正しい道をふみまよい、はたと気づくと闇黒《あんこく》の森の中だった。 ――ダンテ・アレギエーリ(『神曲』地獄篇・第一歌より)
[2018.02.25] 歴史は様々な手法で後世に伝えられるが、しばしば独特過ぎる味付けによって、人々を魅惑のパラレルワールドへと誘う事もある。そんな訳で今回は、人里離れた山奥にある奇妙な恐竜洞窟をご紹介。多少でも悠久の時代に思いを馳せて貰えれば幸いである。
[2017.12.26] 好事家の皆様、お待たせしました。久しぶりの廃墟ネタです。ただ一口に廃墟と言っても、例えば非日常を味わう為の探検の舞台や、インスタ映えするような退廃的な建築美、あるいは産業遺産としての歴史的価値など、人それぞれ重視するポイントは異なると思う。当サイト的には、残留物や構造自体が特異的な物件なんてものがストライクゾーンである。
[2017.11.03] 富士の裾野に広がる原生林・青木ヶ原樹海と言えば、世界の不気味な場所の定番として、海外サイトでも紹介される程の自殺の名所だ。しかし、そんな禁断の森の中に “人が住んでいる”という噂があるのは、あまり知られていない。
[2017.10.17] 日本のシンボル的存在の富士山は、古来より山そのものが御神体として崇められる霊峰であった。その麓には、噴火により生じた溶岩洞窟が大小100以上も存在するが、特に内部が人間の内臓に似た神秘的な空間は「御胎内(おたいない)」と呼ばれ、富士講の信者に重視される信仰の場となった。
[2017.09.21] サブカル界の潮流において、路上観察やトマソンといったジャンルが改めて注目を集めている(気がする)今日この頃。これまで思いも寄らなかった独自の視点が、SNS等の発達により共有・共感されやすくなった事も手伝い、 多くのウォッチャー(観察者)を生み出しているようだ。
[2017.08.20] 座敷わらしは、取り憑いた家や姿を見た者に富と幸運をもたらすとされる、日本人にとってお馴染みの精霊的で妖怪的な存在である。東北地方を中心に古くから伝わっているが、とりわけ岩手県においては、名物と言っていいくらい目撃報告が多い。
[2017.07.30] 民俗学者・柳田國男の『遠野物語』の舞台として知られ、数多くの伝承が語り継がれている民話の里・岩手県遠野市。妖怪や神隠し、民間信仰などにまつわる場所の宝庫であり、少し不気味で懐かしい日本の姿が垣間見れる、独特な異世界感が漂う美しき土地だ。
[2017.07.17] 去る6月24日、岩手県北上市にて、ヤバ過ぎるラブドールDIY住宅で毎度お馴染み、八潮秘宝館の東北遠征イベントが開催された。以前から館長・兵頭喜貴さんにお話を聞いて気になっていた為、「こりゃたまらんらん」とちょっくら行ってきました。
[2017.07.13] ピラミッドと言えば、エジプトの砂漠に聳える古代文明の遺物にして、世界七不思議に数えられる謎多き存在というイメージが一般的だが、何故か日本の栃木県にも同じやつがあるらしい。そしてそこには、生命力を強化する天然温泉が掛け流されているという。一体それはどういう事なのか?
[2017.06.29] 今回は諸先輩方に最近教えて頂いたある店を小ネタ的にご紹介。いわゆる珍スポと呼べるかどうか分からないものの、香ばしい要素がいい感じに散りばめられている場所です。
[2017.06.21] 先日、東京・渋谷で開催されていたオリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」。一応オカルトサイトなのにやたら男根やおっぱいを出すのはいかがなものかという葛藤もあるが、 せっかく行ったので簡易レポとしてその模様をお送りします。
[2017.06.11] 時に西暦2015年9月、シルバーウィークの事である。それまで、企画会議で度々旅の候補地に挙がっては、なんだかんだで後回しにしていた北海道。だが我々は満を持して、国内旅行としては多めの4泊5日のスケジュールを確保し、 数多の廃墟や珍スポットを踏破すべく、ついにこの試される大地に降り立ったのだった。
[2017.05.29] 瀬戸内海に浮かぶ大久野島は、広島県竹原市の沖合い3kmに位置する周囲4.3km程の小さな島である。近年は生息数の多さから「ウサギ島」として知られ、ファミリーやカップルで賑わう観光地となっているが、元々ここは、「毒ガス島」や「地図から消された島」などの物騒な異名を持つ、戦争の暗い歴史を今に伝える場所なのである。
[2017.05.13] ラブドールを愛し過ぎた男、兵頭喜貴氏の居城である八潮秘宝館。650万で購入した一軒家を好き放題に弄り倒し、人形だらけの秘宝館仕様にリノベーションしてしまったあのお宅である。このGW、なんと過去最大規模の一般公開が行われるという事で、鼻息荒くまたもや行ってきました。
[2017.04.25] ドイツのザクセン州にある古都バウツェンの森には、恐竜をモチーフにしたとあるレジャー施設が存在する。一見、休暇を楽しむ人々で賑わう平和そうな公園なのだが、その奥地には、うっかり足を踏み入れた家族連れが子供の目を覆いたくなるような、 狂気じみた世界が広がっているという。
[2017.04.01] ついこないだ新年を迎えたばかりの気がするのに、早いものでもう、春の新年度をうっかり迎えてしまった今日この頃。例年、年末年始は寒さや旅費の高騰などで動きが鈍り、基本的に遠出せずムー民谷の住人の如く冬眠状態の我々は、今年も都内の珍寺という省エネな場所にお参りする事でお茶を濁していた。
[2017.03.19] 昔々ある所に、心霊スポット好きの若者グループがいました。彼らは数多の曰くある土地を行脚しましたが、一向にお目当ての幽霊が現れる気配はありません。トンネルや橋といった地味な画ズラや、深夜の廃墟という暗くて何だか分からない 撮れ高にもだんだんと飽きてきた頃、彼らは探索帰りのファミレスである事に閃きました。
[2017.02.20] チェコの片田舎にあるルコヴァ村には、“世界で最も恐ろしい教会”が存在するという。本来、何処よりも安全であるはずの聖なる神の家が、一体何故そのような事になっているのだろうか? 旅の拠点である首都プラハからはいささか遠かったが、オカルトサイト的にはスルー不可避の内容であった為、我々は決死の覚悟で同地の潜入を試みた。
[2017.02.07] チェコの中央ボヘミア州に位置する小さな街クトナー・ホラは、かつて中世の主要都市として栄え、世界遺産の歴史的建築物が点在している為、プラハから日帰りの旅先として人気が高い観光地である。そしてここには、その筋には有名な通称“骸骨教会”があるのだから、良い子のオカルティスト(スカルティストとも)なら襟元を正して訪れておかねばならないのだ。
[2017.01.26] 2016年の春、我々は中央ヨーロッパ視察の旅に出た。 10日間に及ぶ複数ヶ国に跨る遠征は、省エネ志向の当サイトとしては過去最大規模のものとなった。今回の旅のテーマはズバリ、「オカルトアート」。一体それはどういうものなのか?追って説明していきたい。