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[2005.08.14]

SPOT31:ウェストミンスター寺院



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イギリス・ロンドン中心部南西の地にはですね、ウェストミンスター寺院てのがあるんですよ。
ここはですね、イギリス王室が公式行事に使うゴシック様式の教会なんですがね、例の如く霊が出るなんて話があるんですよ、ええ。
ある夜の事ですね、1人の僧が静まり返った寺院内の見回りをしていたそうなんだ。
するとね、闇の中に、何か動く気配がする。
何かなー、て目をこらして見てみたら、黒い聖職衣に身を包んだ男がいるんですよ。
どうやら、ウェストミンスター寺院で修行中の修道僧の様なんですね。
近づいてみると、その男は背が高くて痩せており、頭にすっぽりと頭巾を被っている。
でも、どう見ても見覚えのある僧じゃないんですよ。
見回りの僧が声をかけると、男はびくりと体を震わせ、低い声でこう答えたそうなんだ。
「私は、ヘンリー8世の御世に、寺院の入口付近で、盗賊に襲われ、生きながらにして皮を剥され、殺された修道僧です。まだ、修行半ばだった為、時々こうして甦ってきては、修行の続きをしているのです。」ってね。
ヘンリー8世の在位期間は、1509年~47年で、400年以上も昔の事。
そんな苦しいウソをつくなんて、さては、祭壇に飾られている宝石をあしらった聖具を盗もうとして忍び込んだ盗賊なのかもしれない、と僧は思ったんですがね、次の瞬間、彼は我が目を疑ったんですよ。
なんと黒い聖職衣の男は、ふわふわと宙に浮いた様な歩き方をしている。
それを見た僧は、スーッと血の気が引いて、その場で失神してしまったそうです。
実はね、ウェストミンスター寺院はこれまでに何回か修復を重ねてきており、床も磨り減る度に、磨きをかけて平らにしてきていたそうなんですよ。
寺院に伝わる歴史によれば、1500年代の寺院は、現在より床が2.5cm程高かったそうなんですよ。つまり、黒い聖職衣の男は、確かに1500年代の床の上を歩いていたんですね。
この話は、1932年8月30日付けの『モーニング・ポスト』誌で大きく掲載され、ロンドン中に戦慄を引き起こしたそうです。
この僧の霊は、未だに夜な夜な現れては、悲しい身の上を語るとか・・・。


よしよし、どうにかあのピー音連発野郎をまけたようじゃな。(※前回参照

まったく、トンデモない現地ガイドでしたね・・・。

やっぱり外国は恐ろしいところだすね・・・。

やはり霊よりも生きてる人間の方がヤヴァいのかも・・・。

調査開始

つー訳で、ウェストミンスター寺院にやってきました。
ビッグ・ベンのすぐ近くだったので、簡単に辿り着けたぜよ。

こ、ここがフラットモンスター寺院か・・・。

無理してわざと言い間違えないでくださいヨ。

ウェストミンスター寺院の正式名称はセント・ピーター教会。
ここは戴冠式等の王室行事が執り行われる場所であり、内部には歴代の王や女王、政治家等の墓が並んでいます。
もともとは西暦970年に、ベネディクト派の修道士がロマネスク様式の僧院(ミンスター)を建て、11~19世紀に改築が繰り返され、現在は教会堂といくつかの礼拝堂、回廊、参事会会議場、双塔からなる。
1050年からエドワード懺悔王が僧院の改築を始め、1066年以降、戴冠式が行われる様になりました。
1245年には、ヘンリー3世がフランスの建築家を招き、フランスのゴシック建築に習って、現在の寺院の姿になったそうです。
そして1987年に、ユネスコの世界遺産に登録されました。
ちなみに、ベストセラー小説『ダ・ヴィンチ・コード』のクライマックスの舞台でもある。(映画のロケは断られたらしいけどネ)

でも、人がクソ並んでたので、中に入るのは辞めました。

どうせ撮影禁止っぽいしね。

なんだ、このウザったい愚・ホモ・サピエンス共はッ!
ヨシオ、ちょっと紳士的な感じで蹴散らして来い!

出来てたまるかッ!

フランスからの日帰り旅なんで、スケジュールがキツキツだすからね・・・。

そのスケジュールの大半が心霊スポットで埋まってるのも、甚だどうかと思うけど・・・。

替わりといっちゃあアレですが、同じ敷地内の礼拝堂に入りました。

こっちはヒト気がねえな。さてはツウ向けだな。

誰だか全く知らんが、恐らく高名な人物のものであろうレリーフ。

こんなのをあえてピックアップするくらい、特に何も無いでござるね・・・。

こちらは『聖母マリアと愉快な仲間達』とでも勝手に命名したくなる素敵な彫刻。

肝心の寺院内にも入れず、我々は一体何しに来たんでしょう・・・。

オラは外だけでも結構満足だすよ。

どうせ撮影禁止だし、「中に入った」と言い張りゃバレないんじゃ?

いやいや、今更手遅れでござろう。

調査結果:昼間は観光客が多過ぎ。
遺体の入った棺が、寺院内のそこかしこに収納されているので、霊が出てもおかしくはなさそうだが・・・。

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