|
|
|
|
|
様々な理由から現在の名称になった日本の47都道府県は、改めて意識してみると、不思議な漢字の組み合わせが結構ある。
東北の「岩手」も当てはまると思うが、実は盛岡市に鎮座する「三ツ石神社」には、この“県名の由来になったモノ”が残されている。 |
|
|
|
|
|
住宅街に位置する同神社は小さく、一見普通の平穏な雰囲気。 |
|
|
|
|
|
しかし入口の鳥居付近には、確かに「鬼の手形 DEMONS’ HAND PRINTS IN THE ROCKS」なる禍々しい内容が(インバウンドに配慮しつつ)書かれた、
やや厨二テイストの看板が立っているのだ。 |
|
|
|
|
|
また、社名の通り、境内の奥に建つ拝殿の傍には、
注連縄と鎖が付いた巨大な花崗岩が3つ、デーンと立ち並んでいる。 |
|
|
|
|
|
これらはかつて岩手山が噴火した時に落ちてきたとされ、古くから「三ツ石様」と呼ばれ人々の信仰を集めてきたという。
|
|
|
|
|
|
伝説では昔々、この地に“羅刹”という鬼がいて、悪事を働いていた。
|
|
|
|
|
|
そこで困った村人達が神に祈願すると、たちまち鬼は3つの岩石に縛りつけられて降参し、
もう二度とこの地に来ないと誓う。
|
|
|
|
|
|
言わば“鬼滅の岩”という感じだろうか。 ちなみに、
鬼が「二度とこの地に来ない」と約束した事が、盛岡一帯の古い呼び名である「不来方(こずかた)」の由来にもなったという。
|
|
|
|
|
|
また、この時、鬼の退散を喜んだ村人達が、三ツ石の周りを「さんささんさ(さぁさぁ)」と何日も踊ったのが、
現在も毎年夏に盛岡で行われる“さんさ踊り”の起源とされている。
|
|
|
|
|
|
そして、伝説によれば、鬼は約束の証として、岩に手形を残して逃げ去ったという。
|
|
|
|
|
|
そう、この「岩の手形」から「岩手」の県名が誕生したという訳だ。 三ツ石様の合間を抜けた拝殿側面には、
手形のレプリカの如き絵が飾ってある(※1)。
※1:遠目から見ると、岩から削り取られた実際の手形のように見え、テンションが高まって一瞬惑わされるが、
あくまで写実的な絵である。 |
|
|
|
|
|
オリジナルも岩盤に一応残っているらしく(※2)、雨上がりなら浮き出て見えやすいようなので、興味のある人は全集中で探してみてほしい。
※2:訪問時は何処にあるのかよく分からなかった。よもやよもやだ。 |
|
|
■関連記事
・珍☆桃太郎伝説~自称・英雄生誕の聖地で鬼の正体に迫る~
・リアル進撃の巨人!インディアンに伝わる人食い巨人族の新たな痕跡を発見か?
|