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昭和の秘宝館系施設が風前の灯火である事は、当サイトの過去記事で散々言及してきたが、
かろうじて営業され続けていた老舗物件までもが、令和に入ってから加速的に姿を消しつつある。
その一例が、山梨県笛吹市の性風俗博物館「桃丘コレクション」だ。
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“桃丘”の名の通り、桃などを売る観光農園の片隅に建っていたのだが、
2020年末頃に跡形も無く解体されてしまったのである(※1)。
2018年秋の訪問時はまだ営業中(※2)で、建物の外には立派な陰陽石が置かれ、農園の方に声を掛けると入口を開けてもらえた。
※1:桃丘観光農園が運営する私設博物館で、1980年頃にオープン。 元々はドライブインとして別の場所で営業していたという。
しかし年々客足は減り、オーナーの健康状態の悪化などもあり、維持が困難になった模様。
※2:開店休業状態だったが、近年は果物が旬の夏秋の休日であれば、一応入れるような感じではあったようだ。
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残念ながら撮影禁止だったが、
2階建ての薄暗い館内(アダルトショップ併設)には、
「性の神秘を探る事で人間本来の姿や夫婦和合の貴き美しさを確かめてほしい」(※3)という思いの元、
オーナーが集めた古今東西の性的な美術・工芸品が多数陳列されていた。
※3:パンフレットにそんな感じの事が書いてある。
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春画やヌード写真、性器型オブジェ、動物の生殖器など色々ある中で、最も象徴的だったのが1階の「陰陽厄除け大桃神」なる木彫り。
大きさ1m程の割れた桃の中に男根と女陰が左右に収まり、閉じれば結合(夫婦和合)する桃太郎もビックリな御神体の如き代物だ。
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なお、同館から少し離れた温泉地・石和にも、かつて「元祖国際秘宝館・甲府石和館」(※4)があり、
閉館後は宮殿風の建物外観をそのまま活かし、激安の殿堂「ドン・キホーテいさわ店」(※5)となった。
※4:三重県の伊勢にあった「元祖国際秘宝館」の姉妹館。 1981年にオープンするも、秘宝館としては短命で1986年に閉館。
ちなみに石和温泉には、他にも「石和秘宝館ロマンの館」なる秘宝館があったが、1997年に閉館。
※5:どうでもいい事だが、現在ドンキの大半の店舗では、キャッチコピーが「激安の殿堂」から「驚安の殿堂」に変更されている。
ただし、一部地域では「激安~」の看板が用いられ続けているようだ。
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世にも珍しい元秘宝館の居抜き物件として、2003年にオープン。
桃丘コレクションから4.5km程離れた同じ甲州街道沿いに建っている。
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しかし、こちらも今年6月20日で閉店。悲報の前に秘宝館へ急ぐべし。
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