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今回は諸先輩方に最近教えて頂いたある店を小ネタ的にご紹介。
いわゆる珍スポと呼べるかどうか分からないものの、香ばしい要素がいい感じに散りばめられている場所です。
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東京都足立区の外れには、
小嶋独観さん、都築響一さん、兵頭喜貴さんという、そうそうたるサブカル系強キャラの御三方が皆、賞賛の言葉を送るアツいスーパーがある。
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こちらが噂のその店、「ABS卸売りセンター本店」、通称「えびす屋」。
ゑびすや商店という会社が東京・埼玉・千葉と近隣に複数の店舗を運営しており、ここはその本店に当たる。
「68円ショップ」や「38円ドリンク」といったワードに代表される商品の激安ぶりから、
節約情報などのテレビ番組で取り上げられる事もあるとか。
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一見すると倉庫のような佇まいの古い建物が、道路を挟んで3軒隣接しており、
いかにも戦後の闇市地元の人御用達のマーケットといった雰囲気だ。
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1階は普通に昭和感が漂う食品売り場だが、建物の中程にある階段を上った2階には、大人も思わず胸をときめかすパラダイスが広がっている。
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ズラッと陳列された大量のお菓子(と一部玩具)。
今時のものから懐かしいものまで一通り取り揃えられ、
しかも思わず二度見してしまうくらい安値で売っているのだ。 これは爆買い必至である。
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雑然とした商品棚が何列も連なる空間を歩くと、
さながら迷宮に入り込んだかのようで、ちょっとした探検気分にさせられる。
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皆大好き「うまい棒」もギッシリ。 各味30本入り240円(税別)という破格で売られていた。
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ちなみにここは、隣の八潮市にある「うまい棒」の営業本部からも程近い場所にあり、その所為もあってか同社商品のラインナップがとても充実していた。
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こちらは「きのこの山」の山。 売れ行きは「たけのこの里」が一歩リード。
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著作権がヤバい王国のキャラクターシール。
「デズニー」という野暮ったい書き方がもう、わざとこう書いてるんじゃないかと思うレベルである。
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一体どれが当たりなんだという感じの、
ゲテモノばかり詰めあわされた玩具。多分、縁日とかで使うやつだ。
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3階は大小様々なアンティーク商品が所狭しと置かれている。
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パッと見では、
割とマトモな陶器や絵画が並んでいる風だが、
それらに混じって、明らかに一体誰が買うんだという感じのモノがあるから油断できない。
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夏休みの宿題で作った貯金箱みたいな伝説の勇者像。
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セクシーにも程がある足立区のヴィーナス。
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秘宝感のある聖徳太子っぽい像。
こんなところにあったらいけないようなオーラを放つ。
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ヤラセ演出っぽい感じすらある各種お面。
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招き猫、達磨、モアイ、天使といったグローバルな組み合わせもここでは当たり前。
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さらに奥の部屋にも何やらオブジェがあったけど、
それらに紛れて天井を向いて眠るご老人が座っているのに気付いてギョッとなった為、起こさないようにそっと部屋を後にした。
あの恵比寿様を彷彿とさせる感じ、ABSだけに恐らくここの社長さんだろう。
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続いて向かい側の建物の方へ。 「オール68円フェア」も確かに凄いが、
それより「らっしゃ~い」の張り紙が醸し出す緩い雰囲気が気になった。
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倉庫そのままという感じで、こちらもなかなか広い。
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一番奥の棚の上では、
クリスマスツリーと合体したクレイジーなサンタクロースが監視の目を光らせていた。
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黒過ぎるおばさんの花瓶。どうしてこうなったという感じの配色だ。
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おばさんに並んで、だらしない感じのおっさんもいた。 なんとまさかの大特価、3800円である。
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少し離れた場所にあるもう1軒の建物へ。
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こちらもこちらで、怪しい骨董品が並ぶ。
一体どんなルートで仕入れたのだろうか。
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何の動物がモチーフかよく分からない入れ物。 どうでもいいが、首の部分がバネ状で軽く伸縮する。
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おじさんがプリズンブレイクしているみたいな壷。
容器としての概念を根底から覆す独創的な一品である。
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出オチ感が凄いナポレオンのライト。
ちょっと高いけど、部屋を悪趣味な感じにしたい人に打ってつけの商品だ。
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もはや、奇妙な空間を演出する為のコーナーみたいな、いかにもな彫刻が数多く並ぶ。
この店を教えてくれた大本の情報源である兵頭さんも、八潮秘宝館に使える物資をここでよく調達するというから、なるほどといった感じだ。
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特に隠す感じもなく、あっけらかんと日用品に混じり、
アダルトDVDが普通に棚に並んでいた。 なんというか、異国を訪れた時のカルチャーショックに近いものを感じる。
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建物の近くにあったフクロウと思しき彫刻。
特に説明などもなく、見てると不安な気持ちになってくる
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以上、色々な意味で見所満載のABS卸売りセンターでした。 奇妙な掘り出し物がかなり期待できるので、
またそのうち買い物に行きたいと思う。
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