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群馬県桐生市の赤城山麓に位置する「成田山赤城寺」は、有名な成田山新勝寺を本山とする、戦後に開かれた比較的新しい寺院だ。
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山門を潜って一方通行の細い坂道を登ると、正面にとぼけた表情の大黒招き猫像と、ナニやら隣に並ぶ緑色の像が見えてくる。
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逞しい突起物から手足が生えたような、我が目を疑うその姿は明らかに男性器の擬人化で、子宝祈願の道祖神のようだ。
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昔はもっと鉛色で黒光していたが、塗り替えられたらしい。
どうでもいいが、まるで某タワーのマスコットキャラのようでもある。
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しかも傍らには、「奉納 東京都 志村けん」と刻まれた石碑があり、思わず「あんだってー!?」と叫びそうな二度目の衝撃が走る。
なんと、今年惜しくも急逝された志村氏と赤城寺には親交があった・・・訳ではなく、どうやら名前だけ借りたネタらしい(詳しくは後述)。
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寺の公式HPは今風の綺麗なデザイン(※1)だが、何よりトップページの「仏教×エンターテイメント」と書かれた意外な見出しが目を引く。
説明文によると、同地はご利益を楽しく授かる“仏教テーマパーク”を目指した運営がなされているらしい。
※1:インスタへのリンクまであって若い感性を漂わせる。
恐らく、現代の副住職が若手の女性という事と関係があるように思われる。
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そして、入口の衝撃的な珍像が示唆する通り、
自ら“時に珍寺と言われる”と書いてしまうくらい、境内のあちこちに変わった特色が存在するのだ。
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初代住職・照天和尚は成田山新勝寺で修行を重ねた末、自身が生まれ育った赤城山の麓に不動明王を安置し、寺を開いたという。
ご存命の頃はカートに乗って境内を回っていたというから、恐らくキャラが濃い方だったのだろう。
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広大な境内各所には、シャボン玉の飛ぶ観音霊場(※2)や、
ボタンで撞木が動く鐘楼、お不動様がズラッと並ぶ参道・・・
※2:訪問時は新型コロナ対策の一環で閉鎖され、残念ながらシャボン玉は出なかった。
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水子供養の地蔵群(あっちゃん地蔵)などの見所がある。
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昭和の漫才師コロムビア・トップ氏を象った、世直しトップ地蔵。 実は照天和尚は、元々彼が率いる「青空一門」に属していたらしい。
そんな背景もあり、笑いを取り入れた寺にする事で、人々を悲しみから救いたいと考えたという。
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前述の奉納ネタについても、この寺の近くには志村氏がよく訪れていたゴルフ場がある為、何らかの関わりを感じさせるものの(訪れた事はあったかもしれないが)、
実際は寺が出来たばかりの頃、「面白そう」というトップ氏の助言で設置したものだとか。
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エンタメ性に溢れた色々とありがたい異空間なのだ。
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