珍スポ好き必見！写真集『奇界遺産2』刊行！

今月25日、フォトグラファーである佐藤健寿氏の写真集『奇界遺産2 THE WONDERLAND'S HERITAGE』が全国の書店で発売となりました。

前作『奇界遺産』から早4年、待望の続編となる今作は、 表紙の力強く発射するロケットの姿からも分かるように、その内容もよりパワフルになっており、 驚くべき数の国々の「もう一つの世界遺産」が取り上げられています。

かつて壁画を描いていた洞窟から抜け出した人類が、 やがてロケットを飛ばし廃墟を生み出し、現代においてもなお、世界で壁画を描き続けている・・・。

こうした“人類に奇妙なものを生み出させ続ける力とは何か？”という事について迫った、渾身の一作となっています。

さらに、イラストには諸星大二郎氏、解説は荒俣宏氏、アートディレクションは古平正義氏が参加するという、漫☆画太郎もビックリして自殺を思いとどまるレベルの贅沢な仕上がり。

「近日刊行予定」としながらさり気なく年をいくつか跨いだ事も頷ける、こだわりにこだわり抜いた文句無しに圧巻の内容と言わざるを得ないです。

単純に、珍スポット好きな人にも超オススメ！

是非とも読んでみてはいかがでしょうか。

前作の展示会でふざけ過ぎて 著者・佐藤健寿氏にブン殴られる当サイト管理人。（営業妨害になっていない事を祈ります）

[以下、ネタバレなしの当サイト的簡易レビュー的な何か]

『奇界遺産2』を手に取ってページをめくり出すと、序文で早くもアドレナリンを放出させられ、 数ページ目にして「世界っていいね！いや、なんかもう奇界っていいね！」という妙なテンションで思わず誰かの背中をバシバシ叩きたくなり、 終始何だかよく分からない異常なワクワク感に包まれる事請け合い。

読み終わった後、人によっては勢いあまって、かの国の航空券の値段を調べだしてしまうかもしれない。

取り上げられているネタの中には、心当たりのあるものもいくつかあってニンマリしたものの、 これだけ情報が溢れているネット時代において、 地球にはまだこんなに不思議な場所・人・風習があったのか！という新規の驚きの方が圧倒的に多かった。

いずれ、今作や前作で“遺産として認定されたもの”の中で行けそうな物件に関しては、 魔界ウォーカーであり奇界ハンターの端くれとして、 隙あらば可能な限りアタックしてみたいと、そう思わせられた次第です。

『奇界遺産2』の制作は佐藤氏に以前お会いした時点で教えていただいてましたが、 その後の世界へ羽ばたき過ぎな同氏の様子に、「続編は本当に出るのだろうか？」といつしか半信半疑になりつつ、4年間も待った甲斐のある実にシビれる作品でした。

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