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[2019.07.13]

全米視聴率No.1!UFOドラマ『プロジェクト・ブルーブック』のススメ



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この7月、いよいよヒストリーチャンネルのUFOドラマ『プロジェクト・ブルーブック』が日本に上陸する。
SF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督が制作総指揮を務める事もあり、 どう考えても“面白くならない訳がない”といった感じの期待作である。
本国アメリカでは1月から放送が開始され、第1話の視聴者数が『ゲーム・オブ・スローンズ』超えの350万人を記録。
これはヒストリーチャンネル過去6年の作品の中で最高の数字で、2018~2019年シーズンのケーブルテレビの新ドラマとしても堂々のNo.1だというから、並々ならぬ注目度の高さが伺える。

既に先行放送が行われているが、日本での本放送開始は本日<<2019年7月13日(土)20:00~>>という事で、今回はこの作品についてご紹介したい。


【作品のあらすじ】
ある日、ノースダコタ州のファーゴ上空でパイロットのヘンリー・フラーは、飛行中に未知の飛行物体と空中戦の末、操縦不能となり意識を失う。空軍のハーディング大将は、科学的見地から調査を検証するために天文学者のJ・アレン・ハイネック博士をスカウトするようマイケル・クイン大尉に命じる。当初はクインの誘いを断ったハイネックだったが、彼の説得でオファーを受け入れ、2人はフラーの事件の調査を始める。(ヒストリーチャンネル公式サイトより)


「プロジェクト・ブルーブック(Project Blue Book)」とは、かつてアメリカ空軍が指揮していたUFO調査機関のコードネーム(※1)である。
1947年に空飛ぶ円盤が出現したケネス・アーノルド事件以降、 全米で未確認飛行物体の目撃報告の増加を受け、安全保障上の脅威があるか見極める為、空軍のエドワードJ.ルッペルト大尉によって開始された(※2)。
同機関は1952年~1969年にかけて、UFO事件に関する12,000以上もの情報を収集し、極秘裏に調査を行っていたという。
当時の調査資料は2015年に機密解除されており、ドラマの各エピソードは、それらの実際の内容に基づいて制作されている。

※1:軍関係者がUFO研究を大学の期末試験(解答用紙が青い表紙の小冊子=ブルーブック)の準備に例えた事にちなむ。

※2:アメリカ空軍のUFO調査機関は、1948年1月にオハイオ州デイトンのライトパターソン空軍基地(当時はライトフィールド)内に設立された 「プロジェクト・サイン」以降、コードネームを改称しながら約20年に渡り存続。
1949年2月には「プロジェクト・グラッジ」となり、同年12月に閉鎖されるも、1951年10月に再開。
翌1952年3月に「プロジェクト・ブルーブック」となり、1968年12月17日に空軍の委託したコンドン委員会がUFOの否定的見解を発表した事を受け、1969年12月に閉鎖されてからは、未確認飛行物体の公式調査は行われていない。

1952年、マサチューセッツ州セーラムにある沿岸警備隊の航空基地で撮影されたUFO(ブルーブックのアーカイブより)。


1951年の冬、ニュージーランドで撮影された写真(ブルーブックのアーカイブより)。
撮影者はUFOだと思ったようだが、これに関してはレンズ雲だったと結論付けられた。


1954年12月27日、ニューヨーク州ブロンクスで撮影された潜水艦型UFO(ブルーブックのアーカイブより)。


ドラマの主人公は、エイダン・ギレン(『ゲーム・オブ・スローンズ』など)が演じる天文学者のJ・アレン・ハイネック博士。
ハイネック博士(写真は1966年当時の本人)は、空軍の依頼でプロジェクト・ブルーブックの顧問を務めた人物で、 当初はUFO否定派だったが、調査を進めるうちに次第に肯定派となった。
プロジェクト・ブルーブックの閉鎖後も独自に研究を継続し、UFO研究の第一人者として大きく貢献した(※3)。

※3:余談だが、スティーヴン・スピルバーグが映画『未知との遭遇』(1977)の脚本を書く際に参考にしたのが、 ハイネックが1972年に発表したUFO研究書『The UFO Experience: A Scientific Inquiry』であり、 『未知との遭遇』の原題「Close Encounters of the Third Kind(第三種接近遭遇)」も、同書の中で提唱された用語である。
そうした経緯もあって、映画のSVとなったハイネック自身も作品にカメオ出演しているというのは、UFO好きやSF映画ファンには結構有名な話。

ドラマ『プロジェクト・ブルーブック』は、そんなハイネック博士と相棒のマイケル・クイン大尉(マイケル・マラーキー)が、 各地で起こる不可解なUFO事件や超自然現象を科学的に鋭く考察・解明していく姿を描いている。
また、アメリカ政府の陰謀やソ連スパイの暗躍といったサスペンスやアクションも入り混じり、ヒストリーチャンネルらしい良質な歴史ミステリー大作となっている。
噂によれば、既に2020年のシーズン2を予定しているとの事なので、 プロジェクト終了からちょうど50周年に当たる今年のうちから、とりあえずチェックしておいて損はないだろう。


「プロジェクト・ブルーブック」自体の詳細については、 今月の『月刊ムー』でもドラマに絡めた特集が組まれているので、そちらを読んでもらえればと思う(他力本願)。
当サイトでは、関連しそうな記事を下記に見繕ったので、 ドラマに興味を抱いた人や、既に一度視聴した人も、よろしければ予習・復習のつもりでご参照ください。

UFO古典事件~未確認飛行物体の黎明期~

UFO関連資料~未確認飛行物体にまつわるエトセトラ~

宇宙人事件~第三種接近遭遇とエイリアン・アブダクション~

宇宙人事件(マイナーケース編)~知る人ぞ知る未知との遭遇13選~

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風谷葵のディシディア~大乱闘スペースブラザーズX~Part2

エリア51視察記~IS TRUTH REALLY OUT THERE ?~


追伸:現在、サイトリニューアル準備中につき、更新頻度が著しく低下し、大変ご迷惑をおかけしております。
しばらく過去ログを読み直すなどして、気長にお待ち頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。

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