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[2007.03.06]

SPOT5:旧天城トンネル



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静岡県伊豆市と同県賀茂郡河津町を結ぶ、全長445.5mの旧天城トンネル(正式名称:天城山隧道)は、標高711mの天城峠にあり、1905年(明治38年)に開通し、石造道路トンネルとしては、日本に現存する最長のものだそうなんですね。
1998年には国の登録有形文化財に、2001年には道路トンネルとしては初めて国の重要文化財に指定され、また、日本の道100選なんてのにも選ばれているみたいです。
1970年に、国道414号に造られた新天城トンネルの完成によって、現在は一線を退き、森の中にひっそりと存在している訳なんですがね、ここは川端康成の小説『伊豆の踊り子』や、松本清張の小説『天城越え』の中で登場する事からも有名でしてね、昼間は観光スポットでもあるそうなんですが、一方ではマスコミによく取り上げられる様な心霊スポットなんですよ。
噂としてはですね、かつて、ここのトンネル工事の事故により多くの作業員が死亡し、その遺体を供養せずにトンネルの壁に埋め込んだ為、浮かばれない霊の青白い顔がトンネルの壁面に現れるとか、もともとここは難所で、天城越えの際に多くの人が亡くなった為、その霊が今も彷徨っているとか、付近にある自殺の名所で己の命を絶った者の霊(1957年にはラストエンペラーの実弟の長女である愛親覚羅慧生(あいしんかくらえいせい)さんが自殺している)がトンネルに集まってくる等といったものが囁かれているみたいなんですよ、ええ。
あ、そうそう、国道414号からはずれた後は、トンネルまで続く道のり幅が狭く、街灯が殆ど無い為に夜間はかなり暗いそうなんで、くれぐれも気をつけて下さい。


着きましたよ、旧天城トンネルに。

えっ、もう?しかしトンネルは何処に?

外が真っ暗で何も見えねーな。

ええ、そりゃそうですね。

既にトンネルの中ですから。

あー、なるほど。いつの間に・・・。

じゃ、ちょっと降りてみましょうか。

調査開始

外に出ると、空が白み始めており、ひんやりとして肌寒い感じでした。

ふぁああ、午前5時じゃねーか。
さすがに霊だって惰眠を貪ってる頃合なんじゃねーか?

バイオリズムの観点からも、霊に時間の概念があるかどうかは議論の為所ですが、中には朝型の奴もいると思いますヨ。

頼むから死んだ後くらい安らかに眠っとれよ・・・。

こちらは修善寺側のトンネル入口(来た方)。
薄暗くて分かりづらいものの、なるほど、なかなかの貫禄っぷりが滲み出ているって感じです。

付近には駐車場やトイレが設備されており、周辺の案内図が掲載された看板がありました。

案内図自体は割と新しい感じでした。
やはり観光客が結構訪れてるみたいですね。

どうやらここら辺はハイキングコースらしいでござるな。

こんなとこまでわざわざ登りに来る奴の気が知れんな、まったく。

明け方に霊を求めてこんなとこまで来てる奴の台詞とは思えないでござるヨ。

では、そろそろトンネル内部の探索と行きましょうか。

ブォォォォーーー・・・

ちまちま歩いて探索なんてかったるい事山の如しなので、とっとと車で移動しながら内部を見てく事にしました。
さあ、霊よ、出れるもんなら出てこいやー!

クラクション鳴らしまくってますが、何も異変は起こりませんねえ。
大抵トンネル内で3回鳴らせばどうのこうのって話なんですけど。

まあ、そんな低ハードルな事如きでいちいち何か起こるんじゃ霊も大忙しだろーからナ。

と、その時ッ!
!!?
後方から凄い速度で何かが車を追いかけてくるではないかッ!
さては、非業の死を遂げた霊魂が、我々をも亡者の仲間に引きずり込もうとしているのかッ!?

・・・それにしても、大丈夫なんですかね、彼。

なァに、日頃運動不足だろうから丁度いいわい。
このままレッツゴーじゃ!

置いてきぼられたニシナギ氏だ!!!

ちょっ、マジっ、その車っ、停まれーーーッ!!!

だーはっはっはっはっ!!何あの必死な顔!
本気で追いかけてくんじゃねーか!
オラオラ、ファイトーいっぱーつ!!

必死の天城越えDASH。

待ってくれェェェェェーーーッ!!!!!

よっしゃ、カッパッ!もっと飛ばせ飛ばせ!アクセル・ボンバー!

了解だおーwww

調査結果:滞在時間が10分くらいだったのでアレですが、基本的には歴史の趣が感じられるトンネルで、別に嫌~な感じもしませんでした。
(ただ、車が1台しか通り抜けられない程の幅しかないので、いつ対向車が来ないかとヒヤヒヤする場所であるのは確かです)

何処に霊が出る隙があった―――ッ!!?

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