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[2004.08.20]

SPOT21:青木ヶ原樹海



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あちらこちらに無数のビニールテープや紐が張り巡らされている。
過去に来た捜索隊やら探険隊やらが残していったのだろう。
(エコロジストな我々は、後程ちゃんと回収したよん)
ちなみに、他のと比べて我々のテープが一番派手だった。

おい、オーブがめっちゃ写るぞ。

この世に未練がある雨粒ですね。

ケータイはバリバリにアンテナ3本。
もし遭難しても、これなら助けを呼べますね。

オイッ!ツカールッ!肩ッ!!

ひぎゃ―――ッ!!

お、落ち着けい!絶対に動くなよ!
そいつは西ナイル・ハクナマタタ・タランチュラだ!
噛まれたら、猛毒により5分であの世に到着してしまうぞッ!

と、と、と、取ってくらひゃーい・・・!

通常の危機センサーでは対応できない!
鍛え、研ぎすまされた危機センサーのみが自らの命を救うのだ!

は、早く取ってくらっせ―――ッ!!!

こんなノリで、さらに樹海の奥へと進んで逝きます。

途中で持ってきたビニールテープが尽きたので、過去に来た人が残していった、どこに通じてるか全然わからない紐を辿って逝く事に。

すると・・・

コレ、悪戯だよね?

何者かによる我々侵入者への警告かもしれんな・・・。
よし、ここから先は、より一層気を引き締めて進むぞ!

で、進んでいると・・・

またも不気味な布団を発見。
やはりここにも目印が・・・。
しかも近くに薬のケースが落ちてるしー!

どう見ても発見現場じゃねーか・・・。

なかなか『スタンド・バイ・ミー』っぽい雰囲気だな・・・。

本体を見つける前に、そろそろ引き返した方がいいんじゃ・・・。

ひええ、ナンマイダー、ナンマイダー・・・!

と、ここでトラブル発生ッ!
実は、我々が辿ってきたビニール紐と同じような紐が辺りに散乱していた為、どれが自分達のものかわからなくなってしまったのである!またもピンチです!
リアル遭難で心スポ最終回かッ!?

▲必死こいて命綱を捜索する隊員達

いいか、何としても我々が辿ってきたビニール紐を探し出すんだ!

これだったかな?

いや、こっちじゃないですか?

オラはこれだったと思うだすが・・・。

よっしゃ、皆それぞれ信じた紐を辿っていくんじゃ!
誰かしら当たりかもしれんからな!

アミダクジじゃないんだッ!
もっと探索システムを稼動させろッ!

しかし、紐はなかなか見つからず、探険隊一行に焦りが・・・!

助けて下さいッ!助けて下さいッ!

樹海の中心で、アホがさけぶ
(イメージBGM:平井堅 『瞳をとじて』)

ガハハ!案ずるな、オマエら!
こんな事もあろうかと、ワシはGPS(Global Positioning System)を持ってきてるんじゃよッ!

なんと!さすが大魔王様ッ!いざって時は頼りになるんですねッ!

でかしたッ!早速現在地を確認するんだ!

任せんかーい!

ピコーン

って、そりゃGBA(Game Boy Advance)じゃねーですか―――ッッ!!!
しかもソフトは『マリオ&ルイージRPG』かよッ!

間違えたッ!(長井秀和っぽく)
しかもセーブが全部消えてるしーッ!
何じゃ、この、カップ焼きソバの湯切りに失敗し、中身全部が溝に流れちまった時の様な、やり場の無い怒りの気持ちはーッ!

▲絶望の参考画像

と、その時ッ!隊員の1人が叫んだッ!

うわーッ!何ですかアレはーッ!?

!!!!!?
バッ

おちちち、落ちつけェ―――ッ!!!!!

た、隊長ッ、アイツは一体何者なんですかッ!?

樹海人だ・・・!
古よりこの森に住み着き、よそ者を次々と血祭りにあげているという、おっそろしい輩だ!へ、下手に動くなッ!
危機センサーをMAXにしろッ!

うわッ!た、隊長、奴が迫ってきますよーッ!

ええい!ひかえごろうッ!このマシンガンが目に入らぬかァ!?
(※銃刀法違反)

あーっ!に、逃げますよ!追いかけましょうっ!

動画:森の奥へ消える樹海人
ご覧いただく為にはQuickTimeプラグインが必要となります。
インストールされていない方はこちらより入手してください。

待ていっ!
もしかしたら、奴は我々文明人からこの美しい森を守っているのかもしれない・・・!そっとしておいてやろう!

なあ、今のターミネーター、ジーパン履いてなかったか?

樹海人だってば!

調査結果:結局、遊歩道から3、400メートル程進みましたが、遺留品と思しき物は発見できませんでした。そのかわり、空き缶やペットボトル等のゴミが目立ちました。
皆さん、ゴミは持ち帰りましょう。(偉そうな事言えた義理じゃないですが)
後日、隊員達は足の痛みを訴えましたが、恐らく霊障の類ではなく、ただの筋肉痛でしょう。
さらに、後日判明した情報によりますと、樹海の中には本当に人が住んでいるそうです。
そうそう、あの後、我々がどーなったかと言いますとね、カメックツカールの魔法で、何とか樹海を脱する事ができました。

エクスペクトパトローナムッ!!
(訳:守護霊さん、お越し下さいッス!!)

(※ウソです。本当は紐を頑張って探し出しました)
何はともあれ、樹海という所は遊歩道を外れると本当に危険です。
善い子の皆さんは、面白半分で樹海なんぞに入らないで下さいね。
我々は面白全開でいきましたが・・・。

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