RSS Twitter Facebook Mixi Instagram YouTube  

>  Info  >  きょうの終末黙示ログ  > Article

[2017.12.06]

小嶋独観写真展『奉納百景』レポート


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

去る11月下旬の4日間、東京・原宿で珍しい神社仏閣や信仰習俗を研究する小嶋独観さんの写真展『奉納百景』が開催された。
一風変わった奉納物に関する展示を一目見ようと、各地から珍スポット&オカルト界隈などの人々が神仏習合の如く多数集合し、連日大きな賑わいを見せた。
今回はこの今年最後のビッグイベントの様子を、簡単ながらご紹介したいと思う。

会場は毎度お馴染み、デザインフェスタギャラリー。
2015年6月の『珍寺大道場大博覧会』、2016年6月の『珍寺大道場大博覧会2』、2016年12月の『グロテスク☆ポップ』と、 延べ3年間に渡りファンキーブッダパーティが行われた場所だが、これまでの様な展示は今回で一区切りとの事。

会場内はこんな感じ。
壁一面に独観師匠による珠玉の奉納物写真がズラッと並び、 天井からは奉納物のシャンデリアが吊り下げられた。
また部屋の中央には、お約束の神仏オブジェの祭壇的なテーブルがある他、 今回はあまりやる気が無いのか、飲み食いしながら話せる交流スペースが奥に設けられた。

一応今回のテーマは「奉納物」という事なので、あくまで“質素”にやる予定だったそうだが、 結局どうしてもこんな感じになってしまったようだ。

珍寺にとっても重要なファクターである奉納物。
人間の祈りや欲望が具現化した様々なアイテムが大量に連なる写真からは、 現地の濃厚な空気が生々しく伝わってくるようだった。

滑稽な程おめでたかったり、狂気じみて不気味だったりする奇妙な光景の数々を眺めていたら、 一見相反する「祝」と「呪」という漢字が、元々は同じ起源(人が神前で祈る姿)からの成り立ちである事を思い出した。

そしてさらに、 神仏に畏怖しながらも願いを託す人間の信仰心と、 当サイトが追い求める“超自然的なもの”との根深い結び付きさえも想起させられた。

青森県の川倉賽の河原地蔵尊
境内には、若くして亡くなった故人の遺品や2000体もの地蔵が奉納されており、鎮魂の思いに満ちた静かな迫力に圧倒される。
原宿という場所柄、外国人観光客もよく間違えて入ってくる為、 「メモリアルサービス・フォー・ザ・デッド」というざっくりした英語の説明もなされていた。

大分県の白鹿権現
猟師の聖地であり、山の神に毎年狩りの収穫と安全を祈願する為に、大量の猪の頭蓋骨などが奉納されている洞窟である。
英語では「ワイルドボア・スカル〜ハンターズ・ゴッド〜」と表記され、妙にカッコいい印象に。

会場の中央に鎮座する子安観音。
まるで別の可能性の世界線から紛れ込んだみたいな、とてもエキゾチックなテイストである。

会場の入口付近には、独観さんの新刊『神々の墓場』などの書籍が並ぶ他、 小嶋夫人の作品である色鮮やかな巨大掛け軸などがデーンと展示された。
かつては地獄などのエグいモチーフも怯む事なく多数手がけてきた夫人だが、 その後、コンクールでこうした作品が受賞した事もあり、最近は美しいモチーフを特に好まれるそうだ。

そんな訳で、これまでの展示で彩りを添えてきた夫人の手作り珍寺グッズもまさかの大放出。
なんと今回、来場者へのお土産として全て無料配布されたのだ。
大きなダンボールに押し込まれたその状態は、まるでクレイジーな宝箱のようでもあった。

所狭しと並ぶグッズは、ノートやニット帽、クッション、小物入れなど実用的なものから、 一体どう使えばいいのか分からないものまで、ラインナップは多種多様。

タイの全裸美女の木マカリーポンをムフフと眺める大魔王。
一体いつの間に撮影したのだ。

いつもの“目から手”も、 今回は国内ネタがメインである為、露出は比較的控えめ。

個性的な神仏像などが結集したタペストリー。
さながら珍寺版ジャスティス・リーグといった雰囲気で、マニアにはたまらない代物である。

隣にも別のタペストリーが並ぶ。
今年の上半期に、栃木県の小山市立博物館で催された企画展『ヒトガタ 〜はらう・ねがう・のろう〜』にも展示されていた、 祭祀や呪術で用いられる人形などが中心にピックアップされているようだ。

類友という事か、こんなパンチの効いた服を着たお客さんの姿も。
ZARAに8000円で売ってたものらしく、コーディネートのテーマは「スケバン」との事だが、 そんな次元を超越した先進的なファッションセンスに、居合わせた一同、脱帽であった。

なんだろう、このキャラの濃い人達は。

初日の夕方頃の様子。
9畳半ほどのワンルームが結構な人口密度となり、 いよいよ写真展というより飲み会みたいな雰囲気になった。
とは言え、沢山の奉納物に囲まれたなかなか贅沢な宴である。

何故かセクシーな中国娘のカードを取り出して微笑んでくれた『軟体レポート』の関上武司さん。
前日の夜に著書『中国遊園地大図鑑』のトークイベントを行った直後なのに、 わざわざ名古屋から写真展に駆けつけたのだという。
日帰り出張お疲れ様でした。

珍寺大道場』の小嶋独観さん×『ポンチハンター』のKUZEさんという、見る人が見たら夢の豪華ツーショットも実現。

今でこそ良くも悪くも、SNS等で珍スポや廃墟等の存在も簡単に共有され、 Google map等で手軽に現地の様子が分かる時代だが、 この方々は20世紀から既にフィールドワークを行い、 インターネット黎明期にはいち早くホームページを開設し、 書籍の情報や実際に足を使って得たネタをまとめて、我々に教えてくれた言わば偉大なパイオニアのパイセンなのだ。

よって、2000年前後にネットを閲覧し始めたような層にとっては、 お二方のサイトにある種の故郷的な感覚を持つ人も少なくないと思う。

ワンダーJAPAN』編集長の関口勇さん×『シックスサマナ』のクーロン黒沢さんともちゃっかりご一緒に。
こちらの両雄が手掛けた作品や記事も古くから拝読し、大いに刺激を受けたり参考にさせて頂いていたので、 同じ空間にまとめていらっしゃったのが実に不思議であった。
まるでそっち系の新雑誌でも創刊されそうな勢いの豪華な面子に、感動を禁じえなかった。

人間のカルマと珍寺の神髄を感じつつ、信仰厚く盛り上がった写真展の様子でした。 小嶋独観先生の次回作にご期待ください。

・・・どうでもいいけどこの画ズラ、『世にも奇妙な物語』の夢男(This man)の話みたい。

ところで、この会場の隣の部屋では、奇しくも以前当サイトのLINEスタンプを作ってくれた、イラストレーターdokukinokoさんの展示『dokukinokoのふしぎな世界』も行われていました。

ファンシーで可愛らしい作風だが、随所におっぱいやお尻等の性的メタファーが散りばめられ、 なんとなくだが珍スポットに通ずるヘンテコさを感じさせる。

オブジェについては、相棒のsenさんが作成されたそうです。
実は女性2人によるユニットでもあったんですね。


オマケ

会場の裏手にあった骸骨のグラフィックアート。
このギャラリーには何度も来ているが、こんなパンクでカッコいいやつがあるとは知らなかった。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加


Back number
最恐ホラー映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』公開記念!謎の喫茶店ピエロでコーヒーを飲んできた
『香港ミニチュア展』で九龍城砦を見てきた
『マジカル・アジア』で呪いのワラ人形を見てきた
らき☆すた神輿とプラレールの山手線
LINEスタンプ『超魔界帝国の大魔王とオカルトな仲間たち』販売開始!
Archives
News Headline
ブログパーツ
>  Info  >  きょうの終末黙示ログ  > Article

   きょうの終末黙示ログ
   あおぞら魔界掲示板

   超摩訶不思議Xファイル
   フシギちゃんニュース

   飛びだせ!魔界ウォーカー
   それ逝け!心霊スポット

   へっぽこ!ザ・ラストバタリオン
   魔界まる見え!ウェブ特捜部EX

   超魔界ちゃんねる

   超魔界れいでぃお!

   NAZOTOWN(ナゾタウン)

   壁紙ダウンロード

   異界への扉
Copyright (C) 2012 大魔王軍 All Rights Reserved.

inserted by FC2 system