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立体地獄絵図のユルいカオスが炸裂したワット・ファイロンウアに続き、今回もタイの地獄寺巡礼の模様をお送りします。
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アユタヤ市内でソンテウ(軽トラを改造した乗合タクシー)をチャーターし、北上する事50キロあまり。 すっかりのどかな雰囲気に包まれたアントン県のド田舎までやって来た。
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円高マネーにものを言わせたら取り返しのつかない景色になってきたな・・・! |
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何が悲しくて毎度こんな田舎ばっかなのよ、このバッカ! |
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せめてもう少しアクセスの良い場所をチョイスしてくださいよ・・・。 |
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何処までも広がる田園風景。 人間の姿はあまり見かけず、家畜の方が多い。
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それなりの長距離移動という事で、途中、
燃料補給の休憩を挟む。
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何故か終始上機嫌であったドライバーからミネラルウォーターの差し入れを貰う。
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フッ、どうやらこのワシから醸し出される高貴な存在感に気づいてしまったか・・・! |
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それならアンタじゃなくてきっとあたしのよ!
でも普段一度にこんなに金を落す客はあまりいないのかしらね・・・。 |
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最初に目的地を告げた時、ドライバー「ちょwマジかよwww」って顔してましたもんね・・・。 |
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なお、引き続きソンクラーンの期間中であったという事で、路上で戦闘車両部隊や少年兵が得物を求めて闊歩しており、
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信号で停まる度に水をかけられる。 |
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ナンジャグラーッ!!? (訳:何すんじゃこの愚民がソンクラーンだからってふざけんなコラ) |
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ちょっとー、ちゃんと避けずに防ぎなさいよねー。
あたしにも少しかかったじゃんー。 |
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去年洪水に見舞われたくせにいつまでも水撒き散らしやがって・・・。 |
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ワット・ムアン |
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本当に目的地に向かっているのか不安になってきた頃、
幹線道路から少し外れたところで、何やら平原の真ん中にポツンと金ピカのオブジェクトが見えてきた。
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アレこそワット・ムアンのシンボルである巨大大仏だ。
しかし、あまりに大きい所為か、姿が見えてからもなかなか寺に辿りつかなかった。
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到着する前から漂うこの圧倒的B級オーラ・・・!
目的地はあそこで間違いあるまい・・・! |
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むしろ間違えるのが難しい位の特撮スケールですな・・・! |
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境内に入るといきなり桃っぽいものに囲まれたメルヘンチックな建物があった。
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このクソ暑さに頭やられて作ったとしか思えぬ箱物じゃな。 |
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あら、どんな禍々しいのが出てくるかと思ったら、案外可愛らしい感じじゃない。 |
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どうやらこれがワット・ムアンの本堂らしい。
なお、桃っぽいものは、正確には蓮の花びらとの事。 |
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反対側に回ってみると、
なんと、花びらの背後には
スキンへッドのおっさんの像が気だるそうに座っていた。
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もしや我々のいるこの空間は仮想現実なのかもしれませんね・・・。 |
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何か平べったい感じのお釈迦様も
ゴロ寝。 |
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本堂の正面には、日本の銀閣寺にも見習って欲しいくらい全体がギンギラギンなお堂がある。
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お堂を守護する騎兵部隊。
全体的に表情から覇気は感じられず、乗っている動物の統一感はまるで無い。
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気をつけろ、ワシらの邪気に反応して攻撃してくるやもしれぬぞ・・・! |
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狙われるとしたら一番不審なアンタがきっと真っ先によ。 |
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反対側にも独特のポーズをした像がズラリと並んでいる。 |
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んな訳ねーだろ!どんだけのセキュリティーレベルですか・・・。 |
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はいはい、グダグダぬかしてないでさっさと入るわよ。 |
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靴を脱いでお堂の内部に入ると、ご覧の通り外観以上に豪華絢爛。
壁も天井も一面鏡張りでちょっとしたパチンコ屋やディスコクラブの様な雰囲気すら漂っている。
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うおっ!まぶし!『燃えよ!ドラゴン』を思い出す空間じゃな・・・。 |
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だが、そんなこちらにもブロンズ調のくたびれた感じの僧侶の像が、托鉢型の賽銭箱を前にお金を入れてもらうのを待っていた。
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ここワット・ムアンは、もともとアユタヤ王朝時代(1351-1767)に作られたが、例のビルマとの戦争で廃墟と化してしまった。
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しかし、「寺を再建せよ」という夢のお告げを受けた僧侶カセーム・アジャーンスッポーなる人物の尽力により、1980年代に現在の姿に再建された。
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地球のみんな・・・! オラにちょっとだけ元気をわけてくれ・・・!
・・・とでも叫びそうな坊主の像。
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何故か無垢な鹿に腰掛ける坊主と、犬。
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無駄に半裸の憎たらしい顔つきの坊主と、犬。 |
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それにしても野良犬が多い。 この国では犬と人が付かず離れずのちょうどいい距離で共存している様だ。 |
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巨大な僧侶の像。 不自然に地面まで伸びる長い杖で実はバランスを補っている事には触れてはならない。 |
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こちらは年老いてなお、仲睦まじい普通のジジババ夫婦の像にしか見えないが、一応神様の部類らしい。 |
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カラフルな彩色が施された柄パン一丁の神々の像が立ち並ぶ。
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こちらも道教の仙人らしき出で立ちの神様が集っている。
決して町内会の寄り合いや老人ホームでは無い。
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あたしだって我慢して言わなかったんだからね!このドアホ! |
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神々の像の中央には、中華テイストのゴテゴテした廟がある。
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こちらはタイ族とビルマ族の戦争を描いたと思われる、
歴史叙事詩的な感じのエリア。
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なるほど、人類の歴史は戦争の歴史という事か・・・。 |
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また意味不明なもんでゴチャゴチャしてきたわね・・・。 |
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後方で見守る大仏が「飽きもせずよくやるなあ」みたいな呆れ顔に見えてきますね・・・。 |
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クンベーンという人物にまつわる説話を表した像。
自分の殺害を企てた妻を殺害したが、妻は妊娠していた為、殺害後に妻の腹を切開して赤子を取り出し、
焼く事でグマントーンという守護霊にしようとしたというものらしい。
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おやおや、なんという世界残酷物語・・・! 良い子はマネしないでね・・・! |
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「いただきまーす」って、これは放送禁止ですね・・・。
怒りは己を狂わせるから気をつけろって教えなんでしょうか? |
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ドリルを頭に乗せて暮らす事の素晴らしさを説くドリル教の皆さん。(適当)
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ついには人間同士ではなく、
『アバター』のナヴィ族と人類の戦争みたいな状態に。
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関節技と弱点(?)の尻尾を掴み圧倒する人類。
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ジェームズ・キャメロンはここから映画の着想を得たのかもな。 |
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わざわざ3Dにしたのも頷けますな・・・って、
んな訳ねーだろ! |
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御仏の崇高な教えを動物達にも説こうとするも、露骨にウザがられて涙目の様子。
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端っこの方にあった修復中の仏像。
上半身だけ真新しく、なんとなく魔人ブウを髣髴とさせる再生っぷりである。
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境内の奥は池になっており、コンクリ彫像だらけの世界を忘れられる
涼しげな一帯となっている。
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蛇神ナーガをあしらった噴水。
ナーガは釈迦が悟りを開く時に守護したとされ、
仏教に取り入れられて以来、守護神となっている。 |
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何処のお寺でもそうだが、境内に漂うお香がいい匂い。
タイのものはフルーティーさがある気がする。
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ベルトコンベヤーで回転寿司の様に移動する賽銭箱。 ご利益は薄く思えてしまうが、タンブン(布施)をする親子は楽しそうであった。
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これを我が居城の前にも設置すれば、自動的に金が入ってくるシステムに出来るやもしれぬな・・・! |
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そんな下心丸出しの怪しい仕掛けなんかに誰も入れませんよ・・・。 |
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物販も兼ねた休憩ゾーン。
何やら奥の方で僧侶が読経らしきものをマイクでツイートしていて、中に入りづらい。
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境内の奥地に鎮座する大仏の空撮写真。 高さ93m、幅63mにも及ぶという。
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こちらも派手派手しい千手観音像。
例の大仏は後回しにするとして、以上で極楽ゾーンは大体終了。
という訳で、お待たせしました。
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そろそろ地獄に堕ちてみましょうか。(次ページへ) |