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大阪との府県境に程近い、兵庫県川西市の閑静な住宅街に、なんとも奇妙な家が建っている。その名も通称「カラクリ屋敷」。 |
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基本的に木造2階建ての個人宅なのだが、外壁に意味不明なオブジェが多数取り付けられ、シュールな雰囲気を漂わせているのだ。 |
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何やらカラフルな木材やパイプ、コード、車輪や水車などがゴチャゴチャと配置されており、まるでピタゴラスイッチ的な装置を思わせる。 |
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よく見ると、腕を広げた女性(※1)や杖をつく老婆(※2)、ランナーといった謎の木彫り人形、さらに生首や小さい置物なども並ぶ。
※1:トリプルアクセルしているフィギュア選手・浅田真央らしい。
※2:長野県の伝説「牛に引かれて善光寺参り」を再現したものらしい。
昔々、意地悪で強欲な老婆がいた為、見かねた観音様が牛に化け、角で洗濯物の布を奪って走る事で彼女を追わせ、善光寺まで誘導する。
その結果、老婆に厚い信仰心を芽生えさせた・・・という、ハートウォーミングなストーリーだ。 |
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中でも特に印象的なのが、吊り下げられた黄色い顔の木馬。 |
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明らかに目がイッており、何かの魔除けのようでもある。
どうやら制作当時(2014年)の干支で、豊臣秀吉の愛馬という事らしい。
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見た目の印象通り、スイッチを押すとモーターで木材や車輪が稼働し、木馬や人形などがガタガタ動き回る仕掛けになっている。 |
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正面の玄関側のオブジェについては、水車を動力として稼働するようだ。 |
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これらは住人の元大工である春本十三氏が、引退後にボケ防止を兼ねた趣味で、持前の技術を生かして制作したものらしい。 |
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主に近所の河原で拾った廃材を利用しているそうだが、同氏の溢れる創作意欲によって、大掛かりな芸術作品へと昇華したようだ。 |
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しかし、2019年の訪問時は装置が傷み、しばらく手入れされている様子はなく、オブジェも以前より少し減っているようだった。 |
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珍スポットは、一進一退を繰り返す刹那の煌めきのような存在。
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可能ならまた“アクティブモード”の状態を見たいものである。
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