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[2018.10.04]

京都魔界案内①
~秘宝館トイレ付きオトナ秘密基地~



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かつて妖怪や陰陽師が闊歩した古都京都には、魑魅魍魎絡みの伝説が残る歴史的な神社仏閣などが多数ある。
最近は一般の観光ガイドで“魔界”として取り上げられる事も珍しくないが、それらの内容はお決まりの場所になりがちである為、天邪鬼な当サイトでは、またベクトルが違う魔界都市の姿を優先的にご紹介していきたいと思う。


まず最初は、世界遺産の東寺の近くにある変わった店。
京都駅からもアクセスし易い距離なので、我々は東京からの新幹線を降りるなり、脇目も振らずに同地へと向かった。


京都レトロショップ秘密基地


大通りから路地に入った閑静な住宅街の中に、 明らかにご近所から浮いた感じの建物があった。

どうやらあそこで間違いないようじゃな。

間違いようのない怪しい存在感ですね。


京町家のリノベーション物件っぽい外観は、 ホーロー看板やマスコットキャラのオブジェなどで飾り立てられ、秘密基地と書かれた割にいささか派手である。

一見して何の店なのかさっぱり分からん。

そもそもホントに店なのか、まだ半信半疑ですよ。


「いらっしゃ~い」と言わんばかりに座るキューピー人形。
前回の記事ではないが、まるで「キューピーの館」みたいなセンターぶりである。


キューピーの背後には金魚が泳ぐ水槽があり、泡が絶えずボコボコしていた。


元気良く手を上げる交通安全の児童人形。
我々にとってはトラウマを呼び起こしそうな存在でもある。

昔これと似たようなやつを心霊スポット付近で見た気がする。

忘れ去りたい嫌な思い出が蘇るじゃないですか・・・。


瓦屋根の上にも、薬局の前によくあるマスコットキャラのオブジェとかがあった。なんとも絶妙なバランスである。


わんぱくそうな謎のキャラが待ち構える正面玄関。

雨も降ってきやがったし、潜入するぞ・・・。

内部の様子がまるで伺えず、入りづらいですね・・・。


ゆっくり中を覗いてみたところ、ファーストビューから予想以上の情報量で驚いた。

くっ、B級魔界密度が強い・・・!

京都着いてまだ20分くらいなのに、もうこの有様かよ・・・。


店内はノスタルジック&ファンタジックな雰囲気で、 まるで白昼夢でも見ているような感覚に陥る。


ここは昭和のおもちゃや雑貨、珍品などを展示・販売している店で、2015年10月オープンという、比較的新しい珍スポットなのである(来訪時は2016年11月)。

たくさんインスタ映えしやがって・・・。

「昭和なのか?」って感じのも結構ありますね・・・。


恐る恐る奥へ進むと、物陰から女性の店員さんが現れ、親切に色々と説明してくださった。
つまるところこの店は、コレクション好きだという男性オーナーの趣味が高じて出来たものらしい。


だがもちろん、ただのレトロ物件ではない。
店内の片隅には、我々の好物であるピンク色のコーナーがあったりするのだ。

近年稀に見るデッドスペースの有効活用術じゃ・・・。

あー、やっぱこーいうのあるんですね・・・。


エロ系のオブジェやアダルトグッズがギッシリ収められ、昭和の遺産である秘宝館がプチ再現されている。

今や絶滅危惧種の秘宝館だが、こんな風にどんどん復刻版が作れていくといいな。

大魔王様はトレジャーハンターか何かなんですか?
各地の秘宝を探さないと死ぬんですか?


小箱を利用して作られた和室。
全裸女性も見事な出来だが、背後にある「レットイットゴー 松たか子」なる掛け軸がジワジワ来る。

少しも寒くない・・・事もなさそうじゃな。

ありのままの姿過ぎますからね・・・。


振り返って見るとこんな感じ。
圧縮陳列の店内は商品が多過ぎて、店員さんも人形の如くオブジェに紛れてしまっている。

また、よく分からぬものを買ってしまった。

斬鉄剣のように素早い無駄遣いぶりですね・・・。


「おとなのおもちゃ」なる興味深いガチャも、足元付近の位置にさり気なくあった。


荒々しい感じのウルトラセブン。
今にもアイスラッガーで怪獣を惨殺しそうである。


やたら目を引く等身大の店頭用パーマン人形。
藤子作品のグッズも多めである。


写真を撮りまくっていると、店員さんが「一番奥のトイレも見所」と教えてくれたので、ペコちゃんが待つガラス戸の先へ。

あれ、なんか戸がスムーズに開かんぞい。(ガタガタ)

いっそ開かずの間にした方が良いという事なのでは。


こちらも所狭しとオブジェが敷き詰められており、ベランダみたいな短い外廊下になっていた。


手すりの向こうはちょっとした裏庭になっており、 何処かで見覚えのある「国際秘宝館」の看板が取り付けられたトイレの建物があった。

めっちゃ窓のとこピカピカ光ってるやん。

もはや嫌な予感しかしないですよ。


廊下の突き当たりに、とても性的なトイレの扉があった。

男女兼用という事か?まあいい、開けるぞ。

扉からして既にいかがわしいじゃないですか・・・。


( ゚д゚)

( ゚д゚)


思わず、そっと扉を閉めた。

一旦少し落ち着こうか・・・!

ですね、疲れて幻を見たのかもしれませんし・・・!


・・・・・。

・・・・・。


魅惑の秘宝館トイレが、そこにはあった。

国際というかウンコ臭い秘宝館じゃねーか。

クソみたいなコメントはやめてください。


全裸美女に見つめられながら用を足せる、なんとも贅沢(?)な空間となっている。

チャックを下ろしにくいじゃろ・・・。

こりゃ出るものも出ないですがな・・・。


さもトイレの備品かのように、当たり前にある木製の男根。


トイレットペーパーの上には、避妊の心得が掲げられていた。


こちらは女性の骨盤周りの解剖標本。
秘宝館特有の資料性も忘れていない。


天井からはダッチワイフらが見下ろし、 ちょっとしたホーンテッドマンションのようでもある。

霊に追われて隠れたトイレで一安心かと思いきや、上から覗かれてるオチの怪談を思い出すぞい・・・!

いささか覗き魔の数が多すぎると思いますが・・・。


扉の裏側は、何故か女性の写真でビッシリ。
顔に目線の入った素人風でヌードは無いが、足や胸をフィーチャーしているものも多い。

犯人の部屋かよ・・・。

オーナーの性癖を感じさせますね・・・。


スケバン時代の三原じゅん子っぽいお姉さん。


バラも咲き乱れてるし、秘密の花園といった感じの空間である。


便器からの眺め。落ち着かない事山の如しである。

さすがのワシも、こんなにトイレを撮影したのは初めてじゃ。

もう便所カメラマンを名乗ればいいと思います。


店のオリジナルグッズであるコースター。
この時点ではあくまで試作段階だったようだが、 なんと店員さんのご厚意により、記念品配布の第一号として頂戴する事が出来た。
下町の人情に感謝である。


店員さん曰く、採算度外視の営業との事だったので、 お土産のお礼がてらサイトで宣伝すると約束して店を出た。
訪れてから記事化まで随分と時間がかかった事をお詫びしたいところだが、 現在も店は健在のようなので何よりである。


昭和時代が凝縮されたオトナ向けの秘密基地。
京都を訪れた際には、寺院や神社巡りのついでに、 日本の歴史(とエロス)を感じに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

よし、次はさっき店員に教えてもらった場所に行くぞ。

出来ればトイレは普通のところでお願いしたいです。



オマケ

京都駅前がめっちゃゴムゴムしてた。
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