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[2009.06.07]

SPOT13:軍人病院



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茨城県稲敷郡M村にはですね、軍人病院って呼ばれる廃墟があるそうなんですよ、ええ。
この建物はですね、もともと日中戦争中の昭和13年に、日本帝国軍海軍所属の水上機搭乗員養成基地として使われ、昭和20年には、鹿島航空隊の司令部だったそうなんですね。
でもって、戦後の昭和21年から、結核療養の為に、東●医科歯科大学付属の霞ヶ浦分院として再利用されだしたんだなあ、うん。
ところがね、それも平成9年には廃院となったそうでしてね、たちまち茨城でも有数の心霊スポットと化しちゃったみたいなんですよ。
って言うのもね、ここ、あくまで噂なんですがね、太平洋戦争中に亡くなった多くの兵士や一般市民の死体を、一時保管庫として利用されていたとも言われ、肝試しに訪れた若者が霊に取り憑かれたとか、何体も霊を目撃したってな話があったりするそうなんですよ。


諸般の事情により・・・ムニャムニャ・・・収録から2年以上・・・ゴニョゴニョ・・・更新は約1年ぶり・・・フガフガ・・・はっ!ゆ、夢かッ!

どんな夢だよッ!

お目覚めですか?
何かよく分からない寝言をのたまってましたが・・・。

うむ、嫌な夢を見た・・・。
何故かプレデターが襲撃してくる、実におぞましいやつじゃ・・・!
間一髪の所で目が覚めたが。

妙に説明的な寝言と全然関係無えじゃん・・・。

アヒャヒャ、大魔王さん、うっかり寝オチしちゃうからだおー。

オメーらがワシがまるでやった事が無いドラクエのあるある話で盛り上がり出すからじゃろーが!この疎外感をどうしてくれる!

えーと、そんなこんなで、ネットを使ってリアルタイムで情報を集めながら、目的地に向かって移動中な訳です。
これぞ21世紀型心スポ行脚。

オカ板の同胞達よ・・・、どうかオイラを導いておくれ!

何車男だよ・・・。

だから何で誰も事前に調べてこねえんだよ・・・。

車内は夜の遠足気分で、そりゃもう、ひたすらユルい雰囲気です。
体は大人、心は子供のお友達が集まると、低俗な失笑が絶えない。

いやあ、楽しいですねえ、深夜徘徊ってやつは。
何とも言えない背徳感がたまりません。

おおう、ようやく分かってきたな逆もっちん。
フッ、その調子で夜王を目指せい。

PTAに顔向け出来ない様なダサい発言はしない方が・・・。

調査開始

ようやく建物敷地の門扉前に到着。
千葉から茨城に入る頃には雨が本格的に降り出したが、それまでが、この日の天気予報で「今夜は春の嵐になる」とか言われていたのが嘘みたいな持ちこたえっぷりだったので、むしろお天道様GJ、アマタツ乙と評してやりたい。

さあ、今夜もクライマックスにょろ!
みwなwぎwっwてwきwたwぜw

光り輝く不審者がいるよ・・・。
頼むから無駄に目立つ動きはしないでくれ・・・。

ほう、ここがそうなのか。
雨量が増してきやがったから、とっととシケこもうぜ!

ってか閣下、おやつを持ってき過ぎですよ!
300円以内の掟も何のそのですか・・・。

それでは、都合良く開いていたフェンスの抜け道(デブには通行不可)からお邪魔致します。


すぐに扉がありましたが、ガッチリ封鎖されている様です。
なんてこったい。


仕方が無いので、建物の反対側へ移動する事に。
草木を掻き分けて側面をズンドコ進んでいきます。

オイラの数多の経験で培った廃墟センサーによれば、何処か他に素敵な入口があるはず・・・!

むしろ我々がセンサーに引っかからない様に気をつけないとさ。

もういい加減“来たけど入れなかったパターン”とかいらねえからな。
このサイトそーいうの多過ぎるっちゅーねん。

まあ、それも持ち味みたいなものですよ、もはや。

建物の裏手に当たる外観。
重々しく聳え立つ朽ちたコンクリの塊と、手前の木と同化しつつある電柱が年月を感じさせる。

ウホッ!いい廃墟・・・。いや~、すばらしい。

ダメな渡辺篤史みてーな顔してないで、早く行くぞコラ。


半開きの裏口があったので、鉄格子をくぐる縁起の悪い感じで内部へレッツゴー。


1階中央部の入口付近から、恐る恐る巡回していきます。
やたら目立つ「非常口」の看板が、何だか妙な不安を掻き立てる。

うーん、まさにリアル戦慄迷宮な雰囲気ですね。
僕は入った事ないですけど。

そーいや昔チャリでハイランドまで行ったなあ・・・。

何やら強い悪寒が・・・。
我々に警告してきているのかもしれません・・・。

「さっさとお風呂入っちゃいなさい!」みたいな・・・?

そりゃオカンだろッ!

建物の中央を貫く廊下の両脇には、いくつもの小部屋がある。

HEY、今、奥の方に白い影が見えたYOな・・・!

またまた、冗談はキャラだけにして下さいよ・・・。

さては、自律制御型のセーフガードが発動したか・・・!
こいつァ厄介じゃぞ・・・!

閣下、雰囲気任せの意味無し発言はご遠慮願います・・・。

部屋の内部は、備品が全て撤去されているので、実に殺風景。
病室だったのか診察室だったのかいまいち分からない。


縁にペンキが塗られて、他より真新しく見える戸棚にも残念ながら何も無い。
気を利かせて血塗れのカルテでも置いてってくれりゃいいのに。


調理人専用らしいトイレ。廃墟の割にはそれなりに奇麗だった。
少なくとも社会保険庁のクソ運営状態よりは清い。


画像ではフラッシュ撮影の上、明度を上げて処理しているが、1階は窓が全てベニヤ板で塞がれている為、実際はもっと真っ暗である。
こりゃライトが無いと手も足も出ないぜ。

何か・・・亡者の呻き声みたいなものが聞こえた様な・・・。

ええ、しかも何か急に息苦しくなった気が・・・。

フッ、そりゃワシのフルーティー・ボムの影響じゃよ。
人々を魅惑のトランス状態へと誘う禁断の・・・

大魔王さん、今後もう屁ェ禁止な・・・。
連続爆弾魔の称号を与えられたくないなら。

使用中のプレートがかかった扉がありました。
こいつぁ明らかに手術室っぽさプンプンじゃないか。
じゃなきゃ院長専用のお楽しみルームか。


ところが、内部はガラーンとしていて期待ハズレ。
何ともメディカル感の名残に欠ける廃院である。


他の部屋も大体こんな感じで、まるで留置場みたいな印象を受ける何も無さだ。


そんでもって、全米が震撼する衝撃のジャパニーズ・ホラーを探しに、2階へ参りまーす。

闇の奥へと続く廊下。
何かがヒタヒタと、もしくはズルズルと近寄ってきそうな、実に不気味なバイオハザード風味である。


嫌~な感じがより強くなりましたね。
死んだら自己責任の領域ですので、皆さん気をつけて下さいお。

そんなおっかない事ばっか言わないで下さいよ・・・。
飲み会とかで引かれますよ。

何せ元は軍事施設&病院だったらしいからな。
こりゃ極秘で開発された生物兵器の残骸とか、回収された宇宙人の死体とか、壁に埋め込まれた患者の遺骨とかが隠されてるのかもしれんぞ。

ねえよ、少なくともこの茨城の片田舎には。
せいぜいブラックバスくらいしか取れないって。

ここは狭さ的に個室か物置だったんでしょうかね。
上階の窓にベニヤ板は張られていなかったが、この日は月も出ておらず、結局は真っ暗闇に包まれている状態だ。


いざとなったら自分1人だけでも助かるべく、各々ベターな脱出経路を頭に思い浮かべながら、息を潜めてダラダラ先に進んでいく。


他とは造りの異なる一際レトロな感じの部屋の内部。
もしかしたら院長室だった場所なのかもしれない。

何か重々しい扉ですね。大きなクローゼットに見えなくもないですが。

どうじゃ?
奥に人類史を揺るがす驚愕の秘密が隠されていたりしねーか?

いえ、どうしようもないくらい目の前が壁で、何も無いデス。

それは何よりの知らせだヨ。

宿直室の様な部屋がありました。
畳と縁側があり、ついお茶でも飲みたくなる様なこの建物で唯一の和室だ。


2階はあらかた見回ったので、いよいよ最上階の3階へ逝くぞなもし。

ここは他の物件に比べれば、DQNに荒らされてない方ですね。
廃墟厨的にも、まずまずのクオリティーを維持してると思われ。

世の中には斜め上の趣向を持つ人間がいるよなあ・・・。
まあ、我ながら既にだいぶ毒されてしまってるが・・・。

そーいや余談ですが、ヒトラーも廃墟好きで、美学生だった若い頃は、絵画作品のモチーフとして好んで廃墟の風景を描いてたりしたどころか、後に自ら計画した建築物や都市も、古代ローマの様に立派な廃墟になる事を前提としてたそうですよ。

フッ、お望み通り、敗戦で首都がまるまる瓦礫の山と化した訳で、何とも皮肉な話じゃな。

最上階には、頼りない感じの板張りの床が広がる小部屋があったが、やはり内部はがらんどうで、これといった発見は何も出来ず。


唯一、先が真っ暗で何も見えないが、屋上の扉があった。
しかし、平和的手段ではどうやっても開かなそうなので、これ以上の進行は諦める事に。

よく学園モノとかで生徒が校舎の屋上にやたらいたりするけど、現実はこんな感じで、キッチリ施錠してありますよね普通・・・。

拙者は屋上はおろか、学食に行った事も無かったよ・・・。

仕方無く、1階の玄関前まで戻ってきました。
皆で夢にときめき、明日にきらめきながらダベる。

チッ、結局何も無かったな。
例の如く霊も出ねえし、菓子はマズいしさ。(バリッ、ボリッ)

じゃあ、これ見よがしに食ってんなヨ。
てゆーか、鳥や鼠の糞がすげえな、ここの床・・・。

まだ油断は出来ませんよ。
心霊行脚は家に帰り着くまでが心霊行脚ですから。

そんなとち狂った教師論を展開されましても・・・。
でも確かに、恐怖体験談とかだと、肝試しから帰った後に何らかの異変に襲われるってケースが結構ありますしね。

ええ、下手すると帰り道、急に車のフロント上から霊が出てきて事故ってこの世とグッバイ!って事も有り得ますからねえ。

くれぐれも安全運転で頑張って下さい・・・。

調査結果:年期の入った建物自体に雰囲気はあったが、後に調べてみるに、どうも単なる海軍士官学校の跡地であり、それを病院に転用した場所に過ぎず、それ以上でもそれ以下のものでも無いらしい。
確かに夜間は多少ヤバ気な空気が漂っている気がしなくもないが、囁かれる不気味な噂に関しては、建物のビジュアルと歴史的背景による「何か出そう」な雰囲気有りきで、根も葉もない話が飛び出したのではないかと思われる。
何にしろ、戦中戦後を持ち堪えてきた歴史的にも貴重な建物なので、今後も末永く存在し続ける事を望む。



こうして、僕らの長い夜は終わりを告げた―――。

はあ、今回もどうにか無事に人間界まで戻ってこれたよ・・・。
ってか、何でアキバ!?

早朝なんで交通車両はおろか人っ子1人いないですね。
これぞ真の歩行者天国・・・。

実はこの後ちょっと予定があるんですよ。
駅前で「ハレ晴れユカイ」を踊るオフがwwwww

せいぜい取り憑かれたみたいに踊り狂えや・・・。

オマケ

デニーズにてお清め中のカッパ氏。良い子はマネすんな。

ウヒョヒョヒョヒョ――ッ!!!

もう手遅れやんけッ!!

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