き捨てならない場所があるというので、 田縣神社に行く前に寄ってみた。その名も「龍音寺・間々(まま)観音」。
地元では「おっぱい観音」、「おっぱい寺」の愛称で親しまれているらしい。

おっぱいがいっぱいあると聞いてやって来たぞい!

大魔王様、下品な言い方はやめましょう!
我々は決してやましい気持ちではなく、あくまで民俗学的な探究心によりおっぱい(ry

はいはい、分かったからしばらく息するな変態ども!


男の子的にはムフフな夢とロマン(罰当たり)に期待しながら、名古屋から移築されたという山門を潜りいざ内部へ。

おっぱい!おっぱい!(なかなか趣のある寺じゃな)

おっぱい!おっぱい!(いやあ、心が洗われますね)

いやバカ、心の声の方が出ちゃってるけどッ!?


ぼいーん!!

・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。


さて、ご覧の通り、おっぱい寺と呼ばれるだけあって、境内の至る所に乳房のオブジェがある。
まず迎えてくれるこの素敵な手水場のボインは、参拝者をセンサーで感知すると、 母乳の如くピューッと乳首から水が飛び出すものだ。

チックショウ!何か、何か違う!求めてたのはこーいうのじゃなくて!

こりゃまた随分と硬そうなおっぱいですな・・・。

そんなに見たけりゃママのおっぱいでも吸いにいきなさいよ・・・!


阿弥陀堂という建物。
ちょうど彼岸供養会なるものが行われる時期であった。
尾張三十三観音のひとつである龍音寺は、1492年に創建された由緒ある浄土宗の寺院であり、元々は近くの小牧山にあったものが、 織田信長の命令によって現在地に移されたという。


世にも珍しいおっぱい型の線香立て。
上向きにツンと張った美乳は、 どうせ無機質な感触だと分かっていても、つい触りたくなる。


割と巨乳な慈乳観世音。
やはり近づくと、センサーでポロリした乳首から水を発射する。
のどかな空気も手伝って、何とも言えない脱力感が漂うが、それにしても寺なのに意外とハイテクである。

なるほど、この位置まで来るとセンサーが感知するのか。
ほれほれー。

何度も行ったり来たりすんなや!

抱えてる赤ん坊に飲まさないで垂れ流しじゃないのヨ。


寺の敷地自体は非常にコンパクトな印象。
何処か冗談めいた要素があったりするものの、間々観音は開運・厄除け、安産、縁結びの他、 母乳がたくさん出るようにだとか、胸の病気やコンプレックスの悩みなど、 とにかくおっぱいに関する願いにご利益がある女性の為のパワースポットと見なされている。


境内中央にある十三重の塔。
下部には水子地蔵が立ち並んでいる。


そして、 こちらが龍音寺の本堂である観音堂。


この本堂の脇には、同地名物の絵馬がたくさん掛けられている。


そう、おっぱいの飾りがつけられたおっぱい絵馬だ。
これだけ無数に連なっていると圧巻である。

フッ、貴様もせいぜい、もっと大きくなるよう祈っていく事じゃな。

はあ!?っざけんじゃないわよ!そこそこあるっつーのよ!

今日も当たり前のようにセクハラ大魔王ですね・・・。


ひとつ1500円の絵馬には胸にまつわる願いや、子供の成長などを祈る人々の想いが書かれている。
ザッと眺めたところ、やはりおっぱいのサイズに関する祈願が多いようだった。

女の良し悪しは胸の大きさではないぞ・・・顔じゃ!

おいコラ、サイテーだなアンタは!

私個人的にも貧乳はそれはそれでアリ・・・いえ、何でもないです。


続いて観音堂の内部へ。
撮影を行っていると、あとから親子と思われる熟女と若い娘さんが参拝に訪れてきて、 やはり女性が多く集まるお寺らしい事が伺えた。


厳かな雰囲気が漂う本堂内。
本尊の千手観音像は授乳の願いにご利益があるとされ、 寛文5(1665)年に編さんされた『正事記』には、乳飲み子を抱えて夫に先立たれた村の女性が観音像に祈願したところ、 たちまち乳があふれ出たという由来が記してあり、以来、参詣客が絶える事は無いという。


正面の天井近くには、男女一対という事なのか、 天狗のお面とおっぱいなどが取り付けられていた。


しかし、こんな高い位置におっぱいがあるとは、なんともシュールだ。


参拝の手順がまた独特。
案内板が2つあってそれぞれ内容が微妙に異なるのだが、とにかく自分の個人情報と願い事を小声で唱えて、この乳型の石をたわしで撫でて自分の加護を受けたい箇所に当てるらしい。

フローがゴチャゴチャしててめんどくせえな。

黒塗りされている箇所には何が書かれていたんでしょうか・・・。

胸をたわしで擦ったらむしろ痛くなりそうじゃない?


本堂の奥にも、こだわりが感じられる手作りのおっぱい絵馬が奉納されている。


おっと、中にはこんな絵馬も。

おっぱい!おっぱい!

おっぱい!おっぱい!

うっさいわよ!だからなんなのそのノリ!?


本堂で座るこちらの御人。
そのソフトな手つきから、なかなかのおっぱいレベルの高さを感じさせる。

さてはコイツ、おっぱいマエストロか!?

なんだよその変態以外の何者でもない称号はッ!?

そろそろ不謹慎だってクレーム来るわよッ!?


おっぱいによるおっぱいの為のおっぱい寺、間々観音 (もう何回「おっぱい」と書いただろうか)。
諸説あるが、母を意味する「ママ」という言葉は元々ラテン語の「Mamma(乳房、胸)」に由来し、 日本語でもママ=「まんま」、つまり赤ん坊にとってのご飯である母親の乳を指すという見方がある(中国を起源とするものや、乳児の唇で発音しやすい単語が広まったなどの説もあり)。
小牧市の同地がいかにして間々という地名になったのかは定かではないが(「まま」自体は古語で“土が崩れる崖”を指す)、 奇しくもママ達に力を与える場として、信仰を集めているというのは興味深い。


大縣神社


ちんこ祭りの後、 その熱狂と興奮がさめやらぬうちに、我々は田縣神社から数キロ離れた場所にある犬山市の大縣(おおあがた)神社にやって来た。


この神社、ビジュアル的にインパクトがある田縣神社の豊年祭(ちんこ祭り)が国内外で有名なのに比べて影が薄いが、 実はもう一つの豊年祭が開催される場所でもある。

おっぱい→ちんこと来たら、次は何か察しがつくじゃろ?(ゲス顔)

あまりいい予感はしませんが・・・。
しかし、この辺はアダルトな感じの神社仏閣が多いですね・・・。

近隣の住人的にはどうなのかしらね・・・。


大縣神社では、 毎年3月15日直前の日曜日にちんこ祭りの対となっている通称「まんこ祭り」が開催される。
別名「おそそまつり」や「姫の宮まつり」とも呼ばれ、女性器をモチーフにした山車(だし)や行列が練り歩くのである。
昔は大男茎形のように、リアルな女性器の神輿などが出ていたそうだが、 現在はお多福の顔や白いケープを被った扮装を女性器に見立てるなどで抽象化されている。
それにしても、最近も某アーティストの逮捕が話題になったりしたが、 日本は男性器よりも女性器に関する露出に厳しい。
恥じらいと奥ゆかしさが美徳という、大和撫子が理想の女性像とされる概念が風土に根付いているからだろうか。

なんというエロティカル・パレード!
性器信仰と公序良俗のギリギリのシーソーゲームって感じじゃな・・・!

しかし年々規制が厳しくなってるようで残念ですね。
これだからお上は何も分かっちゃいないのですよ。

は、破廉恥な・・・!
これ最初に企画考えた奴かなりクレイジーでしょ・・・!


寛文元年(1661年)に尾張二代目藩主・徳川光友が造営したという立派な御社殿。 国の重要文化財の指定を受けている。
まんこ神社とか呼ぶ不届きな輩もいるが(このサイトとか)、 大縣神社の歴史は古く、なんと垂仁天皇27年(紀元前3年)に鎮座されたと伝えられている由緒正しい神社らしい。


参道の正面に鎮座する摂社の姫之宮。
御祭神の神裔・玉比売命(たまひめのみこと)が祀られている。


玉比売命(たまひめのみこと)は古来より女性の守護神として称えられ、 安産、子授け、婦人病、 そして特に縁結びの神様として信仰されている。

どうでもいいけど、「姫之宮」って何かエロい感じでいいよね。

ええ、男子禁制の女子寮的な雰囲気がたまりませんな。

いや、エロいのはアンタ達だっつーのよ!


姫之宮の隣には「開運招福鳥居くぐり」という看板がつけられた建物がある。


願い事を念じながらこのミニ鳥居を潜ると、合格、厄除け、良縁のご利益があるそうだ。

なるほど、残念ながらデブには通行不可なようじゃな。

開運したいならまずは痩せて出直して来いという啓示なのかもしれないですね。

自称ぽっちゃり系を震え上がらせるシステムね。
あたしは細いから大丈夫だけど。


縁結びのご利益があるという姫之宮の裏手にあるむすひ池。
大縣神社の神体山である本宮山から湧き出た清らかな水が湛えられている。
祈願の際は用紙に願いを書き、おむすび形に閉じた上で中央にお賽銭をのせて水面に浮かべる。
この時、用紙が早く沈めば成就が早く、遅く沈むと縁が遠く、近くで沈むと身近に、遠くで沈むと遠方に縁があるという。


案内板によると、 「むすひ」とは人と人との“結び”という意味だけではなく、 “産霊(むすひ)”という天地・万物を生み出す霊的な意味があるという。


こちらは大縣神社の摂社である大黒恵比須神社。
出雲の大国主神・事代主神が祀られている。


そして忘れてはならないのが、 神社の奥の目立たない場所にあるこちらの祠だ。

さてはアソコに秘密の花園が隠されているというのか・・・!

これはどうやら確認しない訳にはいかないようですね・・・!

なんかアンタ達いつもよりフットワーク軽いけど何なの?バカなの?


まんこ神社のターミナル・コアである「姫石」。
いわゆる女陰と呼ばれる女性器の形をした石である。
田縣神社の男根に対応するものだ。

おっかあーさまー!!?意地でもモザイクなんてかけねーぞ!

なんと・・・なんと神々しく美しいんだ・・・!

いや、ただの石じゃないのよ。さっきから何言ってんのヨ。


豊年祭が行われる時期は、ちょうど境内の裏手にある山の斜面を利用した梅園が見所になる梅祭りの季節でもある。

おい!
あそこにメガネっ娘の巫女というハイスペックな女子がいるぞ!

神社が神社だけに、通常よりも背徳感があって実にそそりますな!

いちいち恥かしい奴らね・・・!
あまりナメた事ばっか言ってると悪霊払いされちゃうわよ!?


正直あまり花には興味無かったけど、 入場時に心づけの100円を渡すと巫女さんがペコリと頭を下げて感謝してくれるので、 喜ぶ彼女が見たい気持ち(邪念)と撮影料代わりに、一応覗いてみるくらいのつもりで梅園へ。
しかし、いざ入ってみると想像以上に梅の花が美しく咲き乱れており、来て良かったと思わせる素晴らしい眺めが広がっていた。

てゆーか日が傾いてきたけど、 まだ予定していた場所全部回りきれてねーぞコラ!仕方あるまい、急遽もう1日追加じゃ!

マジですかい!?のん気に花見てる場合じゃないやんけ!

冗談じゃないわよ!今回日帰りのはずだったでしょうが!?


女性達の篤い信仰を集める場にもかかわらず、 終始おちゃらけテイストでお送りしてしまい申し訳ない(反省)。
田縣神社ばかり注目されがちだが、もしあなたもこの辺を訪れた際には、せっかくなのでセットで寄ってみてはいかがだろうか。


オマケ

街中で見かけたスチームパンク的なオブジェ。
何故か美容院らしき店の前に設置されていて目を引かれた。

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