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笠置観光ホテル
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京都府の相楽郡笠置(かさぎ)町にはですね、奈良との県境に程近い山の中腹に聳え立つ、
笠置観光ホテルってな廃墟の有名な心霊スポットがあるんですよ。
ここはですね、昭和後期のホテル営業時は、温泉もあったりしてそこそこ繁盛してたそうなんですがね、
ある時、付近に笠置トンネルってのが出来たおかげで、ホテル前の道が旧道になっちゃって客足が遠のき、
とうとう経営不振で潰れてしまったそうなんですね。
でもって、それを苦にした経営者が、建物内で焼身自殺したってな噂があるんですよ。
実際、現場には燃え焦げた痕があったりしてね、空気も重く、気持ち悪いみたいなんだなあ。
他にも自殺者が何人かいたみたいでしてね、
もっぱら経営者の霊や女の霊、窓の外に逆さまの男の霊が出るだなんて言われ、おまけにどうも周辺の霊も集まってきちゃってる様で、
不気味な噂が絶えず、地元でもかなりヤバい物件として恐れられているんですねえ。
一説では関西で一番恐い場所だなんて言われてる様なんですよ。
まあもっとも、実は火災に見舞われたってのは廃墟になってからの事らしいので、
経営者の焼身自殺ってのはデマくさいんですがね、
だけども、笠置町の役場によれば、首吊りの自殺者がいた話と、
肝試しに訪れ、無謀な外壁越えを試みて転落死した探索者がいるってな話は、どうやら本当みたいなんですねえ。
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さて、まさかの怒号が飛び交った伏見稲荷の下見の後、用事の済んだ悪霊@滋賀と合流し、当初の予定では琵琶湖の畔で車内泊するはずであったが、時間がもったいないという事で、深夜の心霊スポット探索に変更してお送りいたします。あしからずご了承下さい。 |
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各々武器とライトを手に、丑三つ時という雰囲気的にいい感じの時間帯にお邪魔致します。
付近を流れる川のせせらぎを耳にしつつ、廃ホテルへと続く廃道の坂を登っていく。 |
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あーもう、暗くて何も写んねーから、いちいちフォトショで明度上げて、昼間の外観の写真を教団からパクらねーといけねーじゃんかよ! |
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グチりつつ何となくパクっていかないで下さいよ・・・。 |
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蜘蛛の巣ウゼーなあ・・・。 ってか、てっきり仮眠するものだと思ってたのに・・・。 |
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寝る暇があったら廃墟探索だ! 闇に紛れられる今こそ、我々にとって絶好の活動タイムだ! |
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わずかに開いていたトタンの隙間から建物内部へ潜入。 ここはロビーだったのであろうか、人間界からドロップアウトして久遠の無機質で閉塞的な世界が広がっていた。
鉄筋が崩れ落ちる程の火災があった事が想像される、かなりの荒れ様だ。 |
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あれまー、こりゃ年金制度ばりに崩壊しつつあるのお。 |
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どうして社会派の毒をwまあ、俺も払ってませんがwww |
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ボロボロに錆び付いた自販機か何かの残骸が転がっている。 ところでこの笠置観光ホテル、関西の有名心霊スポットにつき肝試しのメッカであり、
この時も実は車停めたトコで出会った、大阪の若者グループと一緒に探索しておりますた。 |
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大阪の若者ら:こんばんはー。何処から来はったんすか? |
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ちょっくら東京から来ますた。 我々は全国各地の廃墟や心霊スポットを巡っているのです。 |
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大阪の若者ら:ちょwww(苦笑い) |
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シリアスな表情で女連れのチャラ男をキッと睨む探索中の日本兵氏を写したところ、誰もタバコ吸ってないのに謎の白い靄が・・・。 さすが有名所、早くも我々は霊的存在にロックオンされたのであろうか・・・。 |
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自分は100均のサンダル履いてくる様など素人と廃墟探索するのは嫌なんでありますよ。 もし女がキャーキャー騒ぐ様なら狙撃するであります。 |
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コラそこ!卑猥な会話は慎みたまえ! ファミリー・フィルターでもかけられたらどーすんじゃよ! |
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更に1階を撮影していると、今度は画面右下に謎の白いモノが写りましたよ。べ、別に指なんかじゃないんだからね! |
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おい、コレも心霊写真じゃね!? 活動限界となった自爆レイとかの・・・! |
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自縛霊ですね。どっちかってーと、失敗写真かと・・・。 |
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バカタレ、余計な事を言うな! それっぽく載せておきゃ、自称霊感強い子ちゃんとかが、勝手に騙されたりしてくれんじゃヨ! |
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さてさて、基本的に残留物が多い物件ではないので、朽ち果てっぷりを一頻り確認したら、さっさと上の階へ参ります。 |
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靖国にも参拝しないリア充は、釘でも踏み抜けばいいであります。 |
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そういえばホテルの廃墟であった事を思い出させる構造の小部屋。 あまりにも駐車場みたいに地肌むき出しのコンクリ空間なんで忘れがちである。
ちなみに営業当時は1泊2日の食事付きが、2500円~4000円という安価で宿泊出来たとの事だが、今は100円でも泊りたくない。
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これはヒドイといった感じのかつての階段部分。 肝心のコンクリ部分は崩落してしまったのか、骨組みがまるで身を抜かれた蛇の如くうねって、かろうじてぶら下がっており、もはや吹き抜け状態である。 |
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ライダー・ファインプレイでこんな所いとも容易く・・・死ぬから断わる! |
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いかんせん、こーいう物件は見所が少なく、代わり映えのしない写真ばっかになりがちで困る。
大体の廃墟では最低限、残された扉などで空間の区分けくらいは察しがつくものだが、ここはもう、何処が客室であったかどうか見当もつかないレベルのがらんどうっぷりだ。
床が崩れかかっている場所や、扉が固く閉ざされて通行不可な所も結構あった。
幹線道路から外れた山奥にある為、屋外は完全に漆黒が支配していて、窓の先は逆さまの男の霊どころか、手抜き背景ばりに何も見えない。
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霊能者とかいたら、たちどころに気分悪くしてロケ中止を要請するところじゃろうが、ワシらにかかれば何も感じないぜ・・・! |
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どうもこの建物は、改装工事の途中で放棄されたものだそうでありますよ。 |
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なるほど、そうだとすると確かに納得のいく点が多いですね。 |
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それにしても、ネトゲの討伐クエストばりに人数がいて賑やかなので、良く言えば心強く、悪く言えば緊張感に欠ける。 |
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大阪の若者A:うわー、あぶねーとこやなー。これは恐いやろー。 |
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大阪の若者B:あのー、さっきから気になってたんやけど、何でそんなん(電動ガン)持ってるん? |
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あん?怪しい奴が出たら、ぶっ殺してやる為に決まってんじゃろが。 |
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大阪の若者B:そ、そうなんや・・・。 |
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怪しい奴なら先程からウロウロしているがな。もうオーブとかどうでも良くなるよね。
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大抵ノリがいいはずの大阪の若者をドン引きさせてるwww |
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そら肝試しに来て武装勢力に出くわしたらファックだろ。 |
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やたらと無意味に発砲するのはいかがなものかと・・・。 女が普通に怖がってますよ・・・。 |
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さっき狙撃するとか言ってた奴に冷静にツッコまれた・・・。 |
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長距離運転で疲労が溜まってるはずの外道ライダーも、心スポ探索では水を得た魚の様に生き生きとしている。
ところでこの男、ノリが何となく中堅に絡む若手芸人のそれに近い。 |
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という訳で、我々は噂の現場にやってきた訳だが、果たして今宵、霊は姿を現すのであろうか? なお、ここから先は自動的に有料ページとさせてもらおう。 |
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東京チーム×大阪チームで心スポや廃墟についての情報交換。 こうした現地での出会いや交流もまた、旅の醍醐味である・・・等と奇麗に括りたいものだが、そんな爽やかな絵面に見えないのは分かっている。
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大阪の若者ら:入るの大変みたいっすよ。 |
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笠置観光ホテルと言えば、ホラー動画好きにも有名な、松竹芸能の若手芸人が肝試しに訪れ、撮影したビデオ映像に女の霊の顔が映ったという話が記憶に新しい。
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あー、「怪談新耳袋殴りこみ」で北野誠がやってたやつだっけ? |
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たしか、撮影されたのはこの4階だったという情報でありますよ。 |
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もっともこんなもん、単に天井の配管がそれっぽく見えただけだろ。 もちつけオマイラ。 |
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写真バシャバシャ撮ってたら、大阪チームの人に「何か変なもん写りはった?」って聞かれたんで、前述した謎の白いやつとか、外道ライダーとかwを見せてあげました。
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え、いや、カッコいいポーズでチビっ子や女子大生とかに魅せようかと・・・。 |
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廃墟の夜警は任せろとばかりに特殊警棒ブンブンさせつつ、5階のテラスにまろび出た、他人に厳しく自分に優しい外道ライダー(別名:不審者)。
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肝試しでどさくさに紛れて女とイチャつこうとする輩は、せいぜい背後に気をつける事だ!殴打による制裁が下されるからな! |
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いやはや、人口密度が多い心霊スポットである。
下手なラーメン屋とかよりも人集まってんじゃねーかコレはw 我々が同地を去る頃になっても、次から次に新たな来訪者が訪れてきて、すれ違っては「こんばんは」といった緩い具合。 よく面白半分でこーいうトコに赴いてはいけないと言われるが、もうなんつーか、暇を持て余した近隣の若者御用達のレジャー施設的な場所なんでしょうね。
それ故、霊よりもヤバい人種(自分ら棚上げw)に出くわす危険性の方が高い、別の意味でも恐怖ゾーンな物件であると思われます。
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廃墟になった後の方が集客力あるたあ、皮肉なもんじゃな。 |
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まっ、ここは関東で言うと、恵心病院みたいなお子ちゃま向けの心スポだしな。 |
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国家権力に出くわす前に、そろそろ京都市内に引き返しましょう。 |
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