千葉県佐倉市の佐倉城址公園内にはですね、悲しい伝説が残る池があるんですよ。
時は江戸時代、佐倉城に仕えていた姥が、池の周りで家老の娘のおもりで散歩していた際、池の岸から少し離れた所に、奇麗な水草が生えていたので、それを娘に取ってあげようと、娘を片手に抱いたまま手を伸ばしたところ、誤って娘を池に落としちゃったそうなんですね。
娘はそのまま沈んでしまい、困り果てた姥は、池に身を投げたと伝えられ、それ以来、その池は姥が池と呼ばれるようになったそうです。
そして、時代が変わった現代に到っても、無念の為なのか、姥の霊が目撃されたり、得体の知れない何かに肩を触られた、女性の泣き声やうめき声が聞こえたなんて言われてるんだ。
また、この池のベンチの前で写真を撮ると、1人だけ目が真っ赤に写る、赤目減少が起こる事があると言われてるんですよ、ええ。
もっとも、写真に目が赤く写る事自体は、普通によく起きる現象ではあるんですがね、問題は全員でなく1人だけ赤目になると言う事なんですよ。
ある話では、赤目に写された人が、後に目が異様に痛くなり、眼科に行ったところ、細菌性の結膜炎になっていることが判ったんですよ。
それは、汚い水で泳いだ時等に見られる症状でしてね、彼は一切池に入ってない事から、そうなってしまった原因が全く不明なんですねえ。
また、姥が池のすぐ隣に広がる原っぱには、ぽつんと階段が建てられてるそうなんですがね、コンクリートで出来たその階段は、13階段と呼ばれており、旧日本軍が第2次大戦中に使っていた処刑台跡なんて言われてるんだな、うん。
ここでは、軍服を着た霊が目撃されたり、この階段を登ると、下から男性の苦しそうな声が聞こえてくるとか言われています。