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[2007.12.18]

SPOT8:観音崎



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神奈川県横須賀市にある観音崎公園はですね、明治時代に東京湾を守る為の砲台が5つ築かれ、日清・日露・太平洋戦争中は要塞地帯となり、軍関係者以外の一般人は立ち入る事が出来ない場所だったそうなんですね。
故に、現在でもそうした名残として防空壕跡や小さいトンネルがあちこちにありましてね、昼でも妙な圧迫感があり、この地にまつわる恐怖体験談も数多いみたいなんですよ、ええ。
朝鮮の戦争捕虜を旧日本軍が虐殺した場所であるとも言われているそうでしてね、兵隊の霊が目撃されたり、妙な呻き声が聞こえたり、心霊写真が頻繁に撮れるとか、とにかく不気味な話が枚挙に暇が無いみたいです。
あ、そうそう、なんか夏場はゲジゲジやフナ虫がやたら多いみたいなんで、くれぐれも気をつけて下さいね。


相変わらず車酔いに苛まれ(当時は掲示板で実況しててケータイばっかいじってた事もあり)、既にHPがイエローゲージな隊員に励ましの罵声を与えつつ、一向は問題の現場を目指す。

な、難儀でござる~・・・。

ニシナギ君、そーいう時には、エロい事を考えれば多分おkだお。
気が紛れるどころか、むしろ集中して回復するかも。

ただ、注意して欲しいのは、くれぐれも隣でエロい事を考えながら車酔いし続けるんじゃねえゾ。こっちまで気持ち悪くなっから。

しねえよッ!

そんなこんなで、読者のリクエストがなかったらまず訪れる事もなかったであろう、観音崎なんちゅー、いかにも何かそれっぽいもんが出そうなネーミングの場所に到着しました。

どうもここら一帯が公園という括りになっているらしく、予想していたよりも範囲が広いじゃーあーりませんか。(画像クリックで拡大)

ほほう、これが観音崎の全体図か。
で、一体何処に行きゃいいんだ?

どうやら、霊が出没するという噂の場所が複数バラバラに点在してるみたいなので、あっちこっちウロウロ頑張る事になるっぽいですお。

まったく、一ヶ所にまとまっていて欲しいもんでござる・・・。

ウホッ、「青少年の村」って、なんともBLチックWWW

調査開始

海の波音を耳にしながら、まるで何処までも続くかの様な、森に包まれた暗い一本道を進んでいきます。
当時はまだ夏場でしたが、背筋に寒気を感じさせるには十分な不気味さがそこには存在していました。

てゆーかカッパさん、その格好は何ですか!?
よく見たらナース服じゃないじゃん!

ええ、これチャイナ服ですよ。ちょっとジョブチェンジしますた。

オマエもう新宿2丁目で働けヨ。

しばらく行くと、真っ暗闇の中に、更に深い闇の入口がポッカリと口をあけて、一行を待ち受けておりました。

ここが通称「3分間トンネル」です。今日も今日とて魔物がお出迎え。

これがここの名物の点灯ボタンですね。
押すと3分間だけ電気が点くから、「3分間トンネル」なんて呼ばれてる訳だにょろ。(画像クリックで拡大)

なんか往年のアクションゲームみたいな作りじゃナ。

まあ、無駄に点きっぱなしよりは、根本的に節電が意識されてていいんじゃないかな・・・。

ボタンを押して、いざ内部に突入。制限時間は3分間。
果たして一行は、3分以内に無事脱出する事が出来るのか!?
(そんな趣旨ではない)

東京湾海上交通センターの関係者用だというこのトンネル。
全長は約150m程との事らしいですが、実際に歩いてみるともっと長い様な印象を受ける。

ちょうど中間地点くらいに妙な扉がありました。

レンガ造りでなかなかレトロな感じでござるね。パン釜みたい。

噂では、これは独房で、中には人骨がゴロゴロ転がっていると言われているみたいですお・・・。

なにい?そいつァ聞き捨てならねえ。ちょっくら見てみようぜ。

鉄格子の間から覗くと、中は割ときれいな白い壁で、クモの巣以外は特に何もありませんでした。

ちなみに、ちゃんと覗こうとすると、あまり人には見せたくないポーズになりますので、お気をつけ下さい。

ふぬぬぬぬ~・・・!シュワッチーー!!

風呂場を覗こうとしてる変態の様でござる・・・。

反対側は、何故か塗り固められて完全に封鎖されていました。
一体何故こんな風になっているのだろうか?
もっとも、ここら一帯は観音崎要塞の、明治18年(1885)に作られた砲台付属の火薬庫として使われていたそうなんで、独房の人骨なんちゅー噂は、単にそれっぽく見える感じから囁かれる様になったと思われる。

更に先に進むと、徐々に上り坂となり、壁面が岩盤むき出しに。
何だか異界へと続く道を歩んでいる様で、ホラー度も増すってもんですよ。

・・・と、その時!

3分経過して照明が落ちやがった!

急に「ガショーン」って消えるとビビりますお・・・。

ニシナギ、ちょっち戻ってまたボタン押してこいや。

断るっ!

この日の為に、何故か3000円以上したという、ライトにしては庶民的に高級な代物を購入してきたニシナギ。
年中金欠のくせして、金の力を入れる場所を明らかに間違えている。
つーか、100均で買った方のライトと大して明るさが変わらないし。

こうしてトンネルを抜けると、すぐ右手に気になる階段があったので行ってみると・・・

先程の火薬庫に続くと思われる、トンネル外側からの地下道の入口がありました。
しっかり鉄板で蓋されてるので、もはや通り抜け不可能ですが。

うーむ、実に怪しいな・・・。
さては、ここら辺にお宝が隠されているんじゃねーか?
何とか中に入れんかのォ。
・・・なあ、ダイナマイトって何処で売ってる?

火薬庫を爆破すんなよッ!

トンネルの先には砲台跡があり、広場になっていました。
何となくではあるが、所々に歴史的な貫禄みたいなものが見受けられます。

5mくらいの短いトンネルをいくつか抜け・・・

ライトを握り締めながら、夜道の歩みを進めていく。

次は何処に向かってるんでござるか?

灯台です。なんか霊が100%出るらしいですよ。

それは住み着いたホームレスじゃねえのか?

森の道を抜けると、磯臭さがいっそう強くなり、だいぶ海岸に近づいている事を実感させられる。

そして、妙に冒険心を沸かせる崖の細い切り通しをしばらく行くと・・・。

海難事故の犠牲者の霊が多く集まってくると言われる、観音埼灯台に辿り着きました。
“白い貴婦人”とも呼ばれ、日本最初の洋式仕様のものだそうで、当たり前の事ですが、訪れた時も一定の間隔で光源が点滅し、東京湾を航行する船舶の指標となっていました。

でも閉まってて中には入れねー!

どうした事じゃこりはー!?何の嫌がらせかー!?

せっかくやって来たってのに・・・。
まあ、考えてみりゃ閉まってるのも当然か・・・。

スマソ、この状態は何故か予想外でした。
まさに灯台下暗しってゆーかー。

灯台下暗しの“灯台”は海にあるやつじゃなくて、その昔使われた油や蝋燭を燃やした室内照明具の“灯明台”が由来ですよ。

えっ、そーなのん!?

んな腐れトリビアどーでもいいわいっ!

対岸の約7km離れた房総半島のまあまあな夜景が眺められたので、これはこれで良しとする事にしました。

でもって、トボトボ移動します。

今度は何処に行くんでござるか?

公衆便所です。そこでもよく女性の霊が出現するらしいです。
多分この近くにあるはずなんですが・・・。

ふん、まさかトイレまで閉まってたりしねーじゃろうなヲイ。

いくらなんでも、さすがにそれは無いでござろうよ・・・。

ところがガッチリ閉まってるー!

なんでやねやねんッ!?これはアレか、政治的陰謀かッ!?

んんん、おっかしいなー。
これはもう、ある種の心霊現象かもしれませんお・・・。

でもトイレにしては、いささかセキュリティーが大げさ過ぎやしない?

あっ、どうやら間違って、東京湾海上交通センターに来ちゃった様です。(画像クリックで拡大)

その姿で東京湾を泳がせたろーかゴルァッ!?

まあまあ・・・。

思いっきり遠回りして、海岸にある公衆便所に到着。
てゆーか、たかがトイレのはずなのに、街灯もまるで無い夜道を歩いてくると、煌々と光を放つ建物がとてもゴージャスな感じに見えるから不思議だ。

いやー、着いた着いた。

思っていたよりも近代的な造りでござるね。
あんまし霊とかそーいうおどろおどろしいもんが出る様なイメージじゃないっすよ。

壁にフナ虫たくさん蔓延っててかなり不気味じゃけどな。

そんなこんなでトイレに突入。果たして、霊は現れるのだろうか?

ガラララ・・・
・・・・・

まいっちんぐ~。

死ね。

何をやってんだヨ。

公衆便所から海沿いの道をちょっと進むと、左手の崖に何やら洞窟っぽいもんがありました。
どうやら、奈良時代に行基なる人物がここを訪れた際、大蛇が海を荒らして困るという住人の声を聞き、イカした法力で大蛇を静め、その霊をここに祀ったという素敵な伝説のある場所だそうです。
故に霊も出るらしい。

もっと近くで見る為、果敢にも手前にあった柵を乗り越えるカッパ氏(サービスショット)。

あんまり奥まで行くと大蛇の霊に食べられちゃうでござるよー。

面白いからいっそ食われろー。霊も腹壊すかもしれんぞー。

心配無用だおー。蛇ならオイラも食べた事ありますからー。

と、ここで、そんな彼を写した画像に、不可解な光が入り込んだではありませんか。
不敬な者に怒った大蛇の霊が現れたとでも言うのか?
単に指が入っただけじゃんとかいう考えは禁則事項だ。

更に先に進むと、突然ライトの光が木々の中に謎の墓を照らし出しました。これはビビるってもんだ。

オバケ屋敷みたいな感じで現れやがって、ちきしょーめ・・・。

うわあ、なんでこんな所に・・・。不気味でござる・・・。

海岸に流れ着いた身元不明の水死体が、無縁仏として葬られているのかもしれませんね・・・。
ここら辺、空気が重苦しい感じがします・・・。

よく見たら、すぐ側に「寂光土」と記された、何処か相田みつをチックな雰囲気を放つ説明的な看板がありました。
やはりかなり年代物の様です。(画像クリックで拡大)

何故だか白い帽子がベンチの上に置いてありました。
海辺という事もあり、白いワンピースを着た清楚な感じのお嬢さんが読書でもしていたところ、うっかり忘れていったものなのかもしれない・・・とかいう妄想可能性も。

おっと、ここにも何か物が置いてあるかと思いきや、実にさり気なく生息しとるニャンコじゃないですか。

近づいても逃げないくらいガチで寝てやがるヨ。

三毛萌え~(;´Д`)ハァハァ

このワシを前にしてその無礼な態度とは・・・!
鍋に入れてYouTubeにアップしてやろーか!?

もう大人なんだから、いちいち絡むなよっ!

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