俄かには信じられない話だが、 アメリカのニューメキシコ州には、異星人とアメリカ政府が共同で活動するダルシィ地下基地(Dulce Base)なるものが存在するという。 これは所謂UFO陰謀論の一種であり、全ての情報を鵜呑みには出来ないものの、なかなか気になる内容ではある。
基地は同州ダルシィから約2.5km程の位置にあるジカリラ・アバッチ族の異留地内のアーチュレッタ・メサという山岳地帯にあり、コードネーム「ルナ」と呼ばれているそうだ。 実はこの基地では、極めて恐ろしい生体実験が日常的に行われているというのだ。 その戦慄の光景に耐え切れず、地下基地で異星人と一緒に作業していた空軍配属の映像監視担当の上級保安将校トーマス・カステロは、 地下基地の内情を暴露すべく、証拠となる写真30枚、ビデオテープ1本、書類数通をUFO研究団体に公開した。 これら証拠資料の総称は「ダルシィ文書」と呼ばれている。
ダルシィ文書によると、地下基地は幅約30km、長さ約8kmに及ぶ広大な敷地面積を誇り、秘密の出入り口が100ヶ所以上あり、 少なくとも2000人(あるいは5000人とも)の異星人がいたという。しかし、地球人と異星人が平和的に共存しているような感じではなく、殺伐とした雰囲気だったらしく、 基地の所々には檻や何かを切り刻むような器具が置かれていたそうだ。
地下基地の施設は7層になっていて、 3層目のレベル3までは人間が働いており、執務室の他、地下列車やシャトル、UFOメンテナンス室、 トンネル掘削機の格納ガレージ、基地全体を制御するメインコンピュータ室があるという。 そしてレベル4が地球人と異星人のテレパシー、オーラ、マインドコントロール等の研究と実験が行われ、 人間から採取したDNAの分析を行ったり、マインド・コントロールによって人間をロボット化する等の試みも行われていたらしい。 レベル5の5層目が異星人専用の住宅で、グレイ族とレプトイド(爬虫類人)族が居住していたそうだ。 さらに、レベル6は通称「悪魔の広間」(または「ナイトメア・ホール」)と呼ばれる場所で、 その名のとおりおぞましい実験が行われていたという。 培養装置で生み出される異星人▲容器内の液体には何体もベビーが浮いていたという。 この地下基地は、もともと遺伝子工学の研究所として設置された施設で、 放射線が遺伝子に与える影響や人間の遺伝的性質の分析等が行われる所であったそうだが、 ダルシィ文書に記録されている実態は、異星人グレイと人類の遺伝子交配((ハイブリット)実験により、数々の化物を生み出すものだったのだ。 生み出された化物=キメラは、例えば足が複数ある人間や泣き叫ぶ毛むくじゃらの生物、培養中のエイリアンベビーが収容された容器が多数並んでいたらしい。 さらにレベル7は立ち入り禁止区域で、アブダクションされた地球人やハイブリッド種が何千体も冷凍保存されているという。 また、異星人の食用として人間の品種改良までしていたという。
実験室内の様子のスケッチ▲壁面に袋状の物体があるのが分かる。 ダルシィ文書の記述が何処まで真実かどうか不明だが、 異星人とアメリカ政府が繋がっているという この手の陰謀論は以前からもあり、エリア51のS-4という区画で異星人と一緒に働いていた事を暴露した人物ボブ・ラザーを思い出す。 そしてこのダルシィ地下基地は、どうやらエリア51とも地下道で繋がっているという。 アメリカの政治科学者で地下基地の権威であるリチャード・ソーダー博士によると、 アメリカ各地の地下には200以上の関連政府機関の基地があり、それらはチューブトンネル網で連結されているという。 ダルシィ基地の地下2階では、先述のエリア51の他、 ロスアラモス、コロラドスプリングス、 エドワーズ空軍基地など、少なくとも6方向に通じる巨大トンネルがあり、 地下5階から6階付近にはロサンゼルス方面へのトンネルがあるという。 そしてここを、マッハ2を出せる磁気浮上式の超高速連絡シャトルで移動するのだという。
また、 ダルシィ地下施設周辺のマンザノ山地一帯では、 1970年代半ばからキャトル・ミューティレーション(家畜虐殺)事件とUFOの目撃が続発していた。 地元在住の物理学者ポール・ベネウィッツ博士(空中現象調査機関APROの代表)は、ハイテク機材とビデオカメラを研究室に設置し、 UFOの監視を行った結果、UFOの乗員が何処かの基地と交信する音声と映像を傍受し、その電波の発信源 がダルシィ付近のアーチュレッタ・メサである事を突き止めたという。 彼は同地に地下基地があると睨み、その後も調査を続け、 異星人がアブダクティの体内に極微の電子装置を埋め込んでから解放し、密かに遠隔操作を行っている事などを盗聴で知る。 そして、こうした情報を「プロジェクト・ベータ」という報告書にまとめて世間に公表すると、 正体不明の何者から彼を誹謗中傷する攻撃が始まり、社会的信用を失墜させるデマまで流され、 やがてベネウィッツ博士は精神的にも経済的にも疲弊し、研究から完全に撤退したという。 MJ-12のメンバーとされる12人の人物▲長くなるので個人名の紹介は割愛する。 これらの地下基地・極秘施設の建設が始まったのは今から半世紀以上前、 1952年11月、ハリー・S・トルーマン大統領の時代に発足した異星人との接触を目的とした「プロジェクト・シグマ」に端を発する。 このプロジェクトは翌年ドワイト・D・アイゼンハワー大統領に「プロジェクト・アクエリアス」として引き継がれ、 それとは別に「MJ-12プロジェクト」が発足し、異星人とのコンタクトが開始される。 MJ-12(マジェスティック・トゥウェルヴ)は、宇宙人に関する調査、接触や交渉を極秘に行い、 世界を陰で操っているとされてきたアメリカ合衆国政府内の委員会だ。 メンバーは政府高官や軍人、科学者など12人の専門家で構成されており、1947年の ロズウェル事件をきっかけにハリー・トルーマン大統領が設置したとされる。 この組織が世に知られるところとなったのは、 1987年5月、UFO研究家のウィリアム・ムーアや核物理学者のスタントン・T・フリードマンらが、 「MJ-12文書」なるものを公開した事による。 MJ-12文書の一部▲ 「TOP SECRET」「EYES ONLY」 (最高機密・複写禁止)といった表記が中二心をくすぐる。 この文書は1952年11月18日付で、初代CIA長官のロスコー・ヒレンケッターが次期大統領であるアイゼンハワーに宛てられたもので、 ロズウェル事件で回収された異星人の遺体や、 円盤の残骸などを調査する大統領直属のUFO極秘調査機関の存在をほのめかす内容だったのだ。 また、その後1987年7月には、ウィリアム・ムーアと友人のTVプロデューサーであるジェイム・シャンデラが差出人不明の手紙の指示に従ったところ、 ワシントンDCの国立公文書館の中から、 アイゼンハワー大統領の特別補佐官のロバート・カトラーがMJ-12のメンバーであるトワイニング中将に宛てた1954年7月14日付の覚書「カトラー・メモ」を発見した。 その内容がMJ-12委員会の日程変更を通知するものであった事から、MJ-12文書の信憑性を高めたかの様に見えた。 しかし、すぐに懐疑派らの検証によって、MJ-12文書とカトラー・メモには公文書としては有り得ない稚拙で致命的な記載ミスが確認され、 トルーマン大統領の署名も他の文書からのコピーであった事などが指摘された為、何者かによる捏造・悪戯であると結論付けられた。 なお、元海軍情報将校のミルトン・ウィリアム・クーパーによれば、1954年に設置された「5412委員会」の別名がMJ-12委員会であり、 MJ=マジェスティックではなくマジョリティの略で、これまで語ってきたマジェスティック12は、この「マジョリティー12」を隠蔽する為にリークされた偽情報であるという。 さて、これらの話は一見して荒唐無稽なヨタ話に聞こえるかもしれないが、しかし実際に証拠や証言も数多く存在するのも事実だ。 政府が裏で何らかの情報操作を行っている可能性は否定出来ない・・・!
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