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[2017.08.20]

遠野郷フシギ紀行A
〜廃校の片隅にある座敷わらし神社〜


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座敷わらしは、取り憑いた家や姿を見た者に富と幸運をもたらすとされる、日本人にとってお馴染みの精霊的で妖怪的な存在である。
東北地方を中心に古くから伝わっているが、とりわけ岩手県においては、名物と言っていいくらい目撃報告が多い。

この愛らしいおかっぱ頭に縁ある地は県内にいくつかあるが、 遠野には少し変わった場所に御神体として祀ってしまった珍しい神社が存在するという。

そんな訳で、河童の次は座敷わらし。
前回のカッパ淵からは10数kmの移動となる。
必殺・農道ショートカット!(地元民に教えて貰った近道)
だから安全運転でお願いしますよ!

座敷わらし神社(遠野早池峰ふるさと学校)


遠野の市街地から車で3、40分程、 目的地に到着。
数年前に路線バスも廃止されてしまった位、結構な山の中だ。

ここ遠野早池峰ふるさと学校は、 2007年3月に廃校となった遠野市立大出小中学校を再利用し、2010年6月にオープンした地域交流の拠点施設だという。
なるほど、廃校の射抜き物件っちゅー感じじゃな。
ちゃっかり他の市のふるさとも兼務してるようですな。

ガラッと戸を開けて内部へ。
ここぞとばかりに並ぶ地域名産品コーナーをことごとくスルーして、目的の座敷わらし神社へ向かう。
そう、神社はこの廃校の教室内にあるのだ。

気になる祭りのポスター。
遠野では地域を盛り上げる試みが色々行われているようだが、それにしても独特なノリである。
第19回ってそんなに毎年やってんのかよ・・・。
七夕祭りが完全にオマケみたいな扱いですね・・・。

同施設は一般に無料開放されており、まぶりっと(管理人)のおじさんに東京風を吹かした挨拶を軽くしてから、長い廊下を進む。
校舎は基本的に現役時代のままの状態で、歩く度に床板がミシミシ音を立てるのが心地良かった。
『学校の怪談』みたいで懐かしい雰囲気じゃねーか。
そのタイトルがクソ懐かしいですよ。

子供の時も大人になってからも、普段なかなか入れない禁断の領域・校長室も、ここではゆっくり見学可能。
ただ入口はとてもマヌケな感じにカスタマイズされていた。
校長室の癖が強い・・・!
誰かの悪戯みたいになってますやん。

校長室の内部。
学園ドラマなどで問題児が事情聴取される場面でよく見かける(偏見)応接スペースも右手にちゃんとあった。
さすがに正気を失った校長はいなかったか。
ホラー映画のウィルスじゃないんですから。

天井付近には歴代の校長の写真がズラッと並ぶ。
当たり前だが、とても学校っぽい。

こちらも学校っぽい雰囲気を強く演出する優勝トロフィーの数々。

校長と言えば表彰状という事で、机の上に置かれていた。
だがよく見ると色々おかしい。
誰だよ「ベッチョリナッチョリ」って。
北日本雪合戦大会というのも気になりますな。

教室の様子。
さすがに生徒の机や椅子は取っ払われている模様。

黒板には訪れた人々の寄せ書きが書かれており、座敷わらし人気の高さが伺えた。

多分、最終的には児童が数人くらいの在籍規模になったと思うのだが、 それにしてもつい走ってしまいたくなるくらい廊下が長い。
掃除とか大変そうだ。
確かに学校というロケーションは、座敷わらしの居場所としてピッタリかもな。
でもそれだと、座敷わらしと言うより学校わらしで、普通に学童って感じになるかと。

こちらの部屋は立ち入り禁止だったが、物置みたいに使われているようで、色々な作業道具などがあった。
あそこに誰かいますよ。
む、座敷わらしか?それとも校長か?

「やあっ!」じゃねーよ。
・・・・・。
・・・・・。

部屋の後方は壁一面の写真と、やじろべえなどの制作物が並ぶ。
ここで行われたイベントの時のものだろうか。

途中、「小田越荘」と書かれた部屋があった。

一体どんな荘なんだと思って覗いてみると、 少し手狭だが可愛らしい感じの図書室だった。

味のある読書の心得。
現役時代からそのまま貼ってあるものと思われる。

別の側にも。もはや掟を破れば天罰が当たる十戒のようである。
結構ウザい事が書いてあるな・・・。
本と目の距離30cmは遠いような・・・。

こちらは音楽室。
普通の教室よりも小さいが、 ピアノや木琴、ギターにドラムなどの最低限の楽器は置かれていた。

戸棚にはコケシがギッシリ。楽器よりも在庫数が豊富である。

長い廊下の一番奥の方まで来ると、 座敷わらし神社のある部屋に辿り着いた。

「光苔の間」。
窓辺から差す光の入り具合や、皆に光が当たるようにという意味からそう名付けられたという。
座敷わらしがいつでも入ってこれるよう、カーテンは開けっ放しにされているとか。
こ、こうのり・・・?
ヒカリゴケですね。

部屋の内部は畳張りで、一見すると休憩スペースといった雰囲気。
ただ、先入観の所為かもしれないが、なんとなく他の部屋とは空気が違うように感じた。

そして室内の片隅の窓辺に、 明らかに異質な祭壇が鎮座していた。

これこそが座敷わらし神社である。
魂入れをしていない為、正式な神社では無いそうだが、いつしかそう呼ばれるようになったという。
なんでこんな端っこの窓際に・・・。
思ってた神社のイメージとだいぶ違うのですが・・・。

この辺りでは、誰もいないはずなのに子供の姿が見かけられるなど、 座敷わらしと思われる存在の目撃情報が後を絶たず、 社と祭壇は同地を訪れてご利益があったある人物が作って寄贈したものらしい。

すると、噂を聞いて訪れた参拝客が、 自然とお菓子や玩具などのお供え物を奉納するようになり、やがて現在のような、いかにもな状態になったそうだ。
どのアングルで撮っても、ふなっしーの主張が強い・・・!
家屋の精霊的存在に梨の妖精を捧げるとは、なかなかのセンス・・・!

天井付近の社の中央に、御神体の座敷わらし像がある。

この子供の像は、廃校が決まった際に 校内の物を整理していたところ、たまたま見つかったものらしい。
以来、座敷わらしの神像としてここに祀られているそうだ。
これが座敷わらし・・・なのか?
なんとゴールデンじゃないですか・・・。

静けさが漂う中、太陽の光で小刻みに動く玩具が唯一絶えずカタカタと音を鳴らし続け、シュールであった。

窓に貼られていたポスター、「エキゾチックジャパン遠野郷」。
エキゾチックにも程がある。

さり気なくあった座敷ゴジラ。

カールが無いかと邪な気持ちで探してみたところ、 同じタイミングで東日本での生産が終了となるピックアップはあった。
食べちゃダメですよ?
カールでもないのに食わねーよ!

目の前には子供用のアパレルコーナーがあり、それっぽい雰囲気を盛り上げる。 恐らく参拝者から奉納されたものなのだろう。

子供が好きなものという事なのか、 クリスマスツリーも常設。

室内にあるポスター。
しかし平仮名だったり片仮名だったり、名称の表記が統一されにくい存在だが、柳田國男の『遠野物語』では「ザシキワラシ」または「座敷ワラシ」の表記で話が掲載されているそうだ。
「ザシキワラシ」って、一瞬ザンギエフかと思ったよ。
なんちゅー見間違え方ですかい。

赤子を入れる籠(えじこ)の中にいる座敷わらし。
そういえば青森の新郷村にあるキリストの墓にも同じものがあった。

ここの黒板はメッセージが一番多く、テンションも高い。

リアルテイストな座敷わらしの絵。
なんとなくアスペクト比がおかしい気もするが、どうなんだろうか。
頭を凄いぶっ叩かれたみたいな感じに見えね?
髪型がバナナマンっぽいんですかね・・・。

いい感じに座敷わらしに関する説明が書かれていたので、各自適当に参照されたし。

それにしても、こっちの座敷わらしはやたら可愛い。
ペコちゃんを公開処刑する萌え美少女っぷりである。
ナニコレ、ツイッターのアイコンにしたい。
それはやめといた方が・・・。
と、その時!

祭壇を写した写真に、怪しい光が写り込んだ!
座敷わらっしーかッ!?
ただの指ですよねそれ。
オカルトクソ番組みたいな捏造はやめましょう。

光苔の間の様子を動画でもどうぞ。

こちらは校舎の最深部にある体育館。

壇上のドラム。 定期的にイベントが行われているようだ。

旧・大出小中学校の校歌。
自然の豊さを全面に押し出している歌詞だが、 4番の最後に来ると、急にクライマックス感あるスケールの大きい表現になるのが注目だ。

さて、部屋を出ようとした時だった。
我々を除き、近くには誰もいないはず(管理人さんはだいぶ離れた事務室内にいる)にもかかわらず、 「ミシミシッ」と何者かが廊下を歩く足音のようなものが聞こえてきたのだ。

座敷わらしなのかどうかは不明だが、妙な気配を感じた我々に一瞬、今日一の緊張が走った。
いいぞ、オカルトサイトっぽい感じじゃぞ!(そわそわ)
大魔王様、ちょっと今は静かにしてくださいよ!(ひそひそ)

もっとも、古い木造の建築物なので、風の影響を受けた外壁や、僅かな室内の気圧の変化などにより、 木材がきしんだ音だったのかもしれない。
恐らく昔の人は、こういった些細な異変を敏感に感じ取り、見えない力に畏敬の念を込めて語り継いだ事で、 座敷わらしなどの存在が誕生するきっかけとなったのだろう・・・などと、もっともらしい科学的な推論を頭によぎらせながら、 我々は学校を後にした。
あるいは、人々の信仰心が集まって実体化した守護霊的な存在なのかもしれんな・・・!
大魔王様、たまにいい感じにまとめようとしたがりますよね。無駄に。

続いてすぐ隣にある早池峰(はやちね)神社へ。
やはり座敷わらしがいるとされる場所で、一説にこの辺は、県内で最も座敷わらしが目撃されるエリアとも言われている。

この神社では、毎年4月29日になると「座敷わらし祈願祭」なるものが厳かに執り行われ、大勢の人々が集うという。
一説では昭和58年、この神社に新潟からある参拝客が訪れたそうだが、 どういう訳か座敷わらしがその人の車に乗って家までついていってしまった。
するとその後、彼の事業は大成功を収め、お礼に神社に多額の寄付をするまでになったそうだ。
こんなエピソードがきっかけとなって、昭和63年から毎年、 幸運の象徴である座敷わらしの依り代となる女の子の人形が、10体だけ授与される祭りが行われるようになったという。
こんな田舎で数量限定の人形を争奪するとか胸アツじゃな。
ちょっとしたワンフェスみたいっすね。

本堂の横手には、好事家の見所である祠がある。

日頃から当サイトを閲覧している勘のいい皆さんなら、もう大体何であるかお分かりになるとは思う。

ちーーーん。

そう、もちろん金精様である。
座敷わらしが出現すると言われている一方で、こんなアダルトな代物が普通にあるのが面白い。
マスコミが報道しないだけで、日本の田舎は割とおちんちんランドみたいじゃな。
感覚が麻痺してきたのか、もはやこんなのあっても普通ですよね。

神社を後にし、周辺を軽く散策してみた。

熊の警告看板。
よく見かける「○○出没注意!」という短文で力強いパターンも恐いが、 長文で冷静に書かれていても結局それはそれで恐いという事が分かった。
色々とヤバい奴が出没する地域じゃなまったく・・・。
しかもちょうど今くらいの時期(訪問時は6月)は交尾期なので、オスがメスを求めて積極的に活動するみたいですよ・・・。

今はもう児童が通う事はないかつての通学路。
熊とか出るならそれも仕方あるまい。

早池峰神社のすぐ近くにある民宿わらべ。
基本的に座敷わらしというと、先程の祭壇のように玩具やぬいぐるみ、お菓子などがたくさん置かれた旅館の客室をイメージすると思うが、ここもそんな部屋がある場所の一つである。

一番メジャーなのが二戸市の金田一温泉にある緑風荘だが、 2009年に火災で全焼した為(中庭の座敷わらしを祀った祠は無事だった)、現在は新しい建物になっているらしい。
このわらべには、神社から座敷わらしが遊びに来ているのではないかと考えられているそうだが、 残念ながら、スケジュールの都合でこの日は泊まらず外観だけ撮影して失敬した。
一応今朝、電話で部屋予約しようとしたら余裕で無理じゃったわい。
当日とか馬鹿だろアンタ。
こーいう所は数ヶ月先まで予約一杯なのが基本ですからね。

旧大出小中学校の廃校後のある日、 現在のふるさと学校の管理人の奥さんが、教室で女の子を目撃するという事があったそうだ。
するとその夜、学校を残す為に管理して欲しいとの依頼の電話があったという。
やはり目撃した者にいい影響を与えてくれる座敷わらしが、この学校の周辺にいるという事なのだろうか。
安易にパワースポットとして紹介したい訳ではないが、独特なノスタルジックさと不思議な空気を併せ持つ魅力的な土地なので、 あなたも幸運をゲットしに参拝してみてはいかがだろうか。


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