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イタリア・ローマ
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飲食禁止ってどーゆー事じゃい!? ジェラート食わせろやボケコラッ! 階段ゴロゴロして観光客ドン引かせたろかッ! |
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てゆーか、何であたし達こんなとこまで来てんのよ、アホ猿っ! いい加減ちゃんと目的を教えなさいよ! ・・・って、以前と同じ事言わせてんじゃないわよバカ! |
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お前・・・、あんま説明しなくてもとりあえず来てくれるなんて、実は結構いい奴じゃよな。 |
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ばッ!?かっ、勘違いしないでよ! べっ、別にアンタの事なんて何とも想ってな(ry |
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全ての道はローマに通ず! 人間界征服という大志のロングロードを駆け抜ける為には、かつて栄華を誇ったローマ帝国の繁栄と衰退っぷりから多くを学び、良い部分はより良く生かし、悪い部分もまた、反面教師として利用すべく、フィールドワークを通して様々な・・・ |
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てな訳で、今回より数回に渡って、イタリアでのレポを公開してくから覚悟したまえ。 |
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まず訪れたのはここ、サンタ・マリア・コンチェツィオーネ教会。 ローマ市内で最も交通の激しいバルベリーニ広場から程近く、高級ブティックが並ぶヴェネト通りを少し上った右手にある。 1626年に、バルベリーニ家出身の枢機卿によって建てられたカプチン派の教会であり、地下にある修道士の納骨堂「Cripta dei cappuccini」には、約4000体にも及ぶ人骨が5つの部屋と廊下に装飾されている事から、通称「骸骨寺」と呼ばれている。 |
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あったあった、これこれー! 木の枝の邪魔さ加減からして、間違いないわい! |
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随分と街のど真ん中に建ってるんですね。 お洒落な通りには似つかわしくないですな。 |
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どうせならブランド物の服や鞄を見て周りたいもんだわ、まったく。 さっさと入っちゃいましょ。 |
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石段を登ると、聖堂への入り口があった。 人っ気がまるで無いのが気になったが、とりあえず入ってみる事に。 |
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内部をウロついていると、修道士と思わしきおっちゃんがやってきて、「Oh シニョール、納骨堂が目当てで来たんだろう?だったらそれはここの下で、9時からだ」的な事を言ってきたぞ。 |
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多分、途中の中二階にあった地味な扉のとこなんじゃないですかね。 |
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それより、開くまであと30分もあるじゃない。 ちゃんと調べてきなさいよバカ。 |
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仕方無いので開場時間まで待機。 |
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まあまあ、こーいう風に朝から何かをゆっくり待つっちゅーのも、たまにゃーいいじゃろ。 |
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アンタいつも遅刻して待たせてる方な癖に、何言っちゃってんのよ。 |
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通りを行き交う人々が、可哀想な子を見る視線を向けてくるかの様に感じるのは、私の被害妄想なのでしょうか? |
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しばらくすると、いつの間にか観光客が集まりだしましたよ。 どうやら殆どが春休み旅行か何かの学生の団体らしく、手前にいる引率者のおっちゃんに連れられて来ている様だ。 |
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9時になると係りのオバはん(彼女が出勤してくる前から待っていた)が扉を開き、内部に誘ってくれた。 一応無料で入れるものの、心付けとして1ユーロ以上の寄付金は支払うのがマナーらしい。でなきゃ気まずい雰囲気になる。
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以下、モノホンの骸骨画像有りにつき、注意! |
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尚、内部は撮影禁止だったので、土産コーナーで買ったポストカードの画像を転載してお送り致します。
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ご覧の通り、壁と天井一面にびっしりと、かつての僧侶達の人骨が、巧い具合にデコレーションされている。 最初にこれ考えた奴は、一体どういうノリだったのだろうか。 |
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なんつーか、“やっちまったな~!”って感じじゃな。 |
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なかなかいいわね。 呪術の道具用に一個パクっていこうかしら。 |
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通路に流れる厳かな感じのBGMもムードを盛り立てている。 衣服を身にまとっているのは、カプチン僧のミイラ。 大勢の仲間に囲まれているから、寂しくはないでしょう。 あと余談ですが、コーヒーのカプチーノは、このカプチン僧の衣服(カップッチョ)が茶色い事から由来となったみたいですね。 |
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いや~、何だか思わず見入ってしまう不思議な空間ですね。 |
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まあ、そうね。 ところで、一体これどうやって器用にくっつけてるのかしらね? |
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やっぱ接着剤じゃね? 割り箸とかアイスの棒で船を作るみたいに、時間をかけてコツコツとさ。骨だけに。 |
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遺骨は、頭蓋骨、肋骨、大腿骨など、それぞれ細かく分類されており、その形を生かして設計されている様だ。 |
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天井部分にくっつけられた死神っぽい骸骨シャンデリア。 手にする鎌と天秤がいい味を出している。 |
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なんかコイツ、他に比べて一際しんどい位置で、ご愁傷様じゃな・・・。 |
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ヨーロッパにおける死者に対する感性は、死体を穢れたものと見なして遠ざける日本文化(強いて言えば即身仏などはあるが)とは根本的に異なり、むしろ身近な場所でオープンにする事によって、旧きを偲び、祈りを捧げ易くしていたりするのかもしれない。 |
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ここまでくると、不気味さを通り越してもはやコミカルで見事ですよね。 |
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そうね、人体のパーツも十分アートに成り得るって感じよね。 |
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撮影禁止という事であったが、一番奥の部屋に辿り着くと、周りの学生達が一斉にシャッターを押し出したので、さてはOKなポイントかと思い、つられて撮ったのがこの写真。 目の前に髑髏があるのが判る。 しかし5秒後、係りのオバはんが猛烈な勢いで注意の叫び声をあげ、学生達の引率者が平謝りしていた。 |
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通路にも骸骨で作られた素敵な時計が。 マニアにはたまらない一品だろう。
そして、案内プレートには、次の様な文章が記されていた。 |
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「What you are now we used to be what we are now you will be. (昔は私達もあなた達の様であり、いずれは、あなた達も私達の様になる)」 |
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去り行く学生の団体。 実は嬉しい事に、半数以上がフルーティーな匂いを放つピチピチギャル(死語)だったので、死者の眠る冷たい空間も、彼女らに囲まれればパラダイスみたいなもんでした☆ |
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オマケ |
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当日穿いていた、無駄にやる気が現れている大魔王の勝負パンツ。 |
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オマケ2 |
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滞在していたホテルで出会ったアメリカ在住26年の日本人の方。 昨今の不況を嘆いていた。 |