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ナレーション |
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そして密林を歩き続けて3時間が過ぎた頃、先頭を行くガイドのアナベベが指差した! |
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ココガ1週間前ニぶりっけつガ目撃サレタぽいんとデス。 |
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おお、1週間前か・・・。 |
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ヤッパ1ヶ月前デシタ。 |
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んあッ!? |
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ナレーション |
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ついに我々はブリッケツが頻繁に目撃される地点に足を踏み入れた!いつ、ブリッケツの急襲に出会うかもしれない! 誰もが口をつぐみ、言い知れぬ恐怖と戦いつつも、とりあえず探検隊はここにベースキャンプを張る事にした! |
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アウトドアだけどな。 |
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ヤブ蚊が・・・。 |
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テントも無えのかよッ! 何じゃい、このビニールシートとショボい椅子はッ! |
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ドン・キホーテで安かったんだ・・・。 |
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ジョー、余計な事は言わんでいいッ! よゥし、2組に別れて周辺の探索だッ! 何か発見したら、すぐに無線で連絡しろよッ! |
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ナレーション |
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探険隊の本格的な捜索が始まった! どんな微々たる異変も見逃さない様、全身の感覚を研ぎ澄まし、ブリッケツの痕跡を探した! |
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おい、ここ、何かが通った様に見えないか? |
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はい、草が倒れていますね・・・。 |
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怪しいなァ。よし、行ってみるか! |
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ナレーション |
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草がなぎ倒され、獣道が続いていた! しかも、まだ出来て間もない様であった! 一体ここを何者が通ったのであろうか!? 先を進んでいると、妙なモノが目に飛び込んできた! |
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おい、この木、不自然な折れ方をしていないか!? まるで、何者かの強い力によって折られた様な・・・。 |
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何かいますね、隊長・・・。 |
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いるなぁ・・・。 |
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ナレーション |
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確かに頑丈な枝が不自然に折られている様でもある! しかし、これをブリッケツの仕業と確信するには至らない! |
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ナレーション |
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もしもここにブリッケツが来ていれば、何らかの痕跡を残している可能性がある!隊長は目を凝らしてそれを探した!
と、その時!隊員から連絡がッ! |
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隊長ッ!ベースキャンプの南で、謎の足跡を発見しただすッ! |
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何いッ!?分かった!そこで待機しろ!すぐ行くッ! |
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ナレーション |
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隊長達は現場に急いで向かった! そして、10分後に隊員達と合流したのであった! |
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デカいなあ、オイ!これ、俺の足よりもデカいぞ。 通常の人間の大きさじゃないぞ、オイ。 通常の大きさの約3倍近いんじゃあないか? |
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ブリッケツの足跡かもしんないでござるね・・・。 |
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ナレーション |
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足跡は、密林のさらに奥へと続いていた! ブリッケツは自分のテリトリーを持っていて、毎日そこを歩き回っていると考えられる! 果して、この足跡の先にブリッケツは潜んでいるのだろうか!? |
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静かに動けよ。静かにな。 (以下、独白) 幸運にも重要な手掛かりを手に入れた・・・。
それ以上に隊員が確信を深めた事に私は感謝する。 疑心暗鬼では見つけられる物も見つけられない。 気持ちが強いほど、成功の確率は高まるのだ。 |
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ナレーション |
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だが、足跡は小川で途切れていた! |
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奇麗な小川だすね。郷を思い出すッス。 |
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ブリッケツがここの水を飲んでる可能性は高いでござるよね? |
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確かに怪しいな、ここ・・・。ブリッケツのテリトリーかもしれん・・・。 よぅし!ここだ!ここにセンサーと罠を仕掛けようッ! それも強力な奴をな! |
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ブリッケツを捕獲する為に、落とし穴を掘る!シャベルで! だが、罠を仕掛けている我々の命を、逆にブリッケツが狙っているかも知れない! ここはあくまでブリッケツのテリトリーかもしれないという事を常に頭の隅に置きながら、罠作りを急いだ! |
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ジョーさん、穴掘るの速いでござるねえ! |
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びっくりだす~。 |
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以前、軍隊でよく掘らされたからな・・・。 掘っては埋め、掘っては埋め、の繰り返しさ。 アレは、コロンビアの、ちょうど今みたいな密林での白兵戦の時だったかな・・・。オレは23人の戦友の墓を1人で(以下略) |
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ナレーション |
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そして、途中カブト虫の幼虫に遭遇するという精神的トラブルがありつつも、何とか落とし穴を完成させた!カモフラージュも完璧だ! |
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おお、これなら人間でも分からないな・・・。 |
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ナレーション |
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次に、生物の体温を感知する赤外線センサーを、ブリッケツの身長に近い、落とし穴の上2m程の高さにある木の枝に据え付ける! 他に身長2mもの生物はこの密林に存在しない為、このセンサーに反応があれば、それはブリッケツである可能性が非常に高いのだ! |
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ナレーション |
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ブリッケツを落とし穴に誘き寄せる餌はバナナだ! バナナを落とし穴の上に設置し、それにブリッケツが誘き寄せられれば、即座にセンサーが反応し、捕獲する事が出来る! |
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うっし、あとはバナナを仕掛ければ、罠の準備は完了だな。 おい、バナナを持ってきてくれい。 |
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ナレーション |
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と、その時ッ! |
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うぎゃ―――ッ!! |
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どーしたあッ!? |
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バナナが腐っていたッ! |
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バケヤロウッ!誰がチョコバナナを持ってこいって言ったッ!? ・・・って、オイ、それ、腐ってんのか!? |
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セキュリティーが甘かったか・・・。バナナだけに。 |
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いや、別にうまい事は言えてないだすよ・・・。 |
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ナレーション |
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仕方が無いので、そのままバナナを設置する事にした! |
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相手は大自然を駆ける野性獣だ。 多少腐っていようが、そんな些細な事は気にせんだろう・・・! |
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ナレーション |
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これで罠の準備が完了した!後は何もする事は無い! 下手に動き回れば、ブリッケツに気配を察知されやすくなるだけである!探険隊はベースキャンプに戻り、反応を待つ事にした! |