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[2004.08.04]
ロード・オブ・ザ・リンガ/エロの帰還



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ホビット族の青年エロドは、魔力を秘めたエロ本を滅びの山へと葬るべく、親友のサブとともに旅に出た。
果たして彼らは、エロ本の誘惑に堪え、世界を闇から救う事が出来るのか!?(※「リンガ」とは、サンスクリット語で「男性器」の意)

サブ、滅びの山まで、あとどれくらいかな?

あと30キロくらいかと思います、エロド様。

そうか・・・。食料はどのくらい残ってるんだ?

先程食べたレンバスが最後です。もう全く残っていません。

何だって!?旅の食料管理はオマエの役目だろッ!
ちゃんと計算していたのか!?

す、すみません。
どうやらナズグルに襲われた時に、いくつか落としちまったようです・・・。

そうだったのか・・・。それなら仕方ないな。先に進もう。

レンバス

・・・・・。

ところでサブ・・・!

は、はい、何でしょう、エロド様!

オマエ、旅に出る前より太ってないか?

そ、そんな事ないですよ、断じて!
多少は着太りしてるかもしれないですが・・・。

そうか・・・、なら、僕の目の錯覚かな。

(バリッ、ボリッ、バリッ)

ところでサブ・・・!

んぐッ!?は、はい、何でしょうエロド様!

・・・オマエ、今何か食べてなかったか?

そ、そんなまさか!エロド様、お疲れなんですよ!
そのエロ本の魔力のせいで、幻覚が見えてくるんです!
す、少し休憩しましょう。

それから数時間後。
ついに彼らは滅びの山に辿り着いた。

▲エロ本の魔力の重みにより、這い付くばるエロド

ぬぐぐ・・・。

エロド様ッ!エロ本を葬り去るのです!永遠の彼方へ!

もう疲れたよ・・・。なんだかとても眠いんだ・・・。 パトラッシュ・・・。

俺はサブですよ、エロド様ーッ!

んが?

エロ本の重みは背負えなくても、あなたを背負う事は出来ますよッ!

そして、旅の最終目的地である火口に到着。

うーわ、高っ。熱っ。

エロド様ーッ!

ここだよ、サブ。

早く!エロ本を捨ててくださいッ!

・・・・・嫌だ。

ええッ!?

このエロ本は僕のものだ。

だ、ダメですッ!
誘惑に負けて本のページをめくってはいけませんッ!
本を火口に放り投げるのですッ!

やめろ、この本は僕のだーッ!

ドンッ

あっ。

ほ、本が―――ッ!

あ゛―――――ッ!!!!!

デブのホビットーッ!!

あーあ・・・。

こうして世界は救われた。
THE END
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