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茨城県の筑波山山腹には、ガマランドと呼ばれるミステリーゾーンが存在する。
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筑波山ガマランド(ガマ洞窟) |
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ガマランドは、筑波山山頂に続くロープウェイ乗り場の、
つつじヶ丘という場所にある。
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傷だらけで挑戦し続ける男、オカフジ隊長だ! ナイスな洞窟があるっていうんで、遊びに来たよ! |
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友達はGWにディズニーランド行ったってフェイスブックに書いてました。それに引き換え、我々はガマランドなんですね・・・。 |
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ここだって、茨城のディズニーランドみてーなもんじゃろ・・・!
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一見すると現地の名物であるガマの油にちなんだ観光施設の様だが、その内部には常人の思いも寄らない阿鼻叫喚の暗黒洞窟が広がっているのだという。
そして、その最深部には、主である身の毛もよだつおぞましい姿の巨大ガエルが潜んでいるとされる! |
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建物の正面にこれ見よがしに鎮座するのは、ガマランドのミッキー的存在である巨大ガマガエル。その名も願いガマ。
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このふてぶてしい面構えで「家内安全」だと・・・!? |
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おいおいおい、それはさすがにダメだろ。 尺ってものを考えろ、お前は! |
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そしてガマの背後には、今回の探索のメインとなるガマ洞窟が静かに口を開けて待ち構えていた。 古より犠牲者が後を絶たないこの戦慄の洞窟に、今回、我々探検隊は決死の覚悟で挑む!果たして、その結末とは!?
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既にこの時点で怪しい雰囲気が滲み出ている洞窟の入口。
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未だ昭和の雰囲気が漂うお土産屋の様子。
駐車場にたくさん車が停められていた割に、この日のガマランドのヒト気は実に疎らであり、
基本はスルーされがちな場所の様であった。
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このサイトを見てるちびっ子の諸君、
これから先、長い人生の間には、こういう洞窟の中に入る事があるかもしれない。 |
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いいか、今後洞窟に突然入る事があったら、生き残れるぞ。最後まで見るんだぞ。 |
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ガマの油グッズ売りまくりの売店で、ガマ洞窟の入場券(大人500円、子供200円)を購入し、いざ探索開始。
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売店のおばちゃんが、一瞬「本当にいいんですね?」みたいな眼差しを向けてきたのが気になるぞい・・・。
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なんともゆるい雰囲気ですね・・・。 自ら「ミステリーゾーン」って書いちゃってるんですね・・・。 |
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と、その時! |
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ギャガ━━ン!
「入場料の払い戻しはいたしません」と告げる不吉な看板がッ!!
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さては、ぼったくりだって怒る客が結構いるって事なのか・・・!?
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洞窟の中に一歩足を踏み入れると、
何故か小物の雑貨が置かれまくった玄関みたいな雰囲気の通路が奥まで続いてた。
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恐る恐る薄暗い通路を進んでいく。
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それにしても、しつこいくらい「入場券を必ず買うよう」アナウンスする看板がかけられている。
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有料なの知らずにうっかり入ってしまう人が結構いるんでしょうかね・・・。 |
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これでまさか金を取られるとは思わないんじゃねーか・・・?
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穴だけに、あなどるなよ。洞窟をあなどったら、死ぬぞ。 |
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のれんの先は壁も黒塗りになり真っ暗。
フラッシュ撮影により写真では明るく見えるが、実際の視界では蛍光塗料で描かれたお化けが怪しく光るこんな感じである。
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途中、通路を隔ている剥がれ気味のベニヤ板の扉を開けて進む・・・
と、その時!!
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何かしら首吊り死体っぽいもんがぶら下がってるー!!
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落ち着け!ほふく前進、ヘッドダウン、ヘッドダウン! |
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細長い通路を抜けると、
そこにはお化けとも粗大ゴミとも取れるオブジェが乱雑に並べられていた!
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我が目を疑う光景に震撼する探検隊一行!
(以下、いちいちツッコミを入れていくのもアレなので、ダイジェストでお送りします)
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そう、ガマ洞窟なんて謳っているが、
つまりその実態はお化け屋敷だったのである。 なお、様々な血まみれ埃まみれのオブジェが設置してあるが、
基本的に内部に光源がほとんど無い為あまりよく見えず、どちらかと言うと暗闇の恐怖が勝っている。
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なるほど、コイツは色々な意味で戦慄の光景じゃな・・・!
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この手作りお化け屋敷な感じが人間の狂気を垣間見たようで
むしろホラーですな・・・。 |
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たしかガマをモチーフにした洞窟に入ったはずだったが、
通路の分岐点で唐突に「巨大イノシシ」の存在を告げる看板があったので、矢印の方へ行ってみる事に。
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巨大イノシシだと・・・!?
気をつけろ・・・気を抜けば命を落としかねんぞ・・・! |
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通路の突き当たりにさしかかると、ゴツゴツした岩肌の前に、「猪明神」と書かれた看板付きの檻が設けられていた。
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ギャガ━━ン!
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そしてそこには巨大イノシシの姿が!!一行に緊張が走る!
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さあて、気を取り直して、本筋のガマ洞窟である。
イノシシなんかに用は無いのである。
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蛍光塗料の壁画が綺麗なトンネルを抜ける。
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おっと、どさくさに紛れて見覚えのあるキャラの壁画も。
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大人1人通るのがやっとの幅で、
真っ直ぐに伸びる暗黒の通路。
まるで冥府まで続いていそうな薄ら寒さを覚える。
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またもグチャグチャなマットがあって足元が不安定じゃな・・・。 |
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進んでいると、もの凄い形相の晒し首がメンチ切ってきた。
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ここぞとばかりに置かれているB級名物の魔改造マネキン。
そういう演出なのか単に手入れがあまりされていないのか、かなり薄汚れている。
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探検隊一行がそろそろ読者も飽きてきているんじゃないかと危惧し始めた、と、その時!! |
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ギャガ━━ン!
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ついにその姿を現したガマ洞窟の主、巨大ガエル!! 探検隊に再び緊張が走る! |
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おちちち落ち着けイ!!大きな声を出して刺激を与えるなッ! |
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なんとおぞましい姿であろうか。
長年に渡りお化けだらけの暗黒洞窟に君臨している事もあってか、もはやアンデッド化している。
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死ぬほどカエルが嫌いな私としてはトラウマものの光景ですけどね・・・。
なんとなくラブランド・フロッグを思い出します・・・。 |
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・・・いや、ダメだ危険過ぎる! 下手をしたらビヨ~ンと伸びる長い舌で丸呑みにされかねないぞ・・・! |
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隊長が瞬時に危険を感知したおかげで、からくも九死に一生を得た探検隊。 気を取り直してさっさと先に進む。
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ところで、岸壁から何かが染み出ているように見えるが・・・。
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ここでも怪しく光る蛍光塗料で描かれたお化け。
実際の視界ではこんな感じである。
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金網の中がよく見えないのでフラッシュ撮影してみたところ、
もう言い逃れできないくらいゴミ捨て場みたいになっていた。
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神聖さと同時に奇天烈な雰囲気を漂わせるガマの祭壇スペース。 ネタなのか本気の信仰心から奉られているのかは不明だ。
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そして、ようやく外の明かりが見えてきた。
どうやら暗黒洞窟もここで終点らしい。
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なんとガマ洞窟の出口は、先程入場券を購入した売店の奥だった。
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おいおいおいおい、
出口がこんな場所につながっているとはな! |
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さて、恐怖のガマ洞窟から無事に生還した探検隊であったが、
ガマランドはまだ終わらない。外の階段を登り2階へ。
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階段を登りきると、
そこにはなんとなく哀愁が漂う娯楽空間が広がっていた。 |
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高台にはガマ大明神がデーンと鎮座し、下界を見下ろしている。
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まるで昔懐かしいデパートの屋上のような雰囲気。 しかし雨ざらしの遊具(主にライド系)は所々錆び付いており、順調に朽ち果てつつあるようだ。
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つーか螺旋階段の足場が途中柔らかくて、そのうち崩れそうな感じじゃったぞ・・・。 |
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気をつけろ、洞窟の外でもどんな罠や仕掛けがあるか分からんぞ! |
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レトロなプレイコーナーの先にも、高台の斜面へと続く階段が。
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何もこんなところでも「ミステリーゾーン」アピールをしなくても。
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ガマ大明神の御前へと続く細長い遊歩道。
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高台からの眺め。
この日は好天に恵まれた為、なかなか遠くまで見渡す事が出来た。
筑波山からは場所によってはスカイツリーも見えるという。
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威風堂々としたガマ大明神。
その手前には、こんな所までわざわざ登ってきた者へのオプションとして、
願い事を書いて奉納する為の板(まさかの1本300円)や、触れるとエネルギーが伝わる「名物・手の石」なる石があったりする。
筑波山ではこうした奇石が複数出土しており、それぞれにまつわる伝説も語り継がれているという。
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なるほど、どうやらこのガマ大明神というのは、山そのものが御神域として崇められている霊山・筑波山への信仰心を具現化した存在のようだな・・・。
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そしてこれが、ガマ大明神の祠。
「東日本大震災復興」と祈願する近年つけられたと思われる看板もあり、引き続きちゃんと信仰の対象となっているようだ。
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ところで、ガマ大明神の脇には、筑波山山頂への登山道に続く横道が伸びている。
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登山するつもりなど毛頭無かったが、なんとなく興味本位で進んでみると・・・
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いつの間にか道が本格的な感じになってきた。
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岩石や丸太が落ちてくるかもしれん! 危機センサーを研ぎ済ませろ! |
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途中、何やら「生命の石」とかいう中二心をくすぐるモノの在り処を告げる看板が唐突にあった。
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おいおい、生命の石だと!?
一体全体どんな凄い代物なんだ・・・!?
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賢者の石すら凌ぎそうなレアアイテムっぽいものがこんな場所に!?
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で、看板の少し先には、何やら朽ち果てた祠のようなものが。
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どうやらこの辺にあるのが生命の石らしいが・・・。
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その真ん中でコケ生やして転がってるやつじゃないですかね・・・? |
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これはお前、名前負けしてるにも程があるだろ・・・。
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簡易的な鳥居の横には明らかに場違いな西洋天使のオブジェがあったり、
文字が色あせて読めないが何かを主張する看板があったりと、もうなんか訳が分からない事になっていた。
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登山口周辺の風光明媚な景色。
しかし、相変わらず謎のオブジェが置いてあるから油断できない。
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この眺めはディズニーのアトラクションなんかじゃ見れないじゃろう。
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シーの方には行った事ないくせに何言ってるんですか。 |
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ありがとう、ありがとう。おいしいコーヒーになってくれよ。 |
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うわ、この人またコーヒーをドリップしだしましたよ!? |
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う~ん、洞窟のあとのコーヒーは格別だな。人生もそういうもんだ。 |
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爽やかに晴れ渡る青空の下だが、
本格的にイミフな事が書かれた看板に軽く恐怖を覚える。
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もしかしたら、売店の建物の屋上に設置されているこの謎のオブジェ(シマウマが乗った巨大ガマガエル)と何か関係があるのかもしれないが、真相は不明である。
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無料ジャンボすべり台があったので、せっかくだから最後はこれでガマランドから脱出したいと思う。
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しかし、いざ腰を下ろして滑ろうとすると、
別にローラーがついている訳ではなかった為、これが全然前に進まない。
尻で堅いコンクリの感触を味わいながら、ほとんど自分の足でズリズリと進んでいく。
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いやこれ、ケツがゴツゴツして痛いだけじゃぞ・・・! |
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時代に取り残されたミステリーゾーン、ガマランド。 正直に書いたら、図らずも全体的にディスり気味にお送りしてしまったが、B級スポット好きにはもちろんの事、
懐かしい雰囲気と同時に素朴な恐怖感を味わいたい人には、かなりオススメの物件である。
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今日も筑波山には巨大ガマガエルのオブジェが構え、
訪れた多くの登山客達にチラ見されている事だろう。 こういう場所が今後も末永く残り続けるよう願うばかりだ。
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