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[2018.10.26]

『創刊40周年記念 ムー展』で世界の謎と不思議を目撃してきた



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現在、東京・池袋にて開催中の『創刊40周年記念 ムー展』。
1979年10月の創刊以来、世界の謎と不思議に挑み続けてきた国民的オカルト雑誌『月刊ムー』も、来る2019年で40周年を迎えるという事で、アニバーサリーイヤーに先駆けた大規模な展覧会だ。
ムー民の端くれとして、もちろん今回も遊びに行ってきました。


ムー展の会場は、池袋PARCO本館7階にあるパルコミュージアム。
オカルト男子的には、こんな目的でも無ければ来ないような、一等地のキラキラお洒落スポットである。


にもかかわらず、エントランスでは早くも未知との遭遇を果たし、妙に安心させられた。


しかし、6月にサンシャイン60でUFO展が催されたばかりなのに、またもこの池袋でムー絡みのイベントである。
前回の記事では、「ムー帝国に支配された街」と大げさに書いたが、あながち間違いではないような気がしてきた。


入場料(一般700円、学生600円)を支払うと、チケットと一緒に「ムー40thコーララムネ」(非売品)を貰った。
もしや誌名の由来となったムー帝国の王「ラ・ムー」にちなんでラムネなのだろうか・・・とも思ったが、 さすがにそれは深読みしすぎか。


開催の挨拶である、「ムー新聞」の特別号外。
お馴染みのグラサン怪人こと三上編集長(5代目)を筆頭に、 歴代編集長の皆さんによるありがたいお言葉が並ぶ。


先に進むと、今回も「ムー」の字がデーンと設置された摩訶不思議な空間が広がっていた。
大人達がこれを一生懸命に搬入する姿を想像すると、少々ニヤついてしまいそうだが、一家に一台欲しいインテリアではある。


入って右手の壁には一面、創刊号から最新号までのムーの表紙デザインが西暦順にズラッと並ぶ。
端から端まで見渡せない程の圧倒的ボリュームに、40年という歴史の長さと重みを感じさせられる。


よく見ると時期ごとにデザインの特徴が見受けられたり、色々と発見があって面白い。
創刊200号を迎えた世紀末の1997年~98年頃は、今とはだいぶ印象が違う白地背景のシンプル路線だったらしい。


巨大な創刊号の表紙パネル。
ここはフォトスポットで、 SNS時代に適したオカルト映えする記念撮影が可能。


壁のガラスケースには、実物のムー創刊号も展示されている。


さらにムー創刊準備号なるものまで。
ムー0号に当たる『スーパーミステリー百科』は別雑誌『高2コース』の付録で、コンパクト版は書店の販促用に使用されたものらしい。


創刊号の記事内容が紹介されているパネル。
いきなり総力特集で「異星人は敵か、味方か?」という攻めた記事が24ページも掲載されている。


イラストレーターの生頼範義氏が描いた表紙(創刊号と4号)の原画。
本来は美術館にでもあるべき貴重な作品だが、どういう訳か長年ムー編集部の倉庫に眠っていたとか。
『スターウォーズ』の映画ポスターなども手がけた巨匠だけあって、 壮大なスペースオペラのような世界観がムーの長い歴史の幕開けを感じさせる。


よく見ると、お触り禁止マークの手が河童のようだったりと芸が細かい。
こういう遊び心が40年も雑誌が続いている秘訣なのかもしれない。


次の部屋の中央には、“世界の謎”にまつわる物的証拠が入ったガラスケースが3台設置してある。


UFO事件調査に使ったガイガーカウンター。
UFOの出現した現場やミステリーサークルなどでは、自然界のものとは異なる放射性物質が検出される事があり、この測定器が調査の定番アイテムとなっている。ちなみに特注品らしい。


北米の大型獣人ビッグフットの足型の石膏。
40cm以上はあるこの足型は、並木伸一郎氏がアイダホ州立大学の解剖学・人類学准教授のジェフリー・メルドラム氏から譲り受けたものだという。


なお、真ん中のケースの中身は撮影禁止だったが、 絶滅したとされるニホンオオカミのミイラなるものが展示されていた。


この部屋の三方の壁では、「超能力」「古代文明」「予言」「UMA」「UFO」「心霊」「開運・神秘」について、ジャンル別に過去のムー記事が紹介されている。


「とにかく、地球は滅亡する!」のパワーワード。
世界が終わるはずの2012年末に、新年号の予告をしてネットで総ツッコミを受けていたのも懐かしい。


今年もムー編集部は岐阜のツチノコフェスタに参加していたが(でも大雨で中止)、やはり昔から捕獲しに行ったりしていたようだ。
現地調査に重きを置く編集方針は素晴らしいと思う。


超能力に関するパネル。
秋山眞人氏のオーラ観想トレーニングの記事では、サイキックアイテムの赤青メガネも掲示されていた。


矢追純一氏のUFOリポート。
「異星に行ってしまった男」なるキャッチーなタイトルの記事。


心霊写真に関するパネル。
なるほど、 通りで心霊スポットで霊が出現しないと思ったら、波長が合わなかったのか。


続いてこちらは「ムー図書館」。
これまでの本誌バックナンバーや関連書籍などが本棚に納められており、椅子に腰掛けて読む事が出来る。
下手すると何時間も居座ってしまいそうな危険なコーナーである。


再びあったムー創刊号。
こちらは表紙に擦れや破れが目立つなど、40年を感じさせるリアルな年季の入り具合だった。


100号単位のメモリアル号の書棚。
あと数年で到達する500号が待ち遠しい。


むむむー!?


先日寄稿させて頂いた「サンタ・ムエルテ」の記事が載ってる7月号が、こんなに目立つ位置に!


実はこのネタ、一番最初の段階では、「これを世間に公表するのは危険かもしれない」と思っていた(※)。
しかし、結局はありがたい事に“表紙をめくってすぐの巻頭カラー”に掲載していただき、 今やこんな風にパルコに並んでいるのだから、人生というのは分からないものである。

※何故なら、センシティブな宗教系の潜入記事である事に加え、 何かとドンパチしている印象のあるアミーゴなお国柄、下手したら何が起こるか分からないという懸念があったからだ。


聖者サイババのビブーティ(灰)なんていうレアアイテムも、 片隅の戸棚にさり気なく置かれていた。


ネッシーのフィギュアとムー特派記者カード(※)。
今回の展覧会では、このカードを持っている人は入場無料らしい。

※ムーは創刊から10年ほどは特派記者を募集し、 全国からのミステリー情報を集めていた。
ネタの採用者にはムー特派記者カードが送られ、名前が誌上の名簿に掲載されたという。
ちなみに今の編集長と副編集長も、若い頃はやはりムー読者で特派記者だったらしい。


その他にも随所に、ムーらしい小ネタが仕込まれていた。


振り返ると、そこにはユリ・ゲラー。
アイドルのブロマイドっぽい写真で一瞬誰?となったが、 70年代にスプーン曲げで一世を風靡し、後にポケモンとひと悶着あった事で知られる超能力者である。


ガラスケース内には、彼が曲げたスプーンが展示されている。
まさか、こんな貴重な代物を間近で見れる日が来るとは思わなかったが、率直な第一印象としては、曲がり具合よりも「あ、こんな所にサインするんだ・・・」という感じであった。


中腰になって真横から眺めてみると、改めてスプーンの変形ぶりがよく分かる。
何らかのエネルギーを受けたかのような、リアルな曲がり方である。


ムーはこれまで数々のフィクションに登場しているようだが、 中でもアニメ映画『君の名は。』で印象的なアイテムとして活躍した事は記憶に新しい。
また、そういえば『ゴジラVSキングギドラ』なんていう名作シリーズにも、ムー編集部がそのまま登場している事を思い出させられた。


UMAや宇宙人、古代文明が一堂に集うカオスなフォトスポット。
ムー度満点にも程がある。


少しテレながらも一応、超常現象の一部になっておいた。


反対側の壁には、 ムー40周年を祝う著名人からのメッセージやイラストがズラッと掲示されている。


こちらは撮影禁止だったが、「えっ、マジか!?」といった人から「やっぱりね」という人まで、実に豪華なムー民の名が並んでいた。


展示の終盤には、編集長・三上丈晴氏のデスクをリアルに再現したコーナーがある。


机の上には校正中の原稿が置かれている他、私物と思われるムーグッズがあったり、編集部の超常的日常が垣間見れる。
雰囲気的にはコスモアイル羽咋の館長室(名誉館長は矢追さん)を思い出すが、そういえばあそこにも、ムーのバックナンバーが沢山置いてあった。


しかし、宇宙人がいてもさほど違和感のないオフィスも、ムー編集部をおいて他にないだろう。


よく見たら、窓から何かが覗いている。
余計な情報を誌面に載せないよう監視する闇の勢力だろうか。


背後の壁には、UFO展でも見かけたベビーグレイが座っていた。


天井付近には神棚があるのが、なんとなくスーパーミステリーマガジンっぽい。


こちらはビッグフットの足の大きさを体感できるコーナー。


石膏の足型と自分の足を並べて、サイズを比べる事ができる。
もしかしたら、あなたもビックフットの一族かもしれない。


最後はムーグッズの売店。
展覧会限定や先行販売の様々なオリジナル商品が陳列されており、どれを買うか悩みながら行ったり来たりする来場者が続出していた。


もちろん、 ムー本誌バックナンバー(2018年1月~11月号)や関連書籍も売っているので、 未読の人はこの機会に大人買いしてみては。


ムーのサイクルウェア。
しまムーらでの大量グッズ展開で薄々気付いていたが、 もはやアイテムは何でもアリのようだ。


6階に移動し、コラボカフェの「ムー40th cafe」へ。
店の正面に来ると、お洒落なインテリアがグレイに占領されていた。


さらに外の待合スペースには、何故かビッグフットのポーズとかしている編集長達が並び、傍から見ると色々とヤバい感じの店になっている。


ムー新聞風のメニュー。
料理やドリンクについてよりも、ビッグフットやチュパカブラロズウェル事件の説明に力を入れているあたり、さすがである。


店内はこんな感じ。
引き続きグレイや編集長の他、 あちこちにムーの表紙デザインのパネルが掲示されていた。


案内された席の壁には、 「パーントゥ」の記事を寄稿させて頂いた4月号(No.449)の表紙もあり、ちょっとした偶然に「おっ」となった。


「墜落したUFOワッフル」。
ロズウェル事件をイメージした世にも珍しいスイーツ(1500円)だ。
円盤のお皿部分はクリームやグミ付きのワッフルで、中央の丸い部分はいちご付きの雪見大福のようなアイスで構成されていた。


また、注文内容ごとにノベルティーのオマケがあり、ワッフルの場合は創刊号表紙のポストカードが貰えた。


帰りのエレベーターの扉もムー展仕様になっていた。
『創刊40周年記念 ムー展』は10月29日(月)までなので、まだの人は池袋のパルコミュージアムに急ごう。


それにしても、いつの間にか予定より大幅に長く滞在してしまい、 まるでUFOにアブダクションされたヒル夫妻のように、 時間がワープしたみたいな奇妙な感覚に襲われた。
つまり、それくらい時が経つのも忘れて夢中になれる展覧会だったという事なのだろう。

最後になりましたが、『月刊ムー』創刊40周年おめでとうございます。
これからも頑張って、地球や人類が滅亡するその日まで、世界の謎と不思議に挑み続けてください。

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