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千葉県佐倉市坂戸にはですね、ホテル江戸城ってな廃墟があるそうなんですよ。 ここはですね、ホテルが潰れた後、行方不明になっていた若い女性が、何者かに殺されて、白骨化した遺体で発見されたとか、首吊り死体が発見されたってな嫌な噂がありましてね(もっとも、そんな事実は無いという話もありますが)、その霊が棲みついているとか言われ、週末になると誰かしらいるってな、県内では有名な肝試しのメッカみたいなんですねえ。 実際、訪れた者は気分が悪くなったり、心霊写真が撮れたりするそうですよ、ええ。
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中途半端に封鎖されているホテル江戸城の入口。 やっぱり誰もちゃんと場所を調べてこないもんだから、実はここに到るまで、だいぶ薮の中とか奥まった見当違いなとこ(そもそも地図的に何kmもズレていた)をウロウロ探し回った訳なんですが、国道51号線沿いに普通にありました。なんてこったい。 |
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ようやく見つけたお・・・。時間もガソリンも結構ロスったorz |
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イメージ的に、もっと隠された感じの場所にあるかと思いきや、こんなにも堂々と道路に面しているとは・・・。 |
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何だか拍子抜けですね。 これなら、さっきの謎の廃屋(後述)の方がよっぽどそれっぽい雰囲気でしたけどねえ。 |
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調査開始 |
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門をくぐり、敷地に一歩足を踏み入れると、鬱蒼とした竹薮が僕らをお出迎え。 |
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誰だよ、こんなむさ苦しいとこにラブホ建てようとか考えた奴ァ。 息子も萎えるっちゅーの。 |
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奇を狙って集客を目指したのでしょうが、こりゃ潰れますよね。 |
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しばらく進むと、さり気なく全体図の看板がありました。 どうやら、左方向に行くとフロントがあり、和室6、洋室3、和洋室1の計10部屋あるみたいですね。(画像クリックで拡大) |
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( ゜Д゜)マンドクセー造り・・・。だが、それがいい。 |
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“江戸城”なのに一応少し洋室があるんだね。 大人の妥協が感じられるよ・・・。 |
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休憩2時間で4000円か。まあ普通のリーズナブルさじゃな。 |
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漫喫っ子の僕からしたら全然割高な感じですけど・・・。 |
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看板に従って左に進むと、フロントと思われる場所がありました。 何故かもはや黒焦げの骨組みしか残されてませんが。 |
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つーか、いきなりこんなのかよ。先が思いやられるぜ。 |
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いっそ全部燃えててくれた方が、探索がスムーズで楽でござるヨ。 |
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ホテルの敷地内とは思えない獣道みたいな坂をグイグイ上っていきます。 |
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すると、進行方向右手に建物がありました。 どうやら最初の部屋の様です。 予想以上にほったて小屋な外観に不安を抱きつつ、中に入ります。 |
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車庫みたいなスペースがある辺り、厳密に言うとここ、カー・モーテルっぽいですね。 |
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あー、なるほど。 だから我々、こんなに徒歩移動に苦労してる訳ですね。 |
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内部まで竹が生えちゃってました。 時の流れというか、自然の力強さというか、まあ、そんな様なもんが感じられますね。 |
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うーむ、なかなかどうして、環境との調和を図った大胆かつ挑戦的な設計じゃな。 |
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そんな素敵なコンセプトでこうなってる訳じゃないっしょ! |
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以前は人に利用されていただなんて、俄かには信じられない光景ですよ・・・。 |
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そーいや、逝く先々でこの変なマーク見かけるけど、一体何なんでござろう? |
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これは・・・どうみても某ダーク・ツーリズムの仕業です、本当にありがとうございました。 |
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てか、バルス室てwww言い得て妙だおwwwww |
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他の部屋の様子も大体こんな感じで朽ち果てまくり。 形あるもの、いずれは自然に還るという摂理が順調に進行中みたいです。 |
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今度は洋室に入ってみました。 |
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江戸城なのに、貴族っぽいカーテン付きベッドがありましたヨ。 |
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ここはまだ、物が散乱しているとはいえ、他に比べてもいくらかまともな状態でしょうかね。 |
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天井から下がる電気傘も破けまくった障子も、何だか哀愁を漂わせている。 |
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浴室は至って普通のタイル張りのものでした。 |
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さらに奥に進むと、今までの部屋とは明らかに外観が異なった建物を発見。これは一体・・・? |
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少しだけですが、“森の中の小さなお家”みたいなメルヘンさが感じられますね。小人か魔女でもいそうな。 |
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何か他より造りに気合が入ってる感じでござるね。 トタン屋根じゃないし。 |
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いやいや、オーナーのアダルト・グッズ・コレクション・ルーム、略してAGCRだったという可能性も・・・! |
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で、中に入ってみると・・・。 |
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顔の高さにシャンデリアがあるって、どーいう事やねん。 |
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もしかしたら・・・、首吊り死体ってのは、ここにぶら下がっていたのかもしれませんよ・・・。 |
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なるほど、だからこんな状態に・・・。 うわ、そう考えると背筋にゾッとくるものが・・・。 |
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こんなズタボロな場所でも、かつては休憩2時間6500円の特別室ですってよ、奥さん。 |
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調査結果:全体的に建物の荒れっぷりが酷く、これといったイケてる物も落ちてない為、正直見所は特にありませんでした。 また、国道が近い為、深夜でも車が頻繁に通り、ビュンビュン人間界の騒音が聞こえてくる為、あまり緊張感や不気味さは感じられず、恐らく霊も、もうちょっと居心地のいい場所に移動したんじゃないかと思われます。 |
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時間かけて探し出した割には大した事なかったですね。 |
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まあ、こんなもんですよ。いつも当たりとは限りません。 もっとも、色んなとこ回っているんで、オイラ達の感覚が麻痺してきているのかもしれませんがね。 |
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でも、やっぱり、僕としてもさっきの廃屋の方が言い知れぬホラーさがあった気がしますね。 何せ、ネットでも情報が出回っていない様な謎物件ですから。 |
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そう、話は1時間程前(午前0時頃)に遡る―――。 |