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神奈川県津久井郡藤野町には、「サンヒルズ相模湖」ってなホテルの廃墟があるんですよ。 ここはですね、相模湖に掛かる日連大橋の脇に建つ地上5階、地下2階のリゾートホテルだったそうなんですがね、経営が上手くいかず、屋上で首吊り自殺しちゃったオーナーの霊や、窓から白い服を着た女性の霊が覗いてくるなんて言われてましてね、また、営業時にも宿泊客に自殺者が多かったそうなんですよ。 さらに、建物は火災に見舞われており、荒れ具合はますます酷くなっちゃってるそうですから、十分気をつけて調査してきて下さいね。
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ほう、廃墟としてはまあまあな風格具合じゃな。 宝の在り処という感じがせん事も無い。 |
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いや、普通に考えておかしいでござるよ。 300年前だかの宝が、ここ数十年の間に建てられて心スポ化した様な場所にあるはずが無いって。 |
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一概に否定は出来ませんよ。 心霊スポットになる場所というのは、元々から霊魂が溜まりやすい土地柄って事もありますから、300年前の時点でそういう場所であった可能性も充分考えられます。 |
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おお、じゃあ、ホグワーツみたく地下にある秘密の部屋とかに宝が隠されてっかもしれんな! |
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あんなポッと出の地図に、そんなポジティブだかネガティブだか分からん可能性は見出せんでござる・・・。 |
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調査開始 |
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廃墟の周囲は工事用の壁で覆われていましたが、肝心の入口がウェルカム状態だったので、拍子抜けするくらいあっさり潜入。 我々が思うのもなんだが、こんな本末転倒な状態でいいのか。 |
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ちょいとばかし雑草やゴミで荒れた正面広場を抜け、建物内への適当な入口を探します。 |
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こっちへ行きましょう。仄かに霊気が漂ってくる様な感じがします。 |
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チッ、あいつのパンチラ三昧な後ろ姿が無駄にセクシーで何かやりにくいわ・・・。 |
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ズコッ! |
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とりあえず最寄の階段を降り、地下1階から建物内に入る事に。 普通にフロントから入ればいいものを、効率の良い探索には程遠い、行き当たりばったりなノープラン・ルートです。(いつも通り) |
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ゴーストレーダー。 |
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んだよ、そんなん持ってんなら、もっと早く出しとかんかいっ! このボケナスがッ! |
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あんなむさ苦しい場所じゃ進む事だけに精一杯で、そんな余裕無かったんでござるよ! |
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オイラも持ってますよ。ほら、ケータイのストラップに。 |
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で、計測してみたところ、レーダーには何の反応も無く、通常の状態を保っていました。この時点ではね・・・。 |
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そんなこんなで内部を進んでいきます。 好奇心の赴くままに足を運ぶ我々の行く手には、一体何が待ち受けているというのだろうか!?(何も無かったりして) |
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進んでいくにつれて、壁も天井もズタボロになってきました。 |
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下手に紐でも引っ張ったら崩れそうでござるな・・・。 霊なんかよりこっちの方が物理的に怖いってば。 |
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そんな事いちいち恐れてたらなかなか先に進めんぜ。 虎穴に入らずんば虎子を得ずってな。 お宝っちゅーのは古よりリスキーな場所に隠されてるって相場が決まってるんじゃい。 |
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廃墟は相模湖の湖畔に建っている為、窓の外は結構いい感じの景色が予想されるが、あいにく夜なので何も見えない。 |
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噂では窓から白い服を着た女性の霊が姿を現すと言われているんですが・・・。 |
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フン、そんな奴が出てきたとしても、一発ブン殴って外に突き落としてやりゃ楽勝じゃよ。 もっとも、その女っちゅーのが美人だったり全裸だったりしたら優しくしてやるがな。 |
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ここで、ふと見上げてみると、何やら天井が破れて鉄がトゲトゲと突き出していた。迂闊にハイジャンプしては非常に危険だ。(しねえよ) |
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さらに一番奥の方へ行くと、その先に中ボスでもいそうな観音開きの扉がありました。恐る恐る入っていきます。 |
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気をつけて下さい。亡者達の気配をプンプン感じます。 静かに進みましょう・・・。 |
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どうやらこの部屋は厨房の様です。
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足下には、いくらドジっ娘メイドでもここまでは割らないだろうってくらい、食器類の破片が散乱しており、歩く度にガチャガチャという音がしました。 |
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まだ使えそうな茶碗やお碗が結構残ってるじゃねーか。 回収してフリマとかで1個50円位で売らね?主婦大喜びじゃぜ。 |
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奥の方には、あまり凝視したくない不気味な物質が満載された、遊星からの物体Xよろしくな謎の容器が放置されとりました。 一体これは何なんでしょうね? 誰かサンプルを回収して研究所に分析を依頼して下さい。 |
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意外にまろやかな香りがしますね。 ホムンクルスの造りかけでしょうか?詳細キボンヌ。 |
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それは「死ね」と言ってるのと同義でござるって! こんな排泄物の詰め合わせみたいの食えるかっ! |
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こんな紙切れも落ちてました。 どうやらホテルとしての役割を終えた後も、しっかり肝試しやサバゲー等のイベント会場として機能している模様です。 |
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厨房を後にし、階段を降りて地下2階へ向います。 |
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どうやら地下2階は駐車場だったらしく、ガラーンとしておりました。 |
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おいっ、この穴すっげ怪しくねーか? お宝が隠された秘密のダンジョンに通じる入り口じゃねーか、コラ! |
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どっちかってーと、下にトゲトゲが仕掛けてある罠に思えるんですが・・・。 |
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で、地下駐車場と地上を繋ぐ曲線状の坂の通路を通り・・・ |
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一旦建物の外へ出て、今度は1階から順に上を目指して探索する事にしました。 |
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扉が近くにあったので、フロントのロビーをスルーして入ったところ、中華料理屋っぽい厨房がありました。 |
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火力が強そうなガス台があり、周囲が焦げまくっている事から、出火元はここだったのかもしれませんね。 |
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1階のロビー部分をウロつきましたが、特にこれといったものはありませんでした。 しかし、大きな窓の割にガラスが全然はられておらず、しかも湖が面している為、なかなか開放感がありました。 |
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思ったんだけど、今ここを外から見た人がいたら、カッパさんこそが白い服を着た女性の霊に見えるんでは。 |
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お次は客室のある2階に移動。 1階同様、通路は焼け焦げており、かなり埃っぽく、今にも唸り声をあげたゾンビか何かが迫ってきそうな素敵な雰囲気です。 |
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もちろん便所だって真っ黒けで、そりゃもう、汚物まみれみたいなえらいこっちゃな状態ですよ。 |
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もうちょい何でもかんでも思った事すぐ言うの我慢しなさいよ・・・。 |
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客室の一室に入ってみました。 ここのホテルは和室、洋室、メゾネットタイプ等の様々なバリエーションの部屋がある様ですが、ここはめっちゃ純和風テイストでした。 |
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何せ、部屋の内部の廊下には砂利が敷き詰められてましたからね。 お洒落な気がしなくもないですが、ここで僅かながらも生活するって事を考えると、正直ウザい以外の何物でも無い様な、狙いすぎて残念な感じを漂わせている。 |
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なるほど、部屋の中で立ちションし放題って訳か・・・。 なかなか冒険的な造りじゃが、実はこれが潰れた要因なんじゃね? |
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おおお、何やら向こうの方から霊気を感じますよ・・・。 |
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にしてもよ、アイツとそのレーダー、本当にアテになんのか・・・? |
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さあ・・・、どっちも胡散臭い度MAXな存在でござるからなあ・・・。 |
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と、その時ッ! |
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源氏池のカッパの身に異変がッ! |
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うぐぐっ!お、おのれっ!オーナーの霊め・・・! お、オイラの、く、首まで・・・吊ろうとは・・・!ふがふがっ! もうダメぽっ! |
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か、カッパさん落ち着いてッ! それはただのケーブルでござるよッ! ってか放送が危うい顔になってるって! |
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そいでもって3階にやってきました。 この階からは焼け跡が無かった為、おどろおどろしい雰囲気が減少した気がします。 依然として何かが急に襲いかかってきそうな緊張感はありましたが。 |
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扉の反対側にはフロアの避難経路的な見取り図がありました。 |
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こうして見ると、結構一貫性の無い構造をしているっぽいですね。 |
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と、その時ッ! |
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ゴーストレーダーに異変がッ! |
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おおっ、なんじゃ!?とうとう霊がお出でなすったのか!? どーなんじゃニシナギ、その状態は!? |
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この風車の様な状態は、<影響範囲:広、移動特性:無、身体影響:負>ですね。 つまり、全員に負の影響をもたらすであろう自縛霊的存在が近くにいるって事です・・・! |
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なんじゃとゥー!?何処にいやがるッ!?姿を現せいッ! |
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しかし霊は現れなかったので、仕方なく進むと扉がこじ開けられたエレベーターがありました。 某社製のじゃあるまいし、何でこんな事になっていたのだろうか? |
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ラブホっぽい円形の浴槽があったので、思わず入浴するニシナギ。
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レンガの壁の部屋がありました。 何となく壁のシミが手形に見える様な気がするんですが、どうでしょうかね? |
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「せつこのへや」だ! |
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まあ、内部は普通の客室だった訳ですが。 |
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しかし、その時ッ! |
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再びゴーストレーダーに異変がッ! |
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おおっ、またもや!?今度はどんな奴じゃ!?せつこか!? |
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これは、<影響範囲:狭、移動特性:不明、身体影響:負>です。 限定的な場所あるいは特定の人のみに負の影響をもたらす奴ですが、移動の有無が不明なんで、憑かれない様に気をつけて下さい! |
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レーダーに反応があれど、結局この時も霊は姿を現しませんでした。 そんなこんなで、4階と5階は3階とほぼ同じ様な感じっぽかったんで、すっ飛ばして一気に先に進み・・・ |
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いよいよオーナーが首を吊って自殺したと言われる屋上にやってきました。果たして、奴さんは青白い顔してその姿を現すのでしょうか? |
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ところが、雨水が30cm程溜まってやがった為、これ以上の進行は困難な事態に。そーいや、以前もこんな事があって苦労したな。 |
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こんな事もあろうかとサンダル持ってきてるんで、ちょっとオイラがこの先調べてきますね。 |
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さすがに逝き慣れてるだけあって用意がいいでござるなあ。 |
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思いつめた末、とうとう飛び降り自殺をしようとするナース野郎。 柵も何も無いので、うっかり足を滑らせ様もんなら下にまっ逆さま。 あんな格好で転落死なんてされたらたまったもんじゃないので、一応心配してその姿を見守ります。 果たして、彼の行く手には一体どんな光景が・・・!? 霊はいるのか・・・!?
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こんなのしかいませんでした。 |
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このぶら下がりっぷり、さては首吊り自殺したオーナーの霊魂の化身か・・・!? |
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調査結果:このリアル・タワー・オブ・テラー(探索時は新鮮なネタだった)とでも言うべき建物の火災は、焼け跡が地下2階から地上2階までが激しかったので、恐らく出火元は1階か地下1階だと思われます。 また、何となく探索時は、このホテルは火災によって潰れ、廃墟と化してしまったのだと思っていたのですが、実際のところは、ホテルが潰れた後に浮浪者か暴走族だかが侵入して火を付けたっぽいです。 故に、特にこれといった死亡事件は無いらしく、一応レーダーに反応があったので、霊がいたっちゃいたのかもしれませんが詳細は不明です。 何にせよ、夜の火災現場ってのは不気味極まりませんでしたよ、まったく。
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オマケ |
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いい歳こいて素で車酔いしながら次のスポットへ向かうニシナギ。 マジでヘタレだコイツ。 |