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[2005.07.14]

SPOT30:ロンドン塔



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イギリス・ロンドンのイースト・エンドを流れるテムズ川の岸辺には、ロンドン塔って言う中世に造られた城塞があるんですよ。
ここはですね、1066年にイギリスを占領したノルマン人の征服王ウィリアム1世が、1078年にロンドンを外敵から守る為に堅固な要塞の建設を命じ、本体のホワイトタワーを約20年で完成させた後、13世紀のヘンリー3世の時代までの200年間に増築と改築を重ね、武器庫、宝物庫、動植物園等が造られ規模が拡大し、現在の姿へと到った訳なんですね。
長い歴史の中で、国王が住む宮殿として使用され、現在も儀礼的な武器などの保管庫、礼拝所などとして英国王室が使用している宮殿なんですがね、ロンドン観光の目玉になる程に観光客も多く、内部にある建物には、様々な歴史的展示物が陳列してあり、見学出来る様になっているんですね。1988年にはユネスコ世界文化遺産にも登録されているんですよ。
しかし、実はここ、一方ではロンドン最大の幽霊の名所だなんて言われているんですよ。
普段、霊の存在等を信じていない人や、霊感が無いと自負している人でも、何となく気味が悪いってな事を感じる場所でね、霊感の強い人だと、近づきたがらない程の強い霊気を発しているそうなんだ、うん。
それもそのはず、何故ならここは、かつて身分の高い政治犯を収容する監獄としても使用されたそうでしてね、歴史の表舞台に登場する様な数々の著名人達が幽閉され、処刑された場所なんですよ、ええ。
だから、犠牲になった人々の怨霊が残っていても、不思議ではないんだなあ。
ロンドン塔に出没する幽霊の中で一番有名なのは、ヘンリー8世の2番目の妻アン・ブリンって人でしてね、彼女は不貞を働いた罪でロンドン塔に幽閉され、1536年5月19日に処刑されちゃったんですね。
で、その処刑の斬首が行われたタワー・グリーンや、ホワイト・タワーの王室礼拝堂で、首無しの彼女の幽霊がよく目撃されてるんですよ。
ある話では、誰もいないはずの礼拝堂の明かりが点いているのに気づいた見回り役が中を覗いたらね、アン・ブリンを先頭に、16世紀の貴族の衣装をまとった幽霊の行列が礼拝堂の中を何周も回っていたそうなんですよ。
そうそう、今回は外国という事で、現地での助っ人を用意しておきましたからね、気をつけて下さいね。


イギリス・ロンドン
With アホ。

おお、アレが有名なビッグ・ベンか・・・!

紳士の国でいきなり下品な登場すな!

ところで、現地での助っ人ってどんな人だすかねえ?

美人で巨乳の姉ちゃん、通称ピチピチギャル(死語)だといいのー!ガハハー!

そんなオヤジイズム丸出しナ・・・。
それより、淳二郎さんの「気をつけて」って最後の言葉が気になりますね・・・。

む、誰か近づいてくるでござるよ。

私がガイドのバードマン先任軍曹である!
口でクソたれる前と後に“サー”と言えっ!
分かったか、ウジ虫共ッ!

ひいいッ!?Sir,Yes Sir!(思わず)

ふざけるな!大声だせ!
タマ落としたか!

Sir,Yes Sir!!!

・・・レノン野郎、名前は?

つ、ツカール2等兵(思わず)であります、サー!

ふざけるな!本日は貴様をケツフェチ眼鏡と呼ぶ!
いい名前だろ、気に入ったか?

Sir,Yes Sir!

私の使命は、貴様らの様な何も知らないろくでなしに、ロンドン塔の有り難くもグロい歴史を叩き込む事だ!
貴様ら雌豚共が俺のツアーに耐え抜けたら――― 各人がインテリとなる!教科書に祈りを捧げる知の司祭だ!
その時まではウジ虫だ!地球上で最下等の生命体だ!

Sir,Yes Sir!

(ヤヴァイ、キャラ濃いやあ・・・)

(良かった、現地にいなくて・・・)

(ピチピチギャル・・・)

じっくり可愛がってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやるからな!
ビビって途中で逃げ出してみろ!クビ切り落としてクソ流し込むぞ!

調査開始

地下鉄タワー・ヒル駅側から見たロンドン塔の外観。
900年もの間、ロンドンの歴史を見てきた事だけあり、その貫禄はバッチリだ。
頑丈な外壁はローマ風の赤煉瓦で、塔の部分はケント産の石灰岩で覆われ、かつては白漆喰で塗られていたそうだが、現在は全て剥げ落ち、「ホワイト・タワー」という名前に、その事実を残しているのみである。

あのケツの穴の色してんのがロンドン塔であるッ、このアホッ!

Sir,Yes Sir!

いちいち返事すんなッ!

既に何か出そうな雰囲気プンプンでござるね・・・。

あ、スカしたの臭った?

ロンドン塔の目の前には、1894年に建造された、世界的に有名な跳ね橋であるタワー・ブリッジがある。
全長270m、高さ50mで、かつては年間6000回は稼動していそうだが、現在では年間200回程だけらしい。

まるで聳え立つクソだ!

(どーしてこんな奴を用意したんだ・・・知らんぞ、苦情が来ても)

ロンドン塔の正面入口、ミドル・タワー。
観光客の列に並んで荷物検査を受け、いざ入城。

有料の心スポかあ・・・。

中に入ると、ベル・タワーが目の前に。
ここは、即位前の女王エリザベス1世や、思想家のトマス・モア、フィッシャー主教、アン・ブーリンや女王のジェーン・グレイ等が幽閉されたという場所だ。

ウィリアム1世の時代から遡る事、約1100年前、この地はローマ帝国の植民地ブリタニアの中心都市ロンディニウム(ケルト語で「荒れ果てた地」を意味する)だったそうだ。
ロンドンの名称の由来は、そこから来ている。
当時の街は厚さ2.4m、高さ6m、長さ4.8km城壁で囲まれており、市の東南部の、テムズ川にかかる橋を見下ろす場所には、川を監視する為の3つの砦が建っていたそうだが、AD61年に、ケルト人の反乱により、砦は焼け落ちて跡形も無くなってしまった。
だが、時を経ても、その場所が軍事的に重要な地点である事に変わりは なく、ウィリアム1世がこの地にロンドン塔を築いたのも、街とテムズ川を監視するには相応しい場所だった為だそうだ。

オラ、ガンガン行くぞ!ケツの穴引き締めてついて来いッ!

ふゥんッ!

ホントに引き締めるなッ!

まずは近くにあった、セント・トマス・タワーに入ってみました。
ここは、中世の宮殿として使用されていた当時の様子が再現され、パネル解説や、文献や同時代の遺物等を用いた考証過程についても詳しく説明されてましたが、あんま興味なかったし、人がウジャウジャいたんで、とっとと先に進みました。

このタワーの下には、トレイターズ・ゲート(反逆者の門)と呼ばれる不気味な水門があります。
この水門は、テムズ河からの城内への入口で、かつて幾千の罪人が小舟で護送され、ここをくぐったら最後、2度と外に生きて出られる事はなかったそうです。
また、かつてはこの水門に面する橋の入口には門があり、その屋上には、ロンドン塔内で処刑された罪人の首が槍に刺された状態で、何十個も晒されていたという。

続いて屋根つきの橋を渡ると、ウェイクフィールド・タワーに。
ここはかつて、王の居住区だったそうで、ゴージャスなシャンデリアや玉座がありました。
また、薔薇戦争中にエドワード4世に捕らえられたヘンリー6世が幽閉され、1471年のある真夜中、彼がタワー内の礼拝堂で祈りを捧げている最中に暗殺されたという場所でもあります。

ウォール・ウォークと呼ばれる塀の上の歩道をチンタラ移動。

ゴーストは何処にいるんじゃろな?

いくら大量虐殺があった場所だと言っても、真昼間で、こんだけ人が大勢いるんじゃあ、心霊もクソも無い様な気が・・・。

心霊もクソも無いのはいつもの事です。

新武器庫の前には、いたって普通な感じで大砲がありました。

この土管は何のつもりだ?中世の空き地でも再現してるのか?

こりゃ大砲ですよ、大砲ッ!

ほう、コレがかつて人間界の戦で主流だったという、古き良き時代の火力兵器か。太く、そして逞しいな・・・。

これには、男心がくすぐられたのか、ついつい「ズームイン!(発射)」のポーズをとるケツフェチ眼鏡ツカール。いつの時代も戦いは男が(以下略)

かっこいいだすねえ。

大砲が気に入ったらしい。

ベトナムに行く前に戦争が終わっちまうぞ、アホ!
グズグズしてると、貴様のケツに俺の大砲ぶっ放すぞッ!

ひいいッ、Sir,Yes Sir!

20世紀に入っても、ロンドン塔では囚人が幽閉され処刑されている。
第2次世界大戦中の1941年5月6日には、ヨセフ・ヤコブズというドイツのスパイが処刑され、それがロンドン塔で行われた最後の処刑だったそうです。
また、5月10日には、ナチスの高官ルドルフ・ヘスが、停戦交渉の為に単身イギリスに飛行機で乗り込むも、あっさり捕まり、彼がロンドン塔に収監された最後の人物となりました。

ホワイトタワーは、最初に造られたロンドン塔の建物というだけではなく、イングランドにおける最初の石造の要塞でもあり、それは当時のロンドンにおいて最も高い建物であったそうです。

元来、4つの小塔の一番上のキャップは円錐形でしたが、16世紀に現在のタマネギ型の物と取り替えられたそうです。

ホワイト・タワーの内部には、3本の角柱と螺旋階段、4万点の武器を集めた王室兵器庫、「ロイヤル・アーマリーズ」があります。

狭い螺旋階段を登っていくと・・・

セント・ジョン礼拝堂に辿り付きました。
ここは、1080年に完成した石灰岩で作られた簡素なノルマン式の礼拝堂で、昔は王室の婚礼や葬儀が行われたそうです。
光の取り入れ方が良く、素朴だが荘厳な雰囲気だ。

これは一見ただの穴に見えるが、実は中世のトイレ。
排泄物を外にそのまま出せるという、非常に合理的かつ攻撃的な造りだと言えるであろう。

どうだ、この一切の無駄を省いた便所の究極形はッ!
聖母マリアでもクソ垂れたくなるだろうよッ!

なるほど、こんなの嫌だ・・・。

上からウ〇コ降ってくるとか恐ろしいですね・・・。

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