東京都千代田区大手町の高層ビル郡のど真ん中にはですね、将門塚と呼ばれる場所があるんですよ。
ここは一見、公園のような雰囲気なんですが、関東の武将・平将門の首を祀る塚なんですね。
平将門は、10世紀前半承平5年(935年)に、父の残した領地と女性問題を巡り一族の内紛が勃発した際、叔父や親戚の子供3人を殺すなどの所行に及び、938年にこの内紛を収める事に成功したのをきっかけに反乱を起こし、関東を制覇して新皇と称し、朝廷の反逆者となりました。
そして天慶3年(940年)2月14日、平清盛と藤原秀郷の連合軍の前に敗退し、流れ矢に当たって討たれたのです。世に言う「天慶の乱」ですね。
その後、当時の風習で死者が蘇らない様にと、将門の遺体はバラバラにされました。で、肝心の首なんですが、京都都大路でさらし首となったそうです。
しかし、首はいつまで経っても腐らず、目を閉じず、噛みつきそうな形相でわめき続けたそうなんですよ。
3日目には怪光を放ちながら夜空に舞い上がり、胴体を求めて東の空に飛んで、矢で射落とされた所がこの地だったそうです。
なお、この首塚に不敬な行為をすると祟りがあるとされ、慰霊碑を写真に撮ると何かが写ってしまうとも言われているんですよ。