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世界UMA図鑑
やあ、諸君!危機センサーは研ぎ澄ましているか!?オカフジ探検隊隊長のオカフジだ!
ここでは、日々世界中で目撃される未確認動物、通称UMAについて解説・解体していくぞ!
諸君らも私と同じく全身の血を熱く滾らせ、共にこの“未知”なるロマンを追い求めて欲しい!
スカイフィッシュ Skyfish
「スカイフィッシュ」は、近年ビデオカメラ等の撮影機材の普及と向上によって、ようやくその存在が確認される様になった、空中を高速で飛行する為、肉眼で姿を捉える事が非常に難しいという、実に妙な生物である。
体長は60cmから2m程(中には30mに及ぶとも)と推測され、全身が棒状で、両脇には魚のヒレの様な羽根が3対から4対ついており、こうした形態から、日本の奇現象研究家である並木伸一郎氏によって、文字通り“空飛ぶ魚”を意味するこの呼び名がつけられたという。
欧米では一般に「フライング・ロッズ (Flying Rods) 」、または単に「ロッズ (Rods)」 と呼ばれている。
1994年3月5日、アメリカの映像コーディネーターのホセ・エスカミーラ氏が、UFOを捉えるべく、ニューメキシコ州のロズウェルにて撮影を行なっていた際、妙なノイズが写った事に気づき、ロサンゼルスの自宅に帰宅後、ビデオの映像を拡大したりコマ送りしたりして確認してみたところ、高速で飛行する謎の生物の様なものが映り込んでいるのを発見したという。(参照:「ロズウェル・ロッズ」の映像
それからというもの、エスカミーラ氏は同年8月からチームを組み、アメリカのニューメキシコ州ミッドウェイにおいて生物の観測を開始し、これまでに500時間以上ものスカイフィッシュ関連の映像を記録しており、また、研究状況を公開すると共に、スカイフィッシュに関する情報を募集したところ、世界各地から続々と同様の映像が届く様になったそうだ。
さらに彼は、アルゼンチンのサン・ジョルダンという1000年前の遺跡で、棒状の胴体にヒレがついた、まるでカイフィッシュが描かれたと思われる岩絵を多数発見しており、古代からスカイフィッシュが存在し、人類に目視されていた事を示唆するものと言われている。
世界各地でスカイフィッシュの撮影がなされているが、中でもメキシコのものが多く、同国のフリーダイビングが行える観光地である、深さ約370mの巨大縦穴洞窟ゴロンド・リナス付近には、スカイフィッシュの巣があると言われている。(参照:ゴロンド・リナス洞窟の映像
また、日本でも兵庫県神戸市にある六甲山付近で、しばしばスカイフィッシュが撮影され、巣があるのではないかと囁かれており、どうもここのスカイフィッシュは丸い輪をくぐる習性があり、春から夏(7月が最盛期)にかけて繁殖するらしい。
また、1999年には、メキシコのユカタン半島沖でテレビ番組用の水中撮影が行われた際、スカイフィッシュの姿が映像に捉えられたそうで(もはやスカイフィッシュではない気もするが)、この時の泳ぐ速度は、空中の時に比べるとかなり遅いものだったという。
2002年6月18日には、アメリカのメイン州のスカイフィッシュ研究家マイケル・マーチャント氏が、虹の様な美しい皮膜を持った、時速160kmで飛行していた30センチ程のスカイフィッシュがカメラに写っているのを発見し、「レインボー・ロッド(Rainbow Rod)」と命名された。
さらに彼は、その数日後にも、頭部に3本の角状の突起を持ったスカイフィッシュを発見しており、これは“悪魔の三つ叉”を意味する「デビルズ・トライデント(Devil's Trident)」と命名され、マーチャント氏の観察によれば、このデビルズ・トライデントはレインボー・ロッドを捕食するらしいのである。
撮影された映像から、スカイフィッシュの飛行速度は時速80〜270km以上であると推測され、死体が見つからない事から、息絶えるか移動が止まると消滅するのではないかとも言われている様だ。
また、スカイフィッシュは障害物を瞬時に避けたり、擦り抜けたり、群れで飛行したりする様子も観察されているそうだ。
正体に関しては様々な説があり、コロラド大学デンバー校の生物学者ケネス・スワーツ教授は、スカイフィッシュの起源を、今から5億5000万年前のカンブリア紀の海棲生物アノマロカリスが進化して、空を飛ぶ様になったものという説を唱えているし、超常現象研究家のトレバー・ジェームス・コンステイブル氏は、成層圏上を漂うスペースクリッターが低空域に移動してきたものではないかという説を挙げており、他にも未知の昆虫説や、エイリアンのペット説、そもそもスカイフィッシュは生物なんかじゃないという無生物説もある。
だが、現在最も有力視されているのは、モーションブラー現象説というものであり、モーションブラーとは、動いている物体をカメラで撮影した時に生じるブレの事で、ハエ等の昆虫の残像をコマ数の低いビデオカメラで撮影すると、スカイフィッシュの様な生物が高速で移動しているかの様に映るらしいのだ。
実際、ほとんどのスカイフィッシュの映像は、この現象が原因だと思われるが、しかし、これだけでは説明出来ない例も存在し、スカイフィッシュに襲われて怪我をしたという報告もあり、2004年7月には、六甲山で、ドライバーが車に乗り込もうとした時、運転席のドアに音を立てて何かが衝突し、地面に落下した体長10cm程の半透明の小さな生物が路上を這いまわり、そして飛び去る姿が撮影されていたりするのである。(まあ、これに関してはかなり虫っぽいが

・・・科学的に説明出来るからと言って、安易に全てが明白になるとは限らないって事だなァ、おい。
多数のフェイクに紛れて、本物がいる可能性も一概に捨てきれない。
少なくとも、そう信じる心の中には、スカイフィッシュは確かに存在するのだ!(結局幻の存在っぽく)
[2007/09/17 00:30]

モンキーマン Monkeyman
2001年4月から5月にかけて、インドの首都ニューデリーを中心として、夜な夜な謎の生物が襲撃しに現れ、多くの住人を恐怖に陥れた。
この生物は現地で「モンキーマン」(当初はバンダル・マーナブ)と呼ばれ、身長は1.5m〜1.8m程で、全身が黒い毛に覆われた猿の様な姿をしており、眼は黄褐色に光り、一部の目撃証言ではヘルメットやズボン、またはタイツの様なものを着用していたという。
(画像のイラストは現地の新聞に掲載されたもの)
モンキーマンは夜になると現れ、屋根づたいに移動しては、長く鋭い爪で家の屋根や戸外で眠る人々に襲い掛かり、体中を切り刻んで逃げるという実に厄介な存在であり、現在までに100名以上に上り、3名の死者まで出している。
もっとも、この死者については、モンキーマンが現れたという声を聞き、慌てて高所から飛び降りた者や、走って逃げようとして転んだ妊婦などであり、生物による直接の被害ではなく、むしろそうしたパニックが招いた悲劇であると言える。
この騒ぎはインド国内外で広く報道され、地元の警察当局は、犯人である生物の特定を急ぎ、近隣の動物園などに連絡を取ったが、逃げ出した動物はいないとの事で、仕方なくモンキーマンなる生物の捕獲に5万ルピー(1067ドル)もの懸賞金をかけ、更に、3000人を増員しての大々的な捜索を展開したそうだが、結局何の手掛かりも得る事が出来なかったという。
こうした事から警察は、モンキーマンを想像上の産物とし、人々の噂が生み出した架空の存在が大きくなり過ぎて、集団ヒステリーを引き起こしたのだという見解を示し、その後は騒動も徐々に沈静化していった。
しかし、地元住民の中には未だにモンキーマンの存在を信じる者もいるそうで、そうした恐怖の念は根強く残っていると思われる。
モンキーマンの正体については、住民の間では、パキスタン辺りの軍が遺伝子操作で生み出した生物兵器ではないかとの噂まで流れたそうだが、肝心の目撃証言がまちまちで信憑性が乏しく、明らかに人間を思わせる容姿の目撃証言も複数ある事から、騒動に乗じて悪戯を行った者がいたとも考えられる。

・・・う〜む、インドは神秘の国だからなあ。
こうした生物が実際に現れても、あながちおかしくはないだろう。
だが、大本の分からない様なフワフワとした情報を鵜呑みにするのは禁物だ。
何事もまず疑ってかかり、自分の目で確かめるという姿勢が大切なのだ。
簡単には揺らぐ事の無い、確固たる信念を築くべきなのである。
さあ、若者よ、未知を求め、自己を鍛えるのだ!
[2007/09/05 13:10]

ホラディラ Holadeira
「ホラディラ」とは、アマゾンの奥地にある湖に棲むとされる、地元の言葉で“地獄の牙”という意味を持つ、謎の生物の事だ。
1993年8月、アマゾン川の支流から奥まったところにある湖で、ピンクイルカ(アマゾンカワイルカ)の調査に訪れていたイギリスの写真家でジャーナリストのジェレミー・ウェイド氏が、カヌーを漕いで周辺の観察を行っていた際、日が暮れはじめ、半ばもう目的を諦めかけていたその時、約30m離れた湖面が激しく揺れはじめたかと思うと、同行していた現地のガイドもそれまで見た事が無いという生物が姿を現したそうなのだ。
生物ははすぐに水中に去ったそうだが、ウェイド氏はとっさにその姿を撮影する事に成功した。
写真は不鮮明で、一体何が写っているのか分かりづらいが、ウェイド氏の証言によれば、これはノコギリの歯を大きくした様なギザギザがある生物の背ビレと思われるものであり、どうもこの部分が水に潜る際に回転している様に見えたらしい。
ウェイド氏はそれから数週間後にイギリスに戻ったそうだが、現像された写真を見て、やはりこの生物は、通常こんな背ビレは持っていないものの、皮膚の色合いや動き等から、ピンクイルカだったのではないかと考える様になり、翌年、彼は再びアマゾンを訪れた。
現地の住人達はほとんど写真の生物について知らなかったそうだが、一部の者がその存在を認識しており、ある漁師は、この生物の出現は限られたエリアに集中していて、最も有望な説としては、漁の網か船のスクリュー等によって背ビレを傷つけられた、ピンクイルカがやはり正体なのではないかという事を示唆したそうだ。
しかし、ホラディラについては情報が少なく、その姿を収めた写真もウェイド氏のものしかない為、真相は依然として不明である。

・・・確かに、ホラディラの正体が傷ついたピンクイルカであるという考えは、ある程度の筋は通る。
だがしかし、現地人でさえあまり立ち入らない様な密林の奥地だ。
未知の生物である可能性も十分あると言えよう!
あ〜、でも、荒川でさえイルカが目撃されてるくらいだからなァ・・・。
[2007/08/09 20:50]

ナーガ Naga
東南アジアでは、「ナーガ」と呼ばれる、インド神話に起源を持つ、上半身は頭頂に5匹の蛇を飾る人間で、下半身は蛇という姿をした蛇神の名と同じ大蛇の化け物がいると信じられ、実際に目撃されているという。
「ナーク」、「パヤ・ナーク」とも呼ばれ、インドやタイ等では、ナーガの頭頂にはトサカ、またはタテガミがあるとされ、ヒンドゥー教や仏教の寺院を飾るナーガの彫刻も、必ずその様な形状をしているという。
インドネシアのスマトラ島では、その突起物が角とされ、未確認動物研究家のリチャード・フリーマン博士の現地調査によると、原住民クーブー族の族長ニーアムら3人が、それぞれ2本の角を生やした体長10m以上の大蛇を目撃したそうで、暗い褐色の背中にコケの様なものが見えたそうだ。
また、1950年には、マレーシアの地元警察の将校が、タセク・ベラ湖で泳いでいた際、40m程離れた水面に突然、5m程の長い首が突き出し、その生物は灰色っぽい皮膚をしており、首の後方には背中と尾の部分らしき2つの山が見えたという。
さらに、タイやラオスではメコン川沿いの地域での目撃が多く、ポンピサイ村の警察署長スーパト氏は2000年に、村人30人とともに断崖の上から、川の流れを体をくねらせながら遡る巨大な黒い生物を目撃したそうなのだ。
これについてフリーマン博士は、数匹の群れが縦列して繋がる様に進んでいたのではないかと推測している。
メコン川では、「オーク・パンサ」と呼ばれる、仏教徒の四旬節の終わる時期である毎年旧暦11月15日頃の満月の夜に、タイ東北地方ノンカイ県からラオス国境線の約20kmの流域に渡り、川の中央から火の玉が噴出し、垂直に2、30m程上昇して消滅するという現象、通称「バングファイ・パヤナーク(龍神の光の玉)」が見られるそうで、その日は花火大会の如く数十万という人々が川辺に訪れるらしく、どうも火の玉はナーガが四旬節の終わりを祝って打ち上げているものと信じられているそうだ。
60年にも渡って目撃され続けていると言われるこの現象は、未だに原因は不明であり、科学的な見地からは、メコン川の底に堆積したガスによって引き起こされるものではないかと推測されているが、メコン川の底はやたら砂が多く、ガスが堆積する様な状態では無いそうだ。
また、2002年にはタイのテレビ局ITVが潜入取材により、メコン川の対岸でラオス人が正月を祝う為にライフル銃を空に向けて発砲しているところをスクープし、この閃光がメコンの怪火の正体だと報道した為、国内中で物議が醸され、多数の異議が寄せられたという。
また、1980年5月には、カムパエンペットの河原で巨大な卵が発見され、ナークのものではないかと大騒ぎになり、人工孵化が試みられたが、惜しくも失敗に終わってしまったという。
その後、途中まで成長していた蛇の胎児を卵から取り出したところ、確かに通常の蛇よりも大きく、関係者らは、順調に成長していれば20m程の大蛇にはなったのではないかと推測している。

・・・人間だって簡単にまる飲み出来る訳だ・・・。
巻かれる事になれば、骨は一瞬にして砕かれるだろう・・・。おっそろしぃぃなぁ、おい・・・。
殺るか、殺られるか、蛇と人間の命を賭けた闘いだ・・・!
これはもう、通常の危機センサーでは対応出来ない!
鍛え、研ぎすまされた、人間が本来持つ危機センサーのみが自らの命を救うのだ!
[2007/08/05 13:30]

ミシガン・ドッグマン Michigan dogman
アメリカのミシガン州には、上部半島と下部半島を彷徨い歩く犬(あるいは狼)型の獣人「ドッグマン」が存在するという都市伝説みたいなものがあるらしい。
この噂の発端は、1987年に同州のトラヴァースシティーにあるラジオ放送WTCMのアナウンサーであったスティーヴ・クック氏が、エイプリルフールのジョーク企画として、彼自身によって作詞された『The Legend(伝説)』という歌を4月1日に流した事による。
この歌の詩は、ミシガンにおけるドッグマンなる化け物の存在について表現したものだそうで、1880年代から1980年代までの毎10年間の7年目に生じる、人々とその化け物との遭遇について綴られていたが、実際のところクック氏はこんな化け物の話を聞いた事は無く、内容は彼によって作られた全くのフィクションであった。
こうした謎の生物をテーマとした歌詞になったのは、単に作者のクック氏がもともと、若い頃から心霊やUMA等の民俗学的なものに入れ込んでいて、話題になったビッグフットジャージー・デビル等から着想を得たからだそうで、毎10年間の7年目にドッグマンが現れると言うのは、自然界のものは全て周期的であり、鳥の移住やイナゴやセミの大量発生が大体7年周期であった事から取ったものだそうだ。
そして、放送日のほんの数日前に、クック氏の同僚ジャック・オマレイ氏が歌声を吹き込んで、大人の遊び心が全開なテープが完成し、4月1日に、午前7時40分と午後9時10分の2度に渡って、この『The Legend』はラジオで流された。
放送直後はリスナーからの反応は全く無く、このジョーク企画は失敗だったと制作側も思ったそうだが、しばらくしてから電話が鳴り出し、ラジオで流れた不思議な歌についての問い合わせが寄せられたそうだ。
その問い合わせの中で、ある初老の人が、歌に出てきた様な化け物と数年前に実際に遭遇した事があり、歌を聴いて驚いたという旨を主張したそうなのだ。
これを引き金として、以後数週間に渡って、クック氏が歌で作ったドッグマンの様な化け物を目撃したという、説得力のある報告が複数寄せられる事になり、同時に『The Legend』はリリース後、地元で非常にポピュラーなものとなった。
そして、同年7月、同州のルーサーという湖に近い村の近くにある丸太小屋が、何かの動物に襲撃されると言う事件が起こった。
調査にやってきた郡保安部員と森林警備隊員は、小屋のドアや窓の周囲が、生々しい歯型や爪痕で深く傷つけられ、網戸も引き裂かれており、更に地面には明らかに大きな犬の様な生物の足跡が残されているのを発見したそうだ。
彼らはWTCMに連絡し、この状況がまるで『The Legend』で毎10年間の7年目の事として予言されていたかの様であった為、どれくらい適合しているだろうかと、ジョークを言ったという。
その後この事件とドッグマンについての因果関係はニュースでも取り上げられ、すぐに全国的に知られるまでに広がり、『The Legend』は完全にヒットソングとなり、国中のラジオ局からコピーが求められ、大手レコード会社からもお呼びがかかり、遠く離れた日本やドイツからもテープの販売のリクエストが寄せられる程であったという。
そして、『The Legend』のテープは量産されまくり、3ドルという価格で販売されるや売り切れが続出したそうで、その売り上げはチャリティーに寄付されたらしい。
また、この歌には全部で5つのバージョンがあり、オリジナルの1987年バージョンに、改良を加えられた夏バージョン、続編のシグマ物語バージョン、10周年記念の97年バージョンと来て、今年2007年には20周年記念で伝説の完結となる最終バージョン(視聴可能)がリリースされている。
なお、このドッグマンを思わせる生物の遭遇事例は現在においてもそこそこある様で、例えば、ウィスコンシン州南部のワシントン郡を中心に出没するベアウルフや、シカゴ郊外にある田舎道ブライ・ロード周辺で目撃される狼男が、同様の存在ではないかとも思われる。
(ちなみに、画像のスケッチは87年の秋にWTCMが催した芸術コンテストで、自分が想像するドッグマンを描くというテーマで最も戦慄を感じさせるとの評価を得た、それまでの一生のうちに美術の授業を受けた事が無かったというブライアン・ロシンスキ氏(23)の作品である)

・・・人々の恐怖と信じる心が、嘘を本当にしたのかもしれないなあ、おい。
この世には確かに、人知の遠く及ばない領域がある。今なお語り継がれる獣人伝説。
例え決定的な証拠が見つからなくとも、その真実を求める事を、挑戦し続けるという事を、決して諦めてはならない・・・!
[2007/08/02 13:40]

バンイップ Bunyip
「バンイップ」とはオーストラリアの先住民族アボリジニーに伝わる“水の精霊”を意味する謎の生物の事で、古来からニューサウスウェルズ州、クイーンズランド州の湖や河川を中心に目撃され、「ブニープ」、「キネプティ」、「ヤーフー」、「オイーオイー」等とも呼ばれ、病や災厄をもたらす存在として忌み嫌われているそうだ。
言い伝えによれば、バンイップは夜行性で、普段は水中や洞窟に隠れて人目を忍んでおり、大声を上げながら獲物を探しに徘徊し、動物どころか人間まで襲って食べると言われており、それも特に女性を好むそうだ。
バンイップの姿は、目撃者によってバラバラで一貫性が無く、体長は1.5m位というものから大きいものでは5m位あったと実にまちまちで、大体はブルドッグの様な顔をしたアザラシ型とされるが、獣人の様であったというものもあれば、人間と精霊を組み合わせた様であった、またはキリンの様な長い頸を持っていた、ゾウの様な長い鼻を持っていた、エミューに似ていた、ウロコ状の皮膚やヒレがあった、鋭い鉤爪をしていた、尻尾がとても長かった、翼を持っていた等々、情報が錯綜している。
もともとコイツは、伝説として語られる幻獣の様な存在らしいのだが、近年になっても目撃が相次いでいるのだ。
1977年8月のある夜、ニューサウスウェルズ州ワーレンに住むセシリア・ロー夫人が、ミネラルウォーターを飲みながら、自宅の側のマグワイヤ川の辺にいたところ、何やら生臭い香りが漂ってきたらしく、ふと、川岸の方を見ると、そこにはブルドッグの様な顔をした、柔毛に覆われたアザラシ型の巨体を持つ怪物がいたそうなのだ。
そしてそいつは、川を泳ぎながら顔を覗かせ、「キー!キー!」とイルカに似た声を出して威嚇しながら水中に潜っていったという。
ぶったまげたロー夫人は、すぐに警察に連絡したそうで、やがて駆けつけてきた警官は、現場で奇妙な足跡と、引き裂かれて惨殺された子羊の死体を発見し、バンイップによるものなのではないかと考えられたという。
1812年に『シドニー・ガゼット』紙がバンイップの存在を報じてから目撃証言が急増したそうで、特に1840年代から1900年頃までが最も多かったらしい。
1821年11月には、バットサース湖でキャンプに訪れていたE.S.ホール氏の前に、ブルドッグの様な顔を持つ、全身が黒い毛に覆われた体長1.5m程の生物が現れ、ヒレを使って泳いでいたという。
ホール氏はその生物を銃で狙って発砲したそうだが、彼の腕が悪かったのか生物が凄かったのか、弾は全く当たらなかったそうだ。
また、1847年2月17日付の『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙によれば、ナラームビッジ川にてバンイップのものと思われる奇妙な頭蓋骨が発見されたらしく、シドニーのオーストラリア博物館に展示されたそうだ。
当時、この頭蓋骨を鑑定した自然科学者W.S.マクレイ博士ら数人の科学者は、奇形の子馬や、巨大な鳥、若いラクダ、そして子牛のものである可能性が高いと指摘したそうだが、2日間だけ展示された後、何故だか頭蓋骨は詳細な科学分析がなされる前に、行方不明になってしまったという。

・・・ん〜ん、つくづく謎の存在だなァ、おい。
オーストラリアは広い!人間の目の届かないところで生きているものは数知れないだろう!
だからこそ、夢を求める冒険者達は未知なるものを目指す!
例えそれが、見果てぬ夢であったとしても・・・!!
[2007/04/15 22:45]

ジーナ・フォイロ Guiafairo
「ジーナ・フォイロ」は、アフリカのセネガル南部に住むマティンガ族に伝わる怪物で、体長は約1.2m、コウモリの様な翼を持ち、爬虫類と人間を合わせた様な凶悪な顔をしており、眼は真っ赤で、足には3本指の鉤爪があるそうだ。
大きな白い光と共に、編隊を組む様に複数で空中に現れる事もあるそうで、点滅しながら15〜20分程飛行を続けるらしいが、何故か雨の日や雨季(6、7月)には現れない様だ。
また、超能力の様なものを有しており、姿を自由に消したり現したりする事や、壁等の障害物を通り抜ける事が可能らしく、故にどんな警備が厳重な場所でも侵入出来るとされる。
そして、コイツは酷い悪臭を放ち、遭遇した者は真っ赤な眼を見ると体が硬直してしまい、呼吸困難に陥ってしまうそうだ。
この怪物が去るとその症状は治まるそうだが、その後、嘔吐や頭痛、下痢、めまい等の後遺症に悩まされ、最悪の場合は衰弱死してしまう事もあると言われる。
1995年10月9日の晩、セネガルに住む超常現象研究家オーウェン・バーナム氏の叔父である、ロイド・グメイナー氏(当時63歳)が、帰宅途中に自宅の目前の路上にて、爬虫類の様な赤い眼をした生物とすれ違ったらしく、その瞬間、酷い悪臭が漂ってきたそうで、あまりの息苦しさと身体の硬直により、グメイナー氏はその場に倒れこんでしまったという。
その後、グメイナー氏は這う様にして何とか帰宅したそうだが、それからというもの、毎日の様に頭痛や吐き気、下痢に悩まされる様になり、仕方なく病院に行ったところ、なんと彼は放射線被曝症状と診断されたそうなのだ。
彼はそのまま約1年間入院する事になり、一命は取り留めたそうだが、現在でも後遺症に悩まされているという。
この人間を被曝させるトンデモない怪物は、セネガルだけでなくアメリカでも目撃されており、カリフォルニア州ロサンゼルスの北方にある、アンテロープバレーという軍事産業施設が密集している地域では、1992年から奇妙な発光体の出現と共に、爬虫類の様な怪物が飛ぶ姿が何度も目撃されているという。
ジーナ・フォイロの正体は、怪しい発光体と共に現れる事から、UFOや宇宙人と関係があり、エイリアン・アニマルではないかとも考えられている様だが、一番妥当な説としては、大型のコウモリが誤認されたというものだ。
アフリカには数種類のオオコウモリが生息しており、大体の翼開張は50cm程度であるが、世界最大のものでは2mにも及ぶらしく、これを見間違える可能性は十分にある。
また、近年、コウモリがエボラウィルス等の自然宿主であると指摘されている事から、これがジーナ・フォイロによってもたらされる遭遇者の体調の悪化の原因とも考えられ、そうした脅威の対象である為、いつの間にか噂話に尾ヒレがつき、超能力的な要素を特徴に加えられたとも推測出来るのだ。

・・・正体が何にしろ、 おっそろしいなぁ。
人間なぞ、所詮は大自然を駆ける猛獣の前では非力な存在だ。
だが、そこをいかに知恵と勇気を振り絞ってカバーするかで、我々の真価が問われるのだ。
若者よ、野性を失うなッ!それが自らの命を守る術なのだ!
[2007/04/14 14:00]

ホグジラ Hogzilla
「ホグジラ」は、ブタ(hog)とゴジラ(gozilla)を組み合わせて名付けられた伝説の巨大野生豚の事である。
2004年6月17日、アメリカのジョージア州南部ベリーエン郡の小さな町アラパハの狩猟ガイドであるクリス・グリフィン氏が、猟の帰りがけに、自身の職場であるリバーオーク農場内で巨大な野生豚に遭遇し、そいつが突進してきた為、猟銃で射殺したという。
その後、捕獲されたこの巨大な野生豚は、冷凍庫に収める事も出来ず、かといってわざわざ解体するのも面倒であり、焼いて食べるにも、野生の豚は味が不味いという事で、農場オーナーのケン・ホリオーク氏の立会いのもと、同地に埋葬されたそうで、その際に証拠として撮影された写真をブログにアップした所、あまりに常識をかけ離れた怪物的サイズであった事から、世界中から「合成写真による悪戯ではないか?」という問い合わせが多数寄せられたそうだ。
そして、ついには2005年3月に、自然生物学者ケント・カマーマイヤー博士らの『ナショナル・ジオグラフィック』の調査チームによって、リバーオーク農場に埋葬されたこのホグジラの遺体が掘り返され、現地で検分されたところ、当初申告されていた全長3.7m、重さ454kg程の大きさは無かったものの、それでも体長2.4m、体重360kgもあり、また、当初23cmとされていた牙も10cm以上あったそうだ。
その後DNA鑑定も行われた結果、ホグジラはハンプシャー種のイノシシと混成された雄ブタであり、豚舎を逃げ出して野生化し、やがて先祖返りをしてイノシシ化し、全身に剛い毛が生えて牙が伸び、近隣の養殖魚用の巨大化合成肥料を盗み食いしていた為、これ程までに巨大化したのだろうと結論付けられた様だ。
なお、2007年1月5日に、詳細及び真偽は不明であるものの、同じジョージア州でアトランタに近いフェイットヴィルにて、500kgにも及ぶ巨大な豚が射殺されたという報道が一部地元メディアでなされたらしく、射殺したウィリアム・コーセイ氏は、自宅の庭の木にその豚の遺体を吊るしたそうで、隣人も何度か目撃したという。
ジョージ州南部において、ある程度巨大化した野生の豚はそれ程珍しいものではないらしく、特にいちいち記録等は取られていないそうだ。

・・・それにしてもでっかいなァ、おい。一体豚丼何人前なんだろうなァ、おい。
我々が日々こうして生きていけるのも、他の動物の生命を貰っているからだ。
飽食の国では薄れがちな意識だが、生かされている我が命、そして糧となった動物達に心からの感謝を忘れてはならない!合掌、
[2007/04/13 23:50]

Back number
FILE137:
死神ベンツ
FILE136:
謎の少年カスパール・ハウザー
FILE135:
オルメカの巨石人頭像
FILE134:
エゼキエルの幻視
FILE133:
地獄の声が聞こえる穴
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