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その昔、ベトナムのメコン川の中州で、世界平和を祈りながらひたすらココナッツだけを食べて暮らしたという、伝説のカルトがある。 その名もずばり、ココナッツ教団。
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カオダイ教のシンボルである「天眼」▲
フリーメーソン関連で話題になる「プロビデンスの目」を思わせる通り、様々な宗教の要素が取り入れられている。
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スイ・ティエン公園の
カオスな宗教的世界観からも察せられる通り、元々多民族国家のベトナムは宗教分布が多彩である。
人口の多くは仏教で、次いでキリスト教やイスラム教、ヒンドゥー教などが挙げられるが、
そのいずれにも属さない変り種の新興宗教もいくつかあり、特に有名なのが、世界のあらゆる宗教の要素を取り入れたカオダイ教だ。
その総本山があるタイニンの街(ホーチミンから北西約100km)には、残念ながら今回はスケジュールの都合で行けなかった。
しかしその代わりに、ただでさえごちゃ混ぜなカオダイ教の要素すらミックスしつつ、
独自の掟で活動していた“ココナッツ教”の拠点だった島に、我々は足を踏み入れる事にしたのである。
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喧騒のホーチミンから南へ車で走る事約1時間半。
ジャングルの中を手漕ぎボートで進むメコン川クルーズなどが人気の観光地であり、
南国の空気が漂うメコンデルタの街、ミトーへ。
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東南アジア諸国を縦断するメコン川。
その終盤、ミトーの対岸側に位置する中洲に、噂のフーン島がある。
だが、ボートで島に上陸すべく、
川辺の船着場に辿り着いた我々に、ある問題が発生した。
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越南@台風襲来。
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雷を伴いながら激しさを増す豪雨。
どの船も出航を停止し、ここまで来てまさかの上陸断念のピンチ。
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仕方なく、船着場の待合スペースで待機して様子を見る事に。
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ぐぬぬ、スコールならまだしも、よもやベトナムで台風に直撃されるとはな・・・!
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ただでさえ通常の観光を犠牲にしてるんですからマジ勘弁してほしいですよ・・・。
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しかし無慈悲にも雨は一向に止む気配は無い。 現場に諦めムードが漂う。
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くっそ、仕方あるまい、また来月にでも来るか・・・!
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だがその後、小一時間程待機し、いい加減売店のお土産も眺め飽きた頃、
雨が弱まった隙を突いて、現地ガイドの判断で我々はボートに飛び乗った。
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でも何か出航するの我々の船だけみたいですね・・・。
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荒れるメコン川。どうしてこうなった。
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おかしいな、ガイドブックに載ってた写真はもっとこう、夕日に染まる大河×水辺の人々の営みって感じだったのに・・・!
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現実はジャングルクルーズ×スプラッシュマウンテンって感じですよ・・・。
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ったく、誰かの日頃の行いの所為じゃないの・・・!? |
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横殴りの雨で屋根もあまり意味を成さず、
ビショビショになりながら島を目指す。
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ヒャッハー、むしろこの状況がだんだん楽しくなってきたぞァー!?
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ちなみに現地ガイド曰く、
わざわざフーン島を訪れる日本の旅行者は少ないらしく、
前回訪れたジャーナリスト以来、案内するのは数ヶ月ぶりの事だったという。
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ココナッツ教団の島(フーン島) |
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台風でしばらく足止めをくらった訳だが、それがアホらしくなる位、
フーン島は船着場から目と鼻の先の距離にあり、
ボートに揺られる事約10分で、何やらそれっぽい建造物が見えてきた。 |
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そんな事よりこの船の椅子、体重かけて寄りかかると外れるんですけど!? |
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わざわざ面倒な思いして来るだけの価値はあるんでしょうね・・・? |
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島に接近すると、ジャングルの中で異質に聳える謎の建造物が我々を出迎えてくれた。
一応断っておくと、ココナッツ教団はとっくの昔に解散しており、
現在この島にあるのは、こうした彼らによって作られた宗教施設(一応お寺)の残骸だけだったりする。
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まるで遊園地やアスレチックの廃墟の様な雰囲気じゃな・・・!
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ロケットっぽい鉄塔やらトーテムポールみたいな突起物が見えて既に不安で一杯です・・・。 |
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一時はどうなる事かと思われたが、
どうにかフーン島に到着。
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歓迎ムード?のフーン島(Con Phung)入口。
別名では「フェニックス島」とも呼ばれるらしい。
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意外にも島内にはホテルのような建物があり、思ったよりはリゾート然としているようだった。
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もっと島全体が荒廃してるイメージだったんじゃが・・・。
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まさかまだ教団の奴らいるんじゃないですよね・・・。 |
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うっかり捕まって涙目でココナッツだけ食べて暮らす日々なんてゴメンよ・・・。 |
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という訳で、乾いた場所を求めて建物内部に潜入。
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営業しているのか怪しいが、
お土産などの売店&郷土資料室のような部屋があった。
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在りし日のココナッツ教(日本語では椰子教、ココナツ教団、椰子教団とも表記される)の様子を伝える展示写真。
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彼こそが教祖ダオズア(本名グエン・タィン・ナム)。 1909年にミトー近郊で生まれ、
裕福な家庭に育ったダオズアは、19歳でフランスに留学し、エリートコースを突き進むかのように見えた。
しかし帰国後の1945年、
仏道に入ると質素な生活の中でココナッツの魅力に目覚める。
そしてベトナム戦争直前の1963年、戦乱の世を嘆いた彼はフーン島の敷地を買い取り、
「ココナッツだけ食べていれば、世界平和を実現出来る」と唱えて、キリスト教、イスラム教、仏教、カオダイ教の要素を混合したココナッツ教を旗揚げした。
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教祖という割には人懐っこそうな近所のおっちゃんって感じですね・・・。 |
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自身が築いたこのユートピアの頂点に君臨し、瞑想中のダオズア。
ココナッツ・パワーを信じて大統領選に立候補し、
もちろん落選してしまったという黒歴史がある彼だが、
一夫多妻制で9人の妻がいたらしく、なんやかんやで人を惹き付ける人物だったようだ。
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政府に対抗してココナッツを倉庫に貯める信者達。
島での生活は前述の通りココナッツ以外を口にする事は禁止で(砂糖や塩をまぶすのもダメ)、
水すら飲んではいけなかったそうだが、集まった信者達は皆仲良く共同生活を送ったらしく、彼らにとっては地上の楽園だったのかもしれない。
最盛期には4000人弱の信者がいたというから驚きである
(戦争の徴兵逃れの為という説もあるそうだが)。
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建物の外には奇妙なトーテムポールの様な
ものがニョキニョキ伸びる広場があった。 ココナッツ教の修行や礼拝が行われていた場所だ。
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よりにもよってこんな日に青天井のサティアン跡かよ・・・。 |
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島内に広がる奇妙な人工庭園。
あらかじめハッキリ言っておくと、これがココナッツ教団施設の全景であり、ハイライトでもある。
規模自体はかなりこじんまりとした印象だ。
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色鮮やか龍がグルグル撒きつき、上部の台座に蓮の花が咲く印象的な9本の柱。
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これらの柱は、9本の支流があるメコン川が別名「九龍」と呼ばれる事に由来し、また、ダオズアに9人いた妻とのハーレム生活を象徴しているらしい。
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いや、もっとテンション上げてくださいよ・・・
今回こんなんでいいんですか? |
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この寒々しい気持ちはきっと雨風だけの所為じゃないわね・・・。 |
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レリゴ~~~♪レリゴ~~~♪
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(※2014年当時は旬なネタでした)
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凍り付く現地ガイドのチュウさん。
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背後に聳える何とも言えないアヴァンギャルドなタワー。
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気付いたら一心不乱にココナッツ食べてるとか御免ですよ・・・。
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そうよそうよ、いつの間にか変な髪型になってるとか嫌よ・・・。 |
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一体何を奉っているのか不明な祭壇だが、トゲトゲしててなんとなく禍々しい雰囲気を感じさせる。
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このノリで適当に積み重ねた様なタワーの構造も、一応意味が込められているらしく、言わばココナッツ教のイデオロギー=ダオズアの脳内世界を具現化したもののようだ。
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例えば、2つのタワーはそれぞれサイゴン(ホーチミン)とハノイを表しており、アーチ型の橋で結ばれている事で、南北統一のベトナムを象徴している。
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タワーは外階段で途中まで登れて、内部にも入る事が出来る。
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内部にあった祭壇のようなものを目の前にし、
「・・・・・」という感じで急に萎えるチュウさん。
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どうしたんじゃろ、「俺何やってんだろ・・・」みたいな顔して。 |
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こんな日にこんな場所のガイドをお願いした事が申し訳なくなってきましたヨ。 |
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せっかく屋根があるのにそこら中が雨で水浸し。 別に誰が悪いという訳でもない・・・強いて言えば、全部台風の所為だ(多分)。
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狭い通路の階段を登っていくと、
ダオズアが瞑想し、あるいは宇宙とテレパシーで交信したり、世界平和を説いたという、公園の回転遊具みたいなもの(地球儀らしい)がぶら下がる蓮の花があった。
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ワシはこれまで数多くの物件に行ってるから分かるが、比喩とかじゃなくここ廃墟と同じ臭いがするぞ。 |
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もっと上の方まで登ってアーチとか渡りたかったが、
老朽化で危険という事で、ここから先は立ち入り禁止となっていた。
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こちらは蓮の花の下。
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その足場には、ベトナム国土の模型と思われるものが橋の様に設置されている。
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このミトーの地はベトナム戦争時は激戦区に程近く、
その怪しさから反体制運動の教団の疑いで政府から監視対象とされ、
教祖のダオズアも何度も投獄されたという。
そんな母国をずっと目の当たりにしてきたダオズアにとって、
南北ベトナムの統一は悲願だったのだろう。
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メコン川から先っぽの方が見えたロケットっぽい鉄塔も、
間近で見ると木々に埋もれてしまってる状態だった。
ダオズアは宇宙に行きたかったらしく、
各所に惑星の模型が吊り下げられてたこのタワーは、
「アポロ」と名付けられたものらしい。
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教団が出来た60年代は、ちょうどアポロ計画の頃だったみたいですね・・・。 |
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色々とぶっ飛んでるからロケットも好きだったんでしょうよ・・・。 |
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星とかついててやたらド派手なゲート。
一応カオダイ教の要素を踏襲してはいるらしいが、
平和主義の宗教団体であったとは言え、やはりそのセンスは常人には理解し難い。
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ゲートの近くにあった壷を載せた巨大亀のオブジェ。 現地では気付かなかったが、なんとこれ、ダオズアの墓だという。
まさかこんな亀仙人的な葬られ方だとは・・・。
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刀剣を咥えた亀の顔は案外ゴツいが、
細かい装飾が見事。 栄養満点であるおかげか、
ココナッツだけを食べていたという割りに、ダオズアは81歳まで生きた。
ただ1990年に昇天した際の彼の体重は30kgも無く、骨と皮だけの状態だったという。
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ダオズアは晩年、ココナッツ教を「ミルク教」に改変しようとしたらしいが、
政府との熾烈な・・・という程でもない闘争の末、
彼が志半ばで他界してしまうと、教団自体も強制的に解散させられたという。
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ここにいた奴らは、心優しい宗教団体だったようじゃな。 |
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何故ココナッツだけ食べてたのか結局さっぱり分からないけどね。 |
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母国を救うべくココナッツを武器に立ち上がり、独自のハンガー・ストライキを行った平和活動家達。
その夢の跡が、この雄大なメコン川の片隅で、今も静かに残っている――。
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次は「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」の本拠地にでも行くか。
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