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愛知県名古屋市の千種区に位置する「桃巌寺(とうがんじ)」には、全身緑色の珍しい大仏が鎮座している。その名も“名古屋大仏”。
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この全高15mのグリーンジャイアント(青銅製)は、台座が蓮ではなく10頭の象が支える造形(※1)が特徴的で、
ご尊顔の目、唇、耳などには金箔が施され、エキゾチックな雰囲気を漂わせている。
※1:よく見ると大仏の正面には、僧侶と鹿も配置されている。 |
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かつて名古屋が第24回夏季オリンピック(1988年)の開催地に立候補した際、
開会式に合わせて開眼供養を行うべく、1987年に建立された。しかし結局、開催地は韓国のソウルに決定し、計画は幻に。
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元々は一般的な色だったが、2006年の改修でナメック星人の如きビビッドな緑色にイメチェンしたという。
何か深い理由があるのかと思いきや、住職曰く「そういう気分だったから」という事らしい(※2)。
※2:ちなみに、住職に何らかのインスピレーションを与えたかどうかは不明だが、同地は山手グリーンロードなる通り沿いにある。
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同地は16世紀、織田信長の弟・信行が、父・信秀の菩提を弔う為に創建した由緒正しい古刹。 |
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桃巌寺という名前は、信秀の法名「桃巌道見大禅定門」にちなんだものらしい。 |
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1500年代に信行の末森城の南側に建てられたが、1714年頃に現在の場所に移された。 |
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しかし、
インド仏教の影響が色濃く、緑豊かな境内のあちこちにリンガ(男根)像が奉納されている。
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さらに、拝観料を支払うと、本堂奥の薄いベールに覆われた“性なる秘宝”の数々を目にする事が出来る。
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こちらのリンガも大仏サイズで圧倒的だ。
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他にも、片手で触るだけで過去の罪が消えるとされる、直径1mの“日本一巨大な木魚”や・・・
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年2回だけご開帳されるセクシーな“眠り弁天”(普段は撮影禁止、写真は資料より)などの見所もある。
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弁天様を祀っているからか、芸能関係の参拝者が多いらしく、年代もののサイン色紙も多数飾られている。
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外階段から屋上に登ると、仏塔内に白龍霊神とラマ佛が祀られていた。
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屋上からの景色。
訪問時は台風被害の応急処置なのか、本堂の屋根が緑色のシートで覆われ、大仏カラーと同化していたのが印象的であった。
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