ナレーション: 21世紀になって久しい現在! だがしかし、科学万能の時代にも、世界各地には未解明の謎が数多く存在する! 埼玉県川口市には通称「ゴリラ公園」という謎の地帯があり、 そこでは古来よりビッグジョーと呼ばれる未知の巨大猿人が頻繁に目撃されているという! 近隣の村人達を恐怖に震え上がらせるその生物は、なんと体長4m以上! これはあのビッグフットやブリッケツすら凌駕する大きさである! 果たしてビッグジョーの正体とは一体何なのか!? それは有史以前の古代生物の生き残りなのか!? ギャガ―――ン!
密林では一瞬の油断が命取りだ・・・!危機センサーを研ぎ済ませろ! バモスッ!!
隊長・・・、鼻毛かなり出てますよ・・・。
どんなUMAじゃろうがSNSを通じてただの確認動物にしてやんぜ!
「ゴリラ公園」とか名前からしていい予感はしねえがな・・・!
そして我々は、現地先住民による弓矢での歓迎を受けたり、 坂から転がり落ちてくる丸太を避けたり、蠢く毒蛇や毒グモやサソリの包囲網を抜けたり、 隊員の崖からの転落、川に架かる吊り橋の崩落、底なし沼でズブズブなどの一連のイベントを経て(諸般の事情によりカット)、 ついにビッグジョーの姿を捉える事に成功したッ!!
おい!あれ、ビッグジョーじゃないのかッ?!
なんというこの出オチ感・・・!
まさかこんな簡単に見つかるたぁな・・・!
お、大きな声だすな・・・!おちち落ち着けえ・・・!
こいつはいささか・・・ヤヴァそうだな。
どうやらビッグジョー本人で間違いないようだな・・・!
アレで違うとかありえねーじゃろ・・・。
ってか何だよこの看板は・・・。
デフォルメとはいえ、実物と雰囲気が違いすぎだな・・・。
いかがであろうか、この雄々しき姿。 掴んでいる時計が簡単にひん曲がってしまっている事からも、 相当な腕力である事が察せられるであろう。ちなみに15分おきに目が左右に動くらしい。
おっそろしいなあ・・・!なんてデカさだ、なあ、おいっ! 想像していたより1.5倍はデカいぞ・・・!気をつけろぉッ!
どうします隊長、とりあえず麻酔弾を撃ち込みますか?
いや、恐らくヤツには通用しないだろう・・・! それに迂闊に手を出すのは非常に危険だ・・・!怒らせれば人間など一捻りにされるぞ・・・!
こんな奴を捕獲なんざ無理だろ・・・。
そんな事よりウンコとか投げてこねーよな・・・?
ここゴリラ公園は東京外環自動車道の直下に位置しており、 普段は主にBMX(自転車)のモトクロスコースとして地域住人に活用されているらしい。
おい、武器を捨てろ!敵意が無い事を示すんだ!
なんと、命知らずの隊員の一人が不用意にもビッグジョーに接近! 人間(約1.8メートル)と対比するとその巨大さがお分かりいただける事かと思う!
な、何やってんだ!下手に刺激するのはよせッ!
これだから素人は・・・!まったく世話の焼ける・・・!
待ってろ、今バナナでこっちに気を引いてやる! ・・・って、うわこれ腐ってる!?
ダメな人類の進化図みてーになってんぞい!
突然の騒がしい来訪者に、怒りをあらわにするビッグジョー!
ば、バケヤロウッ!!早く逃げろォ!
無謀にも素手でビッグジョーに挑む探検隊!どう見ても瞬殺される感じである!
うわああああー!?こうなったらヤケクソだぜー!!
ドンキーコングVS.ゴリ男ブラザーズか!?
うおーい!大丈夫かあー!!?
待ってろ、今たっぷり鉛をご馳走してやる! ・・・しまった、弾切れだっ!
いわゆる「ここは俺が時間を稼ぐ、お前らは先へ急げ」的なシチュエーション!もはや現場は阿鼻叫喚の修羅場と化した!!
タイムッ!作戦ターイムッ!!
そんなヒマねえじゃろがッ!
隊員は焦り冷静な判断を失っていた。水も食料も切れかかっていた。 疲労と緊張感も極限に達していた。 腕白でもいい。大切なのは慌てない事。 それが再確認出来ただけでも、撤退も恥ずべきことではない・・・!
今回、我々探検隊は残念ながらビッグジョーの捕獲を断念せざるを得なかった! その圧倒的なパワーの前に、文明社会のぬるま湯に浸かりきった人間達がかなう訳も無かったのである! だが、人知を超える巨大猿人は埼玉県川口市の密林に確かに実在していた! 全てを黄昏色に染める夕日が、まるで我々を祝福しているかの様であった!光り輝くもの達のなんと美しい事か・・・!