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[2004.05.30]

SPOT13:巣鴨プリズン跡



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東京都豊島区池袋のサンシャインシティ周辺はですね、かつて、スパイ・ゾルゲや尾崎秀実、東条英機らの戦犯者を収容・処刑した刑務所、巣鴨プリズン(旧東京拘置所)があったんですよ、昭和46年3月に現在の小菅に移転されるまで。戦犯者最大収容時は1862名。
A級戦犯者7名、BC級戦犯者53名と、述べ60名がここで処刑されたんですねぇ。
この刑務所の歴史は明治28年までさかのぼり、巣鴨監獄⇒巣鴨刑務所⇒東京拘置所と名を変え、昭和20年にGHQに接収されて巣鴨プリズンとなったんですよ。
まあ、こんな場所ですからねぇ、怪しい噂がいくつもあるんですよ。
特に、サンシャインシティのすぐ隣にある東池袋中央公園での怪現象が後を絶たないんですねぇ。
刑務所移転から再開発事業で公園建設が開始されるまでの十数年間、ここは周りを高いトタンの塀で囲まれ、開かずの処刑地として封印されていたそうです。
そんなにここがほったらかされていたのは、工事を請け負う業者が祟りを恐れてなかなか決まらなかった為だと言われています。
昭和55年の公園建設の際には、工事の作業員が度々怪我をしたり、原因不明の高熱にうなされたというのも有名な話です。
また、誰もいないはずなのに足音や呻き声が聞こえたり、青い人魂や、正装の旧日本兵が出現したりすると言われているんですよ、ええ。


おい、ここって、淳二郎の住むアパートの近くじゃねーか。
今回はあ奴も連れていこーぜ!

いいですけど・・・来ますかねぇ?あのビビリマン。

と、いうわけで・・・
まずは、淳二郎の住む都奇和荘にやってきました。
ありえない動きの突入の模様は動画でどうぞ。
ご覧いただく為にはQuickTimeプラグインが必要となります。
インストールされていない方はこちらより入手してください。

あ奴の部屋は、たしか奥じゃったな。

ドンッドンッドンッ

淳二郎ーッ!

ひいいッ!大家さん!
家賃はもうちょっとだけ待って欲しいんですよ、ええ!
それより、あなたの肩に白い手がのってるのが見えますよっ!

落ち着いて下さいっ!私達ですよ、淳二郎さん!

ああ、なんだ、あなた方でしたか・・・。
てっきり3ヶ月分の家賃滞納でプッツンした大家さんが攻め込んできたのかと思いましたよ、ええ。

私ハ毎月、キチント家賃ヲ払ッテマース!

で、何の用です?

実は、今回逝くスポットに、淳二郎さんも同行してほしいんですよ!

いやいやいや~、残念だなあ。
今日はいろいろと忙しいんですよ、尋常じゃないくらい。
昨日だったら全然OKだったんですがねぇ。

ドンッドンッドンッ

大家:早見さーん!今月と先月と先々月の家賃、早く納めてくれなーい!?居留守しても無駄よー!
ちょっと、出てこないとこのドアひっぺがすわよー!
もちろんドアの修理代もプラスするけどねー!

ま、まあ、あなた方だけに任せておくと、心霊スポットがお笑いバラエティー会場になってしまいますからね・・・!いいでしょう!
今回は特別に、この私が同行し、心霊スポット探索の本来あるべき姿にいたしましょう!さ、早くそこの窓から脱出を・・・

本来はあんた1人で逝くべきなんですが・・・。

調査開始

この一見何の変哲もない東池袋中央公園こそが、巣鴨プリズンの跡地なのだ。

今回で心スポ13ヶ所目ですか。お2人とも、気をつけて下さいよ。
13という数字は何かしら因縁がある数字ですからね。
アポロ13号の時がいい例ですよ。
ここは行き止まりの低湿地で、空気の淀みやすい場所です。
巣鴨プリズンに収容され、処刑された戦犯者の念が遺っていてもおかしくありません。
今回は、何か大変な事が起こるかもしれませんよ・・・。

・・・毎回起きてますけど。

公園の片隅に、かつてここが巣鴨プリズンだった事を記す石碑がひっそりと建っていた。

永久平和を願って

本当にそう願ってやみません。しかしこのご時世です。
永久は無理にしても、せめて100年くらいは平和が続いてもらいたいもんです。

平和を願いつつ、プリンを食う。

ここが、かつては巣鴨プリンだったのか・・・。

プリズンですよッ!
てゆーか、そんな寒い事言うために、わざわざプリンを買うたんですかいッ!?

く、食いたかったし・・・。

石碑の裏側です。

第二次世界大戦後 東京市ヶ谷において極東軍事裁判所が課した刑及び 他の連合国戦争犯罪法廷が課した一部の刑が、この地で執行された。
戦争による悲劇を再びくりかえさないため、この地を前述の遺跡とし、 この碑を建立する。

昭和五十五年六月

正面にあるカスケード(人工滝)です。

このあたりに、囚人を処刑する為の絞首台への入口、13号鉄扉があったそうなんですよ・・・。

う~む、なかなかうめえな、このプリン。

まだプリン食ってたんですかッ!?

3個買ったんじゃよ。

あなた方、私の話聞いてますッ!?

カスケードの裏側にまわってみました。

見上げれば、そこにはサンシャイン60がそびえ建つ。

アウトドアな住人の方達もいらっしゃいました。

って、おいおい待てよ。
ここに人が住んでるってこたあ、単にこの人達を霊と見間違えただけじゃないのか!?
見様によっちゃあ、兵隊っぽいファッションに見えない事もない(※失礼)よーな・・・。呻き声やら足音もそれで説明つくし。
人魂だって、木々の隙間から明りが点っていたのを見間違えたに過ぎないのかも・・・。

等と大魔王が陳腐な推理で解決しようとしたその時!
姉さん、事件です!

お巡りしゃんが何やら集まってきましゅ!

この光景を見た大魔王は・・・

おい、ヨシオッ!ちょっとこっち来い、早く!

え、何ですか~?

と、学習能力が乏しい為、またもや安易に大魔王の方へ向かってしまったヨシオ氏に、この後、悲劇がアタック!



ガチャッ

え?

ヨシオ氏再逮捕!!!!!
しかもお巡りさんの前でッ!

「ハリーポッターとアズカバンの囚人」公開目前記念じゃッ!
逮捕されとけ、お巡りさんの前でッ!

しまったーッ!!!
またですか、大魔王様ーッ!
侍トンネルであの後、私がどれだけ壁と話した事かーッ!
頼みますからお外しをーッ!

お2人とも、頼みますから普通に心スポに逝って下さいよッ!

調査結果:現代を象徴する高層ビル郡があふれると同時に、半世紀以上も昔の時代の名残りが共存するというギャップのある場所です。
周囲を鬱蒼と茂る木々に囲まれ、街の雑踏から隔離された静けさは、どこか寂しげな気もします。
しかし、犬を散歩させる人や、ベンチに腰かけ昼寝したり、待ち合わせの人がいたりする、都会のオアシスでもあるようです。
かつてこの地が、戦犯達が最後を迎えた刑務所であったというのが、もはや嘘のようにさえ感じられる程でした・・・。

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