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千葉県東金市油井付近にはですね、油井グランドホテルってなラブホの廃墟があるそうなんですよ、ええ。 ここはですね、建物に掲げられている大きい看板の文字から、通称“ホテル活魚”なんて呼ばれてましてね、どうやら営業当時、カップルが些細な事で揉めて刺殺事件が起こったり、放火や宿泊者の自殺などの事件が相次ぎ、内部を改装して割烹料亭にしたりするも、結局は経営不振で廃業しちゃったそうなんですよ。 でもって、2004年12月には、茂原市内の女子高生が5人組の凶悪グループによって連れ去られ、散々猥褻行為をされた挙句に絞殺され、死体が遺棄されたってな悲しい場所でもあるんですねえ。 こうしたいくつもの要素がある事から、県内を代表する曰くつきな物件として有名でしてね、休日の夜間などには肝試しに訪れる若者が絶えないそうなんだなあ、うん。 噂としてはですね、女性の霊が出るとか、血がベットリついた部屋があるとか、誰もいないのに急に扉が閉まるとか、まあ色々あるみたいですんでね、ひとつ頑張って来て下さい。
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草木も眠るが馬鹿は起きてる丑三つ時―――。 |
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ほほう、最近の心スポはプラズマテレビに5.1chサラウンドまで備えてるんか。無駄にゴージャスなこって。 |
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レインボーバスとかいうのも純粋に気になりますおwww |
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それにしても、思ってたよりも煌びやかな感じのとこですね。 |
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調査開始 |
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建物の正面は一見トタンでしっかり封鎖されている様でしたが・・・ |
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すぐ横側が開いてたので普通に入れました。 とはいえ、天然の防壁の如く木の枝が生えまくってて、体勢を低くして進まざるを得ない嫌な感じです。 |
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まあ、そう簡単に辿り着けない場所の方が、何かしら出そうな感じではありますからね・・・。 |
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来客を迎える入口のゲート。もはやすっかり錆び付いている。 |
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どうせもう訪れるのは、オイラ達みたいなのばっかでしょうしね。 |
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これはこれでオバケ屋敷っぽいホラー演出になってるよーな・・・。 |
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見上げれば、なかなか興味深い感じの塔の様な建物が。 あとで行ってみる事にしましょう。 |
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以前はあそこの上に「活魚」って看板があったはずなのに、何も無くなってますね・・・。 |
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立地が国道から奥まったところ(参照)にあり、周りに街灯も全然建ってないので、静寂と闇にビビリつつ、建物の側面を進んでいきます。 |
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何だかここは、今までの場所とは違った緊張感がありますね・・・。 |
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割と最近、実際に死体が発見されてたりしますからね・・・。 |
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オバケ屋敷にありそうな不気味な木が、前方を塞ぐかの様な状態でありました。 まるで生物の塊みたいで、今にもワサワサ動き出しそうな感じだ。 |
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今のうちに燃やしとかねーか?あとでエラい事になりかねんぞ。 |
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1階の部屋にはガラスなどの遮蔽物が無く、吹きっ晒しでこんな状態。DV夫が暴走したかの如く、家具が散乱しまくっている。 |
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ラブホが改装された際に設けられたとされる生け簀の部屋。 どうやら、個室型の割烹料亭であったらしく、ホテルの個室を利用して食べるという造りだった様です。 |
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奥の方の部屋にやってきました。 ご覧の通り、床板まで剥がされて酷い有様だ。 |
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と、その時ッ! |
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バタンッ! |
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扉が勝手に閉まりやがったヨ。 |
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これは事が起こった直後に撮影された画像だが、逆本のリアルな驚きのナイス表情(引きつった半笑い)が伺えられる。 それまでずっと開いていたはずの扉(右奥)が、我々全員が部屋に入ったのを見計らったかの様なタイミングで急に閉まったのだから、無理も無い。さては、霊が気を利かせて閉じてくれたのだろうか? |
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それにしたって、一瞬で場が凍りついたでござるなあ・・・。 |
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メインの通路と思われる場所には、行き来するには邪魔っけな鉄骨が立ち並んでいました。 何故こんなナンセンスな造りにしたんでしょうかね? |
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営業時のものと思われる、部屋の内装の写真が落っこちとりました。 こんな荒れ果てた状態の今となっては、俄かには信じ難いゴージャス感っすね。(画像クリックで拡大) |
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見栄を張って、ちょっとCG加工したやつを残してったんじゃねーか? |
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外界とは隔離された不気味な雰囲気に息を呑みつつ、より本格的な恐怖が存在していそうな2階へ参ります。 |
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持て余された無駄なエネルギーによる破壊行為が、そこかしこに目に付く。まったく、つまらん事をする低脳な奴が多いですね。 ゴミ拾いのボランティアでもするがいいよ。 |
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何となく中東の武装勢力の打ち合わせ風景っぽい画ずらだが、ここは2階の一番奥の部屋。 |
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何じゃここは?ちょっときな臭いぞコラ。 あ、いや、別にワシがこいた訳では(ry |
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このコンクリのブロックっぷりを見ると、客室では無い様ですね。 |
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てゆーか、何か燃えた様な形跡がありますお。 多分、放火された時のものでしょうね。 |
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そう、手すりも何も無いドラクエのダンジョンみたいな階段が、さり気なく設けられていました。 どうやら先程いた1階に続いてる様だが、ボーッとしてると気づかないで足を踏み外して大怪我しかねないぞ、おい。 |
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でもって、ここは客室。 営業時にはまさか、こんなにも複数の野郎が一度に訪れる事は無かっただろうさ。 |
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ところで、カッパ先生は霊の存在についてどの様にお考えなんですか?やはり恐かったりするんですか? |
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ええ、そりゃ恐いですお。 何と言ってもこの世ならざる者達ですから。 |
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僕としては科学的に考察するに、霊というものは超自然現象の産物であり、例えば、異常な電磁波が人間の脳に干渉を及ぼした幻、あるいは生前の人間の残留思念が強烈に空間に焼きつき、半エネルギー体化したものであるって感じなんですけど、そこら辺はどう思いますか? |
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霊は霊です。それ以上でもそれ以下でもないお。 まあ、もっぱら宗教においては、人間を構成するのは霊魂(ANIMA)、精神(SPIRITVS)、肉体(CORPVS)っていう三要素ですからね。
受け皿である肉体が滅びれば霊魂や精神は分離されるってのは筋だと思いますが。 |
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バスルームは、とてもラブホな配色で何よりでした。 |
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バスルームとベッドルームの間には大きな窓がありました。 普通に透け透けなんですが。 |
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なるほど、ここからバスルームの裸体を覗いて「ムフフ・・・」とする訳じゃな。ムフフ・・・。 |
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何やら他のスポットとは一味違う独特のゾクゾクさを背筋に感じつつ、慎重に通路を進んでいきます。 |
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さっきの話しの絡みですが、『21グラム』って映画見た事ありますか? |
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これは実際に行われた実験結果を基にした映画なんですがね。 1907年に、アメリカのマサチューセッツ州ハヴァーヒルのダンカン・マクドゥーガルっていう医師が、6人の結核の末期患者と15匹の犬を使い、ベッドごとはかりに乗せて臨終時の体重の変化を記録しようと試みた結果、人間は死の瞬間に呼気に含まれる水分や汗の蒸発とは異なる何らかの重量を失ったそうですが、犬には損失が起こらなかったらしいんですね。 で、その最初の患者が失ったのが4分の3オンス(約21.262グラム)であり、その事がニューヨーク・タイムズや医学雑誌に掲載された為、「人間の魂の重さは21グラムである」っていう俗説が広まったそうなんですお。 |
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えっ、て事はやはり、人間の霊魂は物質的に存在するって事になるんでしょうかね? |
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いや、もっともこの実験結果は、測定のずさんさや標本数の少なさ等から科学的な信憑性は認められておらず、都市伝説の域を出ないものなんですがね。 |
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ところで何か、オーブっぽいもんが唐突に沢山写ったりしたのですが、これはどうなんでしょうかね? やはりただの埃なのか、それとも・・・。 |
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さて、先程見上げていた塔にやってきました。 橋で繋がっている離れみたいな存在の様ですが・・・。 |
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いやー、見事に何も無いですね・・・。 てゆーか、いきなりそんなラスボスに現れられても困りますが・・・。 |
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わざわざどうしてこんなスペース作ったんでござろう・・・。 |
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塔の上部。 あ、この丸っこいのは普通にパラついていた小雨ですから。 |
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先程とは違う客室。 何と言うか、空気が一段と重苦しく、そして冷たい。 壁が黒ずんでいる所為であろうか。 |
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メインと思われるスペース。 恐らくここで、いけす料理とかを食したのでしょう。 何処と無くカラオケボックスを髣髴とさせる感じですが。 |
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バスルームの形状も先程の部屋のとは異なり、よりコンパクトな感じに。イチャつくには十分な広さかな。 |
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マドハンドがあらわれた! |
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よく見ると右手ばっかですけどね。 そーいや小学校の時に、色紙に自分の押したなあ。 |
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プッ、生命線が短いな。 こりゃいいとこ50歳代でポックリじゃぜ、きっと。 |
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調査結果:さすが有名物件というだけあって、思わず手に汗握る様なかなりのホラーっぷりで、まるで何者かが息を潜めて、自分達の事をジッと見つめているかの様な不安感に終始襲われ続けました。 もちろん、実際にニュースで報じられる様な痛ましい事件が、ほんの数年前に起こった場所だという先入観によるものが大きいのは確かでしょう。 その悲しい事実が、皮肉にもこの廃墟の心スポとしての地位を確固たるものに高めてしまったのですから。 もうこれ以上、犠牲者を出さない為にも、とっとと取り壊した方がいいのでしょうね。 今更ではあるが、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。 |