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[2009.05.05]

【巻末付録】サン・ガルガーノの歩き方



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サン・ガルガーノはシエナから南西に約33kmの丘陵地帯にあり、周囲に街は無く、アクセスが非常に悪い。
そこで僭越ながら、行ってみたい人の為に、いくつかの手段をご紹介しよう。
なお、移動の基点となるシエナ駅に辿り付いている事が前提だ。
フィレンツェからなら、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のすぐ側にあるSITAという会社の直行バスで、シエナの市街地まで約1時間15分。
運賃は6.5ユーロ。
市街地から駅までは距離があり、歩いて20分程かかる。
一方、列車だとシエナ駅まで1時間半はかかるが、運賃は5.6ユーロと若干安く、市街地から駅まで移動する手間が省けるので、めんどくさがりの人にはコチラをお勧めする。


さて、サン・ガルガーノに行くのに最も簡単な方法は車だ。
国際免許証を持っていて、レンタカーを借りれる程にイタリア語が話せる自信があるなら、これを利用するに越した事は無い。
しかし、山の中をグルグル移動する事になる為、ある程度の土地勘が無いとかったるい事山の如しだろう。


次に、シエナ駅発のバスで、サン・ガルガーノに行けるものがある。
それはマッサ・マリッティマ(Massa Marittima)行きのバスなのだが、これの1日の本数が極端に少なく、しかも発車時間がどれも10時前なので、なるべく朝早くにシエナに辿り着き、駅のバスの切符売り場で行きと帰りのチケット(片道2.3ユーロ)を購入する必要がある。
早起きもへっちゃらで、とにかく運賃を安く済ましたい人はこれを利用されたし。
首尾良くバスに乗れて、ラジオの曲を口ずさみつつ山道を豪快に突き進む運転手のおっさんを見ながら、座席で1時間も揺られれば、サン・ガルガーノの最寄であるパラッツェット(Pallazetto)というバス亭(上の写真の場所)に到着する。
あとは草原の向こうに見える修道院跡や礼拝堂の方へ道なりにブラブラ歩いて行けばいい。
ただし、このバス、帰りのシエナ行きに乗れるのは17時25分頃に来るやつのみで、これを逃すと厄介な事になるので注意が必要だ。


バス亭付近には、待合室の廃墟の様な掘っ立て小屋がある。
内部は荒れていて汚いが、一晩過ごす位なら問題無いレベルなので、うっかり帰りのバスを逃した際には、野宿ポイントとしてお勧め。


シエナ駅からは、もちろんタクシーも利用可能。
駅を出て右手に客待ちの運転手がいると思う。
今回、大魔王らも、行きはタクシーを利用した(帰りはバス)。
少々値段は張るが、自分の好きな時間で移動出来るのが何よりのメリットなので、懐に余裕がある人は使うといい。
気になるタクシーの運賃は、シエナ駅からサン・ガルガーノまで54.35ユーロかかった。
相場としては妥当な感じだし、帰りのバスとほぼ同じ道を使用していたから、遠回りとかでボラれてはいないはず。


帰りのバスまで時間がある場合は、修道院跡のすぐ近くにあるこちらの建物に寄ってみるのもいいだろう。


まだオフ・シーズンだった為、実にさり気なくて見逃しそうな営業状態だったが、ここにちょっとしたバールがあり、お土産や食べ物が売っている。
客がいなくて暇そうだったおばさんが、にこやかに歓迎してくれた。


パイを一切れほお張りながら、貸切の店内でゆっくりバスを待つのも一興だ。
ところで、日本でこんなフォークの刺し方したら、お母さんに怒られるよな。


Ciao!
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