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[2010.01.29]

危うしライダー!恐怖の仏ゾーンを突破せよ!



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愛知県豊田市の矢作川沿いにはですね、前田公園ってな、昭和9年に地元の実業家であった前田栄次郎氏が、この地に観光施設が必要だって事で、私費を投じて造った広大な面積の宗教公園があるんですよ、ええ。
ここはですね、山中に沢山の仏像やオブジェが設置されてて、個人の趣味が強く反映された場所なんですがね、この公園内の一画にある「六角堂」って呼ばれる建物周辺で、怪しい噂が絶えないそうなんですねえ。
何てゆんですかねえ、どうも様々な霊が溜まってる様でしてね、曰く、夜ここの道を通ると髪の長い女性の霊が出るとか、敷地内の何処かに首無し地蔵があるとか、さらには、10数年前に近くにある高校の生徒がいじめを苦に、近くの木で首吊り自殺した事件が実際に起きてるらしくてですね、彼の霊が出るとか何とかって話等々があるみたいなんだなあ・・・。
昼間でも薄暗い場所らしく、嫌~なもんが見えちゃいそうな、独特な雰囲気が漂っているみたいですよ。



ズラ~~~ン
(前田公園名物100段の石段)

ぬう、徹夜明けの階段ウゼー・・・。
この独特の間隔が登りづらくてやってられんな・・・。

六角堂だかいっこく堂だか知らないけど、もっと気の利いた低い場所にあれってのよ・・・。

まったくだファック・・・。あれ、そーいや卑猥マンはどーした?
ついに猥褻容疑で逮捕されたか?

いや、さすがに車でちょっと仮眠して待ってるそーですよ。
これ以上ちゅどる訳にはいかないでしょうからね・・・。


しばらく登っていくと、国会議事堂チックな建物がありやしたよ。
何じゃこりゃ。

けしからん、国民の血税でくだらんものを造りおって・・・!

これは東京地検特捜部に動いて欲しいものだ、まったく。

教団の構成員数が3万人越えたら国会にカチコミしに行くべー。

いや、別に政府は絡んでねーだろ多分。


ってか祭壇みたいなとこに謎の晒し首が!

としまえんにこんなのあったな。

ケケケ、無残な獄門だぜ。まったく世も末だな。

どうしてこんな猟奇的な事に・・・。怪人の仕業か・・・。

何てアンニュイな表情してんだ・・・。
明後日の方向見ちゃってるじゃないの・・・。


更に先に進んでいくと、「よもやここまで辿り着こうとはな・・・。だが、この四天王の1人である私を倒せるかな・・・?」とか言い出しそうな、高みの見物を決め込む誰かの姿が・・・!

さては暗黒死ね死ね団の幹部・地獄老子かッ!?

何なのよ、その恥ずかしい世界観は・・・。

誰だよコイツ。ラーメン好きそうな顔しやがって・・・。

よく見たら、一応そこに名前刻まれてるじゃねーか。


なーんだ、何処の古代中国人かと思いきや、どうやら聖徳太子こと厩戸皇子(うまやどのおうじ)らしいアルよ。
冠位十二階とかの制定お疲れ様っす。

え、これ太子なん!?またまたご冗談を!

だってそう書いてあんだろーが!

教科書や旧1万円札で見たのよりブサイクですね・・・。
エロDVDのパッケージ修正みたいなもんかな。

一度に10人の話を聞き取るどころか、コイツ途中で寝そうじゃん・・・。


そんでもって前田家記念館、通称・六角堂に到着しましたよ。
前田氏の先祖代々の納骨堂になっているそうな。

だが、しかし・・・。

ファック!鍵がガッチリ閉まってて扉開かねーぞ!
ここの地下室に入りてーのに!

カイザー・フェニックスでぶっ飛ばしてやろうか?

それじゃお堂が火事になっちゃいますよ。
ここはライダー・スマッシュの連打でブチ破りましょうか?

アンタら自重せい!


押したり引いたり唱えたり色々試したが、どうにも扉が堅く閉ざされて無理ぽなので、仕方無く「べ、別に六角堂の事なんかどうでもいいんだからね!」っていうツンデレなノリでとっとと先に進む事に。
すれ違う散歩中の老人に爽やかに挨拶を交わしつつ、麓から結構登ってきました。

フッ、この様に挨拶がきちんと出来る好青年を装っておけば、まさかわざわざ東京からやって来た心霊目当てでウロついてる不審者であるたあ夢にも思われまい・・・!

いやー、全身から放たれる怪しいオーラでバレるだろ・・・。

まあ、こんな朝っぱらから霊もクソもねーけどな。

それにしてもこの登り、かったるいわねー。
ねえ、誰かおんぶしてくんない?このか弱き乙女を。

フッ、1800円(時価)から応相談じゃ!

意外にリアルな価格設定ですね・・・。


戦時中にこの公園にあった銅像は軍用物資として持ってかれ、戦後も灯篭や仏像群が持ち去られたり破壊されたそうで、今は所々に残骸の様なものが見かけられる。
この地球っぽいのも、元々は銅像の台座だったのかもしれない。


しばらく道なりに進んでいくと、木陰にさり気無く設置された首が無い異様な仏像を発見。

これがさっきの晒し首の本体の様だな。

夜中だったらさぞ不気味だったろうけど、今は全然っすね。
むしろ芸術性すら感じる。

とりあえずバタ子や、彼に新しい顔をッ!

誰がバタ子かッ!マスクしてるけど別にパン工場の人じゃねえし!


先程の首と合体させてみるとこんな感じになるっぽい。(※想像図)

完全体でも何かイラッとする雰囲気だなコイツ。


まさに外道ッ!ライダー・ギロチン・アタック!

良い子の皆は真似しないでくれよなッ!

このクソ罰当たりが・・・!
「仏像をブツぞう」とかくだらん非人道的シャレをかましやがって・・・!

いや、そのシャレ察知したのアンタだけだと思うが。

いいぞライダー!俺と一緒に2ちゃんで叩かれようぜ!


道から外れた木々の合間に隠されるかの如く、所々にこういった仏像が設置されている。
一体一体が手間をかけて造られたはずなのに、あまり前面に出して配置されていないのは何故なのだろう?

もしやここら辺に散在する仏像って、実は元々人間だったのが呪いで変えられた姿なんじゃねーか?夜行くと多分呻き声あげるぜ。

ああ、メデューサ的な奴にやられたって事か。

それは恐ろしい怪人っすね!
でも、もしエンカウントしても、この俺が退治してやりますよ!
こんな風に!

あっ、おい、何処行くんだッ!?



説明しよう!
ライダースマッシュ(外道Ver)とは、早朝の公園ならではの開放感により、羞恥心を捨て去り、通常の1.5倍もの打撃力を生み出す必殺技である!

何勝手に自分の見せ場作ってんだよ!
大体さー、ライダーっつーけど、普段は何に乗ってるわけ?

ら、ライダー・マウンテンバイクです。

エコロジストだなお前・・・。

おしっ、ついでにもう10パターンくらい撮っとくか。

それは勘弁して下さいヨ・・・。

調査結果:冬場で木の生い茂りも少なく、天気のいい朝っぱらであった事から、まるで霊的な嫌な空気は感じられず、むしろ高台からの景色が拝められて、うっかり清々しいピクニック気分をエンジョイしてしまうという実践型オカルトサイト的に由々しき事態に。
街灯が無い為、夜だったら確実に(((( ;゚Д゚))))ガクブルな雰囲気なのだろうが、基本的には地元民の憩いの場としての色が濃い様で、そうした昼と夜のギャップが様々な噂をなされる原因となったっぽい事は伺えられた。

オマケ

一方、チュドリオ号で仮眠中のカッパ氏は――。

うーん・・・。
憎しみと恐怖にとらわれてはいけない・・・ムニャムニャ・・・。

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