ホビット族の青年エロドは、魔力を秘めたエロ本を滅びの山へと葬るべく、親友のサブとともに旅に出た。果たして彼らは、エロ本の誘惑に堪え、世界を闇から救う事が出来るのか!?(※「リンガ」とは、サンスクリット語で「男性器」の意)
サブ、滅びの山まで、あとどれくらいかな?
あと30キロくらいかと思います、エロド様。
そうか・・・。食料はどのくらい残ってるんだ?
先程食べたレンバスが最後です。もう全く残っていません。
何だって!?旅の食料管理はオマエの役目だろッ!ちゃんと計算していたのか!?
す、すみません。どうやらナズグルに襲われた時に、いくつか落としちまったようです・・・。
そうだったのか・・・。それなら仕方ないな。先に進もう。
・・・・・。
ところでサブ・・・!
は、はい、何でしょう、エロド様!
オマエ、旅に出る前より太ってないか?
そ、そんな事ないですよ、断じて!多少は着太りしてるかもしれないですが・・・。
そうか・・・、なら、僕の目の錯覚かな。
(バリッ、ボリッ、バリッ)
んぐッ!?は、はい、何でしょうエロド様!
・・・オマエ、今何か食べてなかったか?
そ、そんなまさか!エロド様、お疲れなんですよ!そのエロ本の魔力のせいで、幻覚が見えてくるんです!す、少し休憩しましょう。
▲エロ本の魔力の重みにより、這い付くばるエロド
ぬぐぐ・・・。
エロド様ッ!エロ本を葬り去るのです!永遠の彼方へ!
もう疲れたよ・・・。なんだかとても眠いんだ・・・。 パトラッシュ・・・。
俺はサブですよ、エロド様ーッ!
んが?
エロ本の重みは背負えなくても、あなたを背負う事は出来ますよッ!
そして、旅の最終目的地である火口に到着。
うーわ、高っ。熱っ。
エロド様ーッ!
ここだよ、サブ。
早く!エロ本を捨ててくださいッ!
・・・・・嫌だ。
ええッ!?
このエロ本は僕のものだ。
だ、ダメですッ!誘惑に負けて本のページをめくってはいけませんッ!本を火口に放り投げるのですッ!
やめろ、この本は僕のだーッ!
あっ。
ほ、本が―――ッ!
あ゛―――――ッ!!!!!
デブのホビットーッ!!
あーあ・・・。