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[2018.04.08]

八潮秘宝館訪問記Ⅳ
~幼児プレイルーム・未熟園再稼働~



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当サイトでこれまで幾度もご紹介してきた八潮秘宝館。
最近ではニコ生といったメディア等にも露出し始め、その知名度や存在感は日に日に増している模様。
手前味噌ではあるが、多くの他サイトに先駆けてアップした潜入記事も、この狂った楽園が注目されるきっかけの一つとして多少は貢献したようである。


■これまでの八潮秘宝館シリーズ
八潮秘宝館訪問記~ラブドールが佇む狂った楽園~
八潮秘宝館訪問記Ⅱ~劇的に進進進化を続ける狂った楽園~
八潮秘宝館訪問記Ⅲ~懐かしの別府秘宝館と人造乙女ミリタリー祭~
陸軍北上病院訪問記~八潮秘宝館の東北遠征イベントレポート~

しかし、元々こんなに足繁く通うつもりはなかった。
数年前の初訪問の時点で、十分過ぎる撮れ高に満足していた。
だが、同館はその後も目まぐるしくアップデートを重ね続け、不定期に開館する度に我々を翻弄(記事の更新予定もだいぶ狂った)。
そして2017年末には、館長からこんな案内メールが届いた。


 第五回八潮秘宝館一般公開- 幼児プレイルーム・未熟園再稼働 -

  5回目の一般公開は、今年の元旦に消滅した幼児プレイルーム未熟園を独自解釈で再現し、再稼働させます


・・・なるほど。何を言ってるんだかサッパリ分からない。

ただ、文面からいつも以上にアブノーマルな雰囲気が察せられた。
健全な青少年の為のオカルトサイトでネタにするには少々疑義がある上、 2018年の年明け早々はメキシコの人形島に行ったので、人形要素は既に嫌と言う程得られており、 正直今回はスルーかな・・・何も毎回、開館する度に訪れる事もない・・・そう考えたのである。


でも我慢できず結局来てしまった。
もはや下手な身内の家とかよりもお馴染みの感すらある。
今回の開館日はいつになく多く(仕事をクビになったらしい)、なんと元旦から開けていたそうだが、 終盤の1月下旬になってようやく重い腰を上げて訪れた。


内部に比べると無頓着な入口周辺。
どうも秘宝館の看板(張り紙)は第一回からそのままらしく、いい加減しわくちゃになっていた。
いつも通り電話をすると、秒速で館長の兵頭さんが笑顔で出迎えてくれた。

いつ来るのかとずっと待ってましたよ。

何で来る事が前提なの。

とは言え、兵頭さんに関しては、 八潮に来る以前、隣りの葛飾区のアパートをドール部屋に改造していた頃(かれこれもう10年近く前)から密かに注目しており、 どうにかお願いしていつか撮影させてもらえないかと長年思っていた為、そんな方に来訪を待って頂く日が来ようとは、 なかなか感慨深いものがある。


八潮秘宝館


靴を脱いでお邪魔すると、すぐ視界に飛び込む特殊看護部隊。
だいぶ見慣れて以前ほどの衝撃は無いが、妖艶な美しさは相変わらずであった。




この辺は前回から大きな変化は無いようだったので、サラッとお送りする。


反対側の様子。
引き続き「やーい!お前ん家おっばけやーしきー!」とでも言ってしまいそうな状態である。
ちなみに全裸美女のロウ人形(通称:万歳の女)は別の場所に譲られていったようだ。


前回もいた別府秘宝館のSMお姉さん。
もはや彼女こそがこの家で最も秘宝館っぽい存在と思われる。


こちらも別府出身の変態おじさん。
よりにもよって、現在これが兵頭さんのツイッターのアイコン画像になっているようだ(お似合いですけど)
元々は万歳の女に悪戯するポジションだったものの、とうとう離れ離れに。


割烹姿の国防婦人も相変わらず美し・・・ん?


おもいっくそ変化しているううう!!!
攻殻機動隊みたいなエグいダメージを受けているではあるまいか。なんてこったい。


やはり何度来てもいちいち驚かされる。そんなこんなで2階へ。


階段の館長の肖像画近くには、何故かデスマスクまで追加されており、 分かりやすく悪趣味度が強化していた。


( ゚д゚)

ようこそ、未熟園へ。


これこそが、噂の幼児プレイルームである。
かつて存在した、名前の割にガッツリ大人向けのヤバい場所(法的にグレーゾーン)を、兵頭さん独自の解釈で再現したのだという。



それにしても、 これまでジワジワ人形に侵食されながらも、かろうじて居間と言えた空間が、 いよいよ一線を越えてしまっている。


部屋の中央には、赤ん坊をあやしながら授乳するかのような、片乳ポロリのママが腰掛けていた。
その表情は何処か虚ろで、彼女自身も幼児退行している感じの印象。


アレはあそこで入手したとか、値段はいくらだったとか、 兵頭さんが色々と説明してくれたのだが、正直あっけに取られていまいち頭に入ってこなかった。

このライトは格安で譲ってもらったんですよ。
こんなのあったら、そりゃ入手するでしょう。

お、おう・・・。



さて、幼児プレイなるものをよく知らない読者も多いと思うが(それで何の問題も無いが)、どうやら大体こんな雰囲気らしい。


早くも何かを悟ったかのような表情でオマルに跨る赤子。
小さいので最初いるのに気付かなかった。



例の如く、実際に幼児プレイルームで使用されていた素材で構成されているなど、言わなきゃ誰も分からないような細部に及ぶこだわりっぷりが半端ない。



絶賛子育て中といった感じの二児のママ。
ドールとは思えないような母性が滲み出しているようだった。


ガラス戸には子供が描いたような絵が飾られていた。



おもちゃ箱みたいなベビーベッド。
夜な夜な「オギャー」と泣き声が聞こえてきそうである。


さて今回はご覧の通り、頭上の物の密度もいつも以上に高い。



雨でも無いのに室内に干された大量の下着(これは何処で入手したんだ)と、それに交じって不吉な感じの人形が宙吊りにされていた。


あとジャイアントパンダも。



これらの人形には、何だか強烈な既視感を覚えた。


それもそのはず、この3週間程前に訪れたメキシコの人形島で見た光景とほとんど同じではあるまいか。

こちとらわざわざ太平洋を越えて遠征したのに、何こんな近場でやってくれちゃってるんじゃヨ。

そう言われましても。


ヤシ秘(八潮秘宝館の略)にはいつもお世話になっているので、 メキシコシティの呪術市場で購入した呪詛人形をプレゼント

ほれ、メキシコの土産じゃ。

これは・・・(苦笑)。電球に入れて部屋に飾らせて頂きますよ。


ただ、足元にはもっと呪いの人形っぽいやつが普通に転がってました。

もう間に合ってるやんけ。

呪われ要素は無いはずですが。


さて、それでは秘宝館の中枢であるベッドルームへ。



勇ましいんだか弱々しいんだか分からない、 ブリーフ日本男児が出オチ上等で迎えてくれた。



すっかりお馴染みのベッドの彼女。
今回は不思議の国のアリスっぽいコーディネートだった。



アリスの頭上には、アルプスの少女っぽい赤ずきんちゃん(片足欠損)がいたり、 使い魔っぽいムササビが飛んでいたりと、何だかややこしい事になっていた。


ちょっと引いて見るとこんな感じ。
やたらメルヘンでメンヘラな感じの空間である。

いつもながら、移動に気を使うお宅じゃ。

住人の俺もたまに物にぶつかります。



振り返れば、 フォーマル&スクールな装いの怪しい少年少女がとても印象的に立ち並ぶ。



王冠&タキシード姿でやたら貴族っぽい。どうしてこうなった。



ライトセイバーを持つ木馬の姫君。
どう見てもダークサイドに堕ちてしまっている。



初めて訪れた時にいたランドセル小学生も、ここぞとばかりに復活していた。


八潮秘宝館の御神体のようになっている年代物のマネキン。
そもそも兵頭さんが人形収集に目覚めたのは、今から18年前の26歳だった頃、空き地のゴミ山で焼け焦げたマネキン「沼田ミナミ」を発見し、彼女に魅了されて思わず持ち帰った事がきっかけだという。


以前も軽く触れたが、兵頭さん曰く、この2階の基本的な世界観は映画『ブレードランナー』の影響をモロに受けたものらしい。


より正確に書くと、登場人物のセバスチャン(レプリカントというアンドロイドを設計した生体エンジニア)が居住する、 廃墟っぽいアパートの人形だらけの部屋がモデルのようだ。


これを念頭に置いて改めて映画を観ると、もはやセバスチャンの部屋が八潮秘宝館にしか見えなくなるので、 未見の方は最近リリースされた続編の2049と併せての鑑賞をオススメする。


ただ、もはやこの部屋の物量は元ネタを凌駕してしまっているようだ。



セバスチャンと化した兵頭さんにより敷き詰められた、謎が謎を呼ぶ様々なアイテム。



この圧倒的なカオスにいちいちツッコミを入れたらキリが無いので、ざっくりお送りする。


一番奥にある医務室。




いつもはこの辺にもドールが何体か置いてあるが、 今回は居間の幼児プレイルームに動員された為、比較的スペースが空いていた。


その代わり、ここはテレビ画面にループ再生される、ある動画の視聴コーナーとなっていた。


館長が浣腸されてウ○コする映像だ。

ほら、ちゃんと椅子に座って!
俺が実演した幼児プレイ動画を見るんだ!

ひえっ!?




この世の地獄を20分近く強制的に見せられた。

どうだった?どうだった?

あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!
「ワシは館長の映像を見ていたと思ったら、いつのまにか浣腸されていた
な・・・何を言っているのか分からねーと思うが、ワシも何を見させられたのか分からなかった・・・。


しかも、おしめ姿の館長は局部を時々ポロリしていて、 マスク処理(何故か館長の顔)もおざなりであまり意味を成していない有様。
見る方の身にもなって編集して頂きたい。

俺としては本来加工なんて一切不要なんだけど、一応頑張って隠しました感は出した方がいいかなって。

いや隠せてねえから!息子さんが見えてるから!


どうだろう、この楽しそうな笑顔は。

もしかしたら近い将来、摘発された八潮秘宝館からスーツ姿の捜査員が大量のダンボール(証拠品の人形)を運び出す光景が見られるかもしれない。


動画を見た後だと、床のオムツが急に生々しく感じられた


喜色満面の笑みを浮かべ、若い女性客に痴態を見せつける館長。
前々からヤバい人だとは思っていたが、まさかこれ程までとは(褒め言葉)。

うちの事は何で知ったの?え?ブログ?

・・・・・。


日常に潜む魔界を探し求める当サイトにとっては、絶妙に刺さるコンテンツである八潮秘宝館。
さすがにそろそろ見飽きてきた・・・と思いきや、恥ずかしながら過去最高枚数(600枚近く)の写真を撮影してしまった。
これも兵頭さんのド変態ぶり空間演出能力の凄さによるものだろう。
ひとしきり撮り終えた頃、なんとリアルに乳児を抱いた女性客が来館し、テンション上がった兵頭さんの方が彼女をモデルにした撮影モードに移行してしまった為(お客の数も増えてきたので)、いそいそと入れ替わるように館を後にした。

行きつけの店(秘宝館)かよってくらい来てしまっている・・・。

またのご来館をお待ちしてますよ。

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