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[2019.10.27]

佐和山遊園
~セルフビルドの石田三成テーマパーク~



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滋賀県彦根市には、国宝・彦根城の他にも、知る人ぞ知るもう一つの城が聳える、「佐和山遊園」という奇妙な場所がある。


地元の実業家・泉巌氏が“石田三成のテーマパーク”として構想し、1976年から約40年間、道楽で増改築し続けた観光施設だ。


関ヶ原合戦後、東軍に攻め落とされた石田一族を偲んで、彼らの城跡である佐和山の麓に造られたという。




同地には、再現された佐和山城の天守閣(※1)をはじめ・・・

※1:実際の形状とは全然異なるらしい。






金閣寺(※2)や五重塔、資料館や美術館、城門や山門、石田一族の供養塔、遊具などが設置され、とても個人制作とは思えない規模を誇る。

※2:見た目は金閣寺だが、正確には三成創建の寺である瑞岳寺本堂らしい。






また、あちこちに手作り感が漂う仁王像などの仏像が並ぶ一方で・・・






何故か西洋彫刻の石膏像までも紛れる和洋折衷ぶりで、コンセプトに捉われない自由な雰囲気。








その為、城の正面では石田三成像とヴィーナス像が並んで陣取るという、不思議なコラボを果たしている。




サグラダ・ファミリアの如く、未完成ながら数年前まで一般開放されていたが、 どうやら資金が尽きたらしく、現在は廃墟と化している模様。






落城の歴史は繰り返し、まさに兵どもが夢の跡である。


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