韓国南方のリゾート地・済州島(チェジュド)の探索から早数年、 驚くほど更新を棚上げし、うっかり長期に及んでしまった秘宝ツアーも、今回でようやく完結する。 (※一部モザイク加工はしておりますが、本記事はアダルト要素が多々ある為、閲覧は自己責任でお願いします)
2012年8月、チェ・ホンマンを輩出し、「東洋のハワイ」と評されるこの済州島で、我々は美しい海やグルメにほとんど目もくれず、ひたすら性地巡礼を行っていた。
■前回まで ・韓国済州島秘宝ツアーズ③ ~世にも危険な秘密の花園(セクハランド)~ ・韓国済州島秘宝ツアーズ② ~ミステリアス・ロードサイド~ ・韓国済州島秘宝ツアーズ① ~性の解放区(パラダイス)にようこそ~
そして、旅の最後に訪れたのが、この博物館である。
健康と性の博物館
目的の博物館がある西帰浦(ソギポ)市は、韓国最南端の町であり、 2002年には日韓W杯の会場になった場所である。 空港がある済州市とは地理的に島の反対側に位置しており、 タクシーで移動する事約1時間で現地に到着した。
午後には帰りの飛行機がフライト予定なので、 例の如くあまりゆっくりしていられない状況じゃい!
そんな余裕無いタイミングで島の反対側まで来るなよッ!
例の如くじゃないわよコラ!ちったあ学習しなさいよ!
「性を正しく理解すれば、健康的で素晴らしい性生活が実現できる」をテーマに、2006年3月にオープンしたという比較的新しい同館。 地上3階・地下1階からなる建物は、パッと見モダンアート・ミュージアムといった雰囲気の外観だ。 なお今回は、来訪からだいぶ年月が経過してしまっている為、 言わばダイジェスト的な感じでざっくりお送りする事を、 ここであらかじめお断りしておく。
庭園化されたエントランスの広場周辺には、 早くも「性愛」というキーワードを思わせる意味不明なオブジェが大小様々に点在していた。 さあ良い子の皆、引き返すなら今のうちだ。
フッ、何のこれしき・・・!これまでワシらがどんだけ鍛錬を重ねてると思ってるんじゃい・・・!
まったく自慢にならないどころか恥かしいですけどね・・・!
こんなのいちいち反応してたら飛行機に乗り遅れるしね・・・!
内部に入ると、まずは天井からシャンデリアがぶら下がる広々としたロビーがあり、日本にあるこの手の施設(老朽化してて薄暗い)とは一線を画すマトモな雰囲気だ。
敷地面積2万坪にも及ぶ広大な博物館のトップバッターとして、 マリリン・モンローが出迎えてくれる「愛と性の歴史のトンネル」。
まるで宇宙船の様な近未来的デザインの空間の中、 電光パネル等で性にまつわる資料が解説されている展示コーナー。 同館の入場は19歳未満禁止だが、 済州島の知事によって優良観光地に指定されている程、アカデミックな一面を持つ。
韓国語で何が書いてあるかさっぱりだけどねー。
にしても、ちょっとあちこちで酷使され過ぎじゃろモンロー。 こんな縁もゆかりもないアジアの片隅の施設で出オチにされてようとは、本人も夢にも思うまい。
もはや聖母マリアに続くイコンみたいになってますからね。
しかし当然ながら、 展示内容の大半は性をテーマにしたアート作品(下品なオブジェ)で占められており、 日本のアニメキャラの萌えフィギュア(一部魔改造)も序盤から存在感を放っていた。多分知事は入口しか視察していない。
いやいや、既に健康どころか不健康な感じじゃねーかよ・・・!
歪んだクールジャパンが世界に広められているようですな・・・。
せいぜい日韓友好のきっかけになればいいわよね(棒読み)。
さらに先に進むと、あまりの広さを持て余したのか、屋内に木が植えられた回廊があり、性器具や性知識にまつわる資料の他、精巧なコラージュが施されたエロアートに、 ボタンを押すと女性の性感帯の位置が点灯するなど、 触って楽しみながら知識が学べる体験型の展示も複数設置されていた。
ふんっ、もはやこの程度では不感症じゃがな。
どうやら我々も、着実に日々レベルアップしているようですね。
そりゃもう、ひたすら悪い方にね。
そしてこの辺からマネキンによるシチュエーション展示が増えてくるのだが、 中でも女体版ガリバー旅行記っぽいやつがスキャンダラスで印象的であった。
よしよし、秘宝館っぽくなってきたじゃねーか。
この惨状の何が「よしよし」なんですかね・・・。
せっかくの韓国の思い出がこんなのばっかだわ・・・。
広々とした館内。 面倒なので加工が不要そうな展示物を中心に抽出しているが、実際は無修正の性器写真等のエグい内容も、遠慮無く並べられている。謎の穴を無用心に覗くと、反対側から恥かしい姿が見られてしまうという、 日本の秘宝館でもお馴染みの羞恥プレイ的な展示もあった。
2階に上がると趣が変わり、唐突にエジプト・ゾーンが展開。
うむ、この色々なものを冒涜してる感がたまらんな・・・!
なんかもう、皆の股間が金字塔って感じ(?)ですな・・・!
何言ってんのよ、この変態バカ野郎共が・・・!
その他、おちんちんランドといった感じで、古今東西の性文化をミクスチャーした展示物が次々と襲い来る。 説明するのも段々とアホらしくなってきたので、とにかく画像を見て感じ取って頂ければ甚だ幸いである。
確かにそこそこ見所はあるが、前日に訪れた済州ラブランドやシークレットテーマパークと比べるとパンチが弱く、「まあこんなもんか」と思い始めていた。
だが、そんな気持ちはこのヨーロピアンなゲートをくぐってすぐに吹き飛ぶ事となる。そう、ここからがこの博物館の本番だったのである。
そこに広がっていたのは、まさにアヴァンギャルドな異空間。全裸で空飛ぶ妊婦など、ここぞとばかりに摩訶不思議なオブジェが細かく仕切られたブース毎に陳列されている。
もうちんことおっぱい出してりゃ何でもアリじゃねえかッ!
エロスとカオスでぐっちゃぐちゃなチゲ鍋状態ですな!
お願いだからもう日本に帰してっつーのよ!
いずれにせよ恐ろしく馬鹿馬鹿しい雰囲気だが、 空間を無駄に使ったダイナミックに生かした展示や、 妙なこだわりを感じさせる股間部分のリアルな作り込みなど、 なかなかのクオリティーではあった。
しかし、今回も記事にするのがめんどくさそうですなあ。 どう考えても「いいね!」するのが躊躇われますよ・・・。
不本意じゃが、また「自主規制」に頼るしかないようじゃな。
そもそもそんな場所に行かないという選択肢はないのかよ。
コの字状の部屋の中央部は、どういう訳か円形のパターゴルフ・コーナーとなっており、 “ボール”をインする“ホール”の手前に股間をおっ広げた複数の女性オブジェが車座になっていた。
だから全然ちっとも健康的じゃねーぞ!
性を正しく理解するどころか、マニアックな性癖に目覚めそうですが・・・。
ヤバい奴の脳内妄想世界って感じよね・・・。
実際もはや博物館のテーマとどう関係があるのか分からないほど、フリーダムに展開する全裸オブジェの数々。
最初のアカデミックな雰囲気はあくまで世間体を気にしたダミーで、 本当はこれがやりたかったんだという作り手側の気持ちが、なんとなく伝わってくる。
大体このサイト、いつからお約束のように秘宝館とかまで行く事になったんですか・・・。 心霊スポットや廃墟はまだ分かりますが・・・。
そうよそうよ、方向性がブレブレだっつーのよ!
やかましい!細けえこたあいいんじゃよ! そこに山があったら登る、おっぱいがあったら揉むじゃろう!?
クライマックスの余韻の様にあるエロ・アートギャラリーを抜けると、 割と品揃いが豊富(ファラオ像まである)なお土産売り場があり、その先の一画は、お茶などが飲める休憩スペースになっていた。 ここの通路の壁には来館者のメッセージが書かれた紙がビッシリ貼ってある。
そんなこんなで、 大量の性的コンテンツにクラクラさせられつつ、涼しい館内から茹だる様な真夏の炎天下に出ると、 あたかも白昼夢から醒めたようなやるせない感覚に襲われた。
・・・まあホラ、たまにはこんな日があってもいいよな?
・・・いや、たまにでしたらね。連日やんけ。
・・・たまには現実世界でしっかり生きなさいよ。
セックスミュージアムでありながら、自然光が差し込むモダンな造りで陰湿さは無く、 家族やカップルでも比較的気軽に訪れて性を学べるこの博物館。 もし済州島に行く際は、あなたも何かと引き換えに寄ってみてはいかがだろうか?
んじゃ、この後は青森に向かうぞい!
え?
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神秘の楽園、済州島。 ビーチリゾートであるにもかかわらず、ストイックに目的地に向かって奔走するあまり、とうとう一度も海を目にしなかった。 無事に辿り着いた空港で話しかけられた地元の海洋研究所のアンケート担当の人にも、 「never?(一度も?)」と呆れられたくらいである。 しかし、そんな体たらくな我々にも、一つだけ言える事がある。済州島は確かにパラダイスだった、と(性的な意味で)。 韓国済州島秘宝ツアーズ―完