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[2012.11.11]

探検タイランド①
~日本よ、これが地獄巡りだ~



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地獄――、それは誰しもわざわざ行きたくないところ。
人口の95%が仏教徒である微笑みの国タイには、そんな地獄と呼ぶべき場所が数多く存在するという。


タイ・バンコク

という訳で、イタリアに続き今回またしても某国のミサイルが発射しそうという国際的緊張が高まる時期に、東南アジアはタイの視察にやってまいりました。
来訪時の4月は仏暦における正月にあたり、一年で最も暑い酷暑の時期(連日気温35度超え)という色々素敵なタイミングであった。

おい見ろ、何か未確認飛行物体が飛んでんぞ。
それも蛍光色のやつが。

あれは凧揚げのカイトですよ。
ほら、あっちに淡々と操作してる地元のおっちゃんがいるじゃないですか。

へえ、タイ人も正月は凧揚げするのね・・・ってバカッ!
そんな事はどうでもいいのよ!なんでわざわざタイなのよ!?

あ、いつもの流れですね、分かります。

(フッ、またノリツッコミの腕を上げた様じゃな・・・!)

(こいつ・・・直接脳内に・・・!)

いや、口答で話せよっ!

この国には地獄なる場所がいくつも存在するらしいのじゃ。
そうした閻魔もビックリな修羅場を巡礼する事で悟りの境地に達し、 そして人間界征服への大きな糧としたい・・・という訳じゃ!

はあー!?何よそれ全然言ってる意味分かんないんだけどッ!?

どうせならキャッキャムフフな天国に行きたいところですなあ・・・。



チャオ・メー・タプティム

※以下、早速ですがアダルトな内容を含む為なるべく18禁とします。あらかじめご了承ください。


バンコク中心部は高層ビルが建ち並び、東南アジア特有のデタラメな喧騒と熱気に満ちている。


このバンコク新市街プルンチットの近く、 大使館が建ち並ぶワイヤレス・ロードには、スイソテル・ナイラートパーク・ホテル(旧ヒルトンインターナショナルホテル) という高級ホテルが存在する。
2006年6月には日本から訪れた天皇皇后両陛下が宿泊した事もあるという、バンコク屈指のセレブ・ホテルである。
2009年にはこのホテルの一室で映画俳優のデヴィッド・キャラダインが首と性器にロープを巻きつけた状態で死亡しているのが発見されて話題になったりもした。

つれー、昨日実質1時間しか寝てねーからつれーわー。

えっ、ここって地獄のミサワ・・・じゃなくて普通のホテルじゃないですか・・・?

結構良さ気なトコに見えるけど、地獄とかdisられるほど酷い客室なの?


建物の裏手から内部に潜入。
実は事もあろうに、この高級ホテルの敷地内に地獄庭園なるものが存在するらしいのだ。

フッ、情弱な貴様らはせいぜい祈りながらついて来るがいい・・・!

ホテルのバックヤードって感じですが、部外者がウロウロしてて大丈夫なんですかね・・・。

本当に場所あってるんでしょーねー?
もし間違いだったら別の地獄を見せてやるわよ。


しばらく駐車場を奥の方へ進んでみたものの、それらしき場所が見えてこず、だんだん不安になってきた・・・。

あれ・・・?こっちの方でいいのか・・・!?

おいコラ。


途中で迷っていると、建物の影でタバコをふかし露骨にサボっていたホテル従業員が親切にも目的のスポットへ案内してくれました。


従業員の後について直進すると、駐車場を抜けた場所に緑地化されている一画が見えてきた。

さあ着いたぞ、地獄の一丁目にな・・・!覚悟はいいか・・・?

え、普通の庭園にしか見えないのですが・・・。

パッと見は何の変哲もないわよね。ヘルズゲートでもあるの?


いなくなったと思ったら、馬鹿メイ@となりのトトロがこんなところに。 なかなかムカつく顔をしている。

憐れな・・・恐らく土着神の呪いにより石化した童達であろう・・・。

くだらない事言ってないで早く進んでください。


現場に立ち入るなりカラスが禍々しく鳴きちらし、何やら不穏な雰囲気が漂う・・・。


庭園の中心部までやってくると・・・。

日陰で涼しい場所ね。ん・・・何よアレ、祠・・・?

狛犬ならぬ狛象がいるあたりさすがタイって感じですね。


祠の近くには、よく分からないが小さな彫像の置物などがお土産屋の如く設置されている。


!!?

ねえ、何か変な形のものがあるけど・・・ナニコレ?

大魔王様、またですか・・・。

フフフ、気づいてしまったか・・・。


おちんちんランドはっじまっるよ~!

ほげーーッ!?

きゃーーッ!?


チンコにチンコついてるー!?
リアル・ドコモダケかよ。

ほげーーッ!?

きゃーーッ!?


という訳で、ここチャオ・メー・タプティムは、男根=リンガを奉った神社なのである。

よもや読者も前回から立て続けにこのネタになろうとは思いもよらなかったじゃろうな・・・!

遥々タイまで来て初っ端がここかよッ!

このどうしようもないド変態がッ!ド変態がッ!

大事な事なので2回言われたッ!?


祠の周囲には色も形も様々なリンガが群生しており、独特の雰囲気を醸し出している。
ヒンドゥー教でリンガはシヴァ神の化身とされ、 シヴァ神に豊穣を願うリンガ信仰がタイ仏教にも伝わったらしい。

な、何て破廉恥な・・・!
ったく、毎度毎度いい加減にしなさいよね・・・!

ニョキニョキと沢山生えくさりやがって・・・。


タイ語でタプティムはザクロを意味する通り、真紅の色をしているリンガが複数ある。
これはタントラの教えにおいて、最も重要な再生の儀式のひとつである、生理中の女性(性エネルギーがピークに達するとされる)との性行為を表す象徴だという説があるそうです。

それにしても、このワシが変態だとは心外じゃな。
ここにあるのはただのキノコやゾウさんのオブジェではないか。
それともお前、これを一体何だと認識したって言うのじゃ?

はあー!?
そ、そんなのいやらしい形してるからに決まってるじゃない・・・!

ほう、ではどうしていやらしい形なのか、一体ナニを想像してそう思ったのか説明してくれぬか・・・?

そ、それは・・・お、おちん・・・
って言えるかあーッ!!(ボガッ!)

ぐぼあーッ!?


これでも大人しい状態で、 全盛期は敷地を埋め尽くさんばかりのリンガがそそり立っていたらしいが、 残念ながら近年ホテル側の判断で大量に撤去されてしまったそうだ。


規模が縮小されたとはいえ、毎日の様にちゃんとしたお供え物がホテル従業員によって運ばれているらしく、決して信仰自体を蔑ろにする様になった訳ではなさそうだ。


昔から豊穣と安産を願って地元住民の信仰を集めてきたそうだが、 やはりお洒落なセレブ・ホテルとしてはあまり表に出したくないらしく、 以前は『地球の歩き方』にも「リンガの祠」としてさり気なく名称が記載されていたものの、現在は削除されている模様。

そりゃこんなのあったら隠したくなりますよね・・・。

もっとしっかり隠しておきなさいってのよ・・・。


リアル・パオーン!!
生命の源の形を模した神聖なものを俗世間の小さい秤で卑猥と捉える方がどうかしているので、そのまま掲載。

おお、なんと雄々しくリビドー溢れる造形・・・!

んぎゃーッ!!何なのよもうーッ!?

だ、大魔王様、この作り込みで無修正はさすがにヤヴァいのではないでしょうか・・・?

何を言うかこの愚か者めが。
これはワイセツ物ではない、ただの聖器じゃ・・・!

いや、しかし・・・世の中には放送コードいうのがありましてね・・・。

おいおい、この程度でモザイクを欲する様な軟弱さでは、この先もたぬぞ・・・!

まずアンタのアブノーミソ(※多分“危ない”“アブノーマル”な脳味噌の意)にモザイク必要だっつーの!


男性器と並べられる仏像。
普通だったら罰当たりと言われそうなところだが、宗教はよく分かりませんね。


ところでこの大量のリンガ、どうも元々あった場所の参道周辺から引っこ抜かれて、目立たないスペースにまとめて置かれているらしく、なんてゆーか、負のオーラの様なものが滲み出ている様な・・・。

ぶっちゃけ若干ゴミ捨て場っぽい感じもするな。

シヴァ神の罰が当たるぞッ!?


これ見よがしにお宝っぽい煌びやかな杯が置かれていたりもする。


すぐ裏手にはセンセーブ運河が流れており、猛スピードの船が水しぶきと大きなエンジン音をあげて頻繁に往来している。


海外でも知る人ぞ知るスポットなのか、しばらくいたら他にも来訪者の姿がチラホラ。

ほう、ここを嗅ぎ付けて来るとはなかなかやるな。

何故か妙にホッとしてしまった私がいます・・・。

あたし達以外にも物好きな人種がいたみたいね・・・。


都会の片隅にひっそりと存在するおちんちん珍スポット。
あなたもバンコクを訪れた際には、羞恥心を捨ててフラッと立ち寄ってみてはいかかだろうか?

従業員や警備員の白い目に耐えれるメンタルが無きゃ辿り着けないでしょうがね・・・。

さーて、次なる地獄が我々を待っているぞい・・・!

あーもうっ、先が思いやられるったらありゃしないわ・・・。


オマケ

やはりタイと言えば合掌ドナルド。
国内でも海外でも、探索中の主食はマックになりがちである。

日本のと微妙に顔つきが違うが、不気味さは共通しているな・・・。

ずっと目を合わせると精神が汚染されそうですね・・・。

何だっけこいつ、ソロモン72柱の悪魔だっけ?

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