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冷戦時代、アメリカと宇宙開発競争を繰り広げたロシア(旧ソ連)の首都モスクワには、大空に飛び立つロケット型の建造物が聳えている。
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これは「宇宙征服者のオベリスク」と呼ばれる記念碑(※1)。
1957年に世界初の人工衛星を打ち上げ、1961年に人類初の有人宇宙飛行を達成した事で、
1964年に宇宙大国化を祝い建てられたものだ。
※1:その高さは110mあり、ロケットの素材にも使用されるチタンで造られているとか。
付近にはロケット研究の先駆者コンスタンチン・ツィオルコフスキー像が、飛び立つロケットを見守る姿も。 |
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台座には巨大レリーフが設置され、ロシアの宇宙開発史が神話タッチで表現されている。
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この記念碑の地下には「宇宙飛行士記念博物館(モスクワ・コスモミュージアム)」があり、宇宙関連の展示物が約85000点収蔵されている。
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同館は記念碑の建設当初から設計されていたものの、なんやかんや大胆に計画が放置された後、
ユーリ・ガガーリン(※2)の飛行から20周年の1981年にやっとオープンした。
※2:「地球は青かった」の名言でお馴染み、人類初の宇宙飛行士。伝説的偉人。 |
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館内(※3)の正面奥には、宇宙征服者っぽい巨像が「無限の彼方へ」と言わんばかりに屹立している。
※3:時期によるかもしれないが、ロシアらしく警備は厳重で、訪問時は入口で荷物検査と身体検査を2回ずつ行われた。
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そして巨像を囲むように、ガガーリンが乗ったボストーク、宇宙犬ライカ(※4)が乗ったスプートニク、
宇宙犬ベルカとストレルカ(※5)の剥製など、貴重&奇妙な品々が並ぶ。
※4:1957年、地球で生まれた生物として初めて宇宙に飛び立った。
※5:1960年、宇宙で1日過ごした後、無事地球に帰還した初めての生物となった。 |
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他にも、ソユーズといった有名機体の実物や模型、当時の資料などで溢れ、
来館者自身が宇宙飛行士になったかのような感覚に誘う。
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2009年の改修では展示スペースが3倍も増え、実物大の宇宙ステーション・ミールや、他国の宇宙機材のコーナーも追加された。
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だが注目すべきは、“おそロシア”的プロパガンダの産物ながら、
何処か懐かしく可愛らしいデザインの、ソ連製ロケットや宇宙服だろう。
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レトロフューチャーなロシアの宇宙開発史を辿れる場所なのである。
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